ATMで100万円以上の振込はできる?主要銀行の限度額と注意点も
ATMで100万円以上の振込を行う方法と注意点を解説。銀行ごとに異なる現金・キャッシュカード別の振込限度額や注意点もわかりやすく記載しています。
海外に住む家族への仕送り、留学費用の支払い、海外移住の費用、海外企業との取引など、グローバル化が進んだ今日では、海外送金が必要になってくる機会は意外と多いもの。
しかし、銀行の海外送金は送金手数料が高く、さらに手続きが面倒であったり、着金までに時間がかかったりと、心配・不便な点もたくさんあります。安く、速く、簡単に海外送金ができたら便利ですよね!
この記事では、海外送金サービスを比較するとともに、おすすめの海外送金サービスを紹介。海外送金にかかる手数料を節約するコツも見ていきます。海外送金の予定があるなら必見です。
海外送金といえば、銀行を利用する方法が一般的です。しかし、銀行の海外送金は、手数料が高額であったり、着金までに時間がかかったりするため、不便な点も多いのが現実。その理由は、銀行による海外送金の仕組みにあります。
世界中の銀行は、SWIFTと呼ばれるネットワークで結び付けられています。SWIFTのおかげで、直接的な関わりのない銀行同士でも、中継銀行(コルレス銀行)を介することで送金のやり取りができるようになっています。銀行間の情報のリレーのようなものだと考えるとわかりやすいですね。
(送金元)A銀行 → 中継銀行 → B銀行(受取先)
しかし、このように多くの銀行が送金の伝達に関わることで、いくつかの問題が生じてしまいます。1つ目が手数料の高さです。
銀行の海外送金では、送金に関わるすべての銀行でそれぞれ手数料が発生します。送金元のA銀行では送金手数料、中継銀行ではコルレス手数料、そして受取先のB銀行では受取手数料がかかってしまいます。さらに、場合によっては複数の中継銀行をはさむ場合もあり、余計に費用がかさんでしまうこともあるのです。
2つ目は時間がかかることです。それぞれの銀行が個別に処理を行うため、銀行での海外送金は着金までに3〜5日程度かかることが一般的です。時差や各国のの休日なを考慮すると、それ以上かかることもあります。
さらにもう1つ見逃してはいけないのが、通貨の両替に伴う手数料です。例えば日本円の口座から米ドルの口座あてに送金する場合など、通貨の両替が必要になる場合、銀行では為替手数料がかかります。
為替手数料は為替レートに上乗せされていることがほとんど。例えば実際の為替レートが1ドル=145円のときに、銀行のレートが1ドル=146円となっていたら、これは1ドルあたり1円の為替手数料がかかっていることになります。
高額な上に、時間もかかる銀行の海外送金。しかし最近では、銀行に変わる新しい海外送金サービスも登場しています。安くて早い海外送金サービスにはどのようなものがあるのでしょうか?ここから、おすすめの送金サービス5選の比較を見ていきましょう。
まずは、おすすめの海外送金サービス5社について、10万円をアメリカに送金した場合の送金手数料と相手の受取金額を比較してみましょう。
為替レートは全て日本時間2023年9月12日時点のものです。
10万円の送金方法 | 為替レート | 海外送金手数料 | 受取人の受け取り金額 |
---|---|---|---|
Wise¹ | 1ドル=146.615円(実際の為替レート) | 732円 | 677.07ドル |
Revolut² | 1ドル=147.05円 | 無料³ ※特定の代理銀行又は中継銀行が関係する場合、手数料がかかる場合も ※スタンダード会員 | 681.71ドル |
三菱UFJ銀行 | 1ドル=147.72円⁴ | 3000円(※)⁵ | 656.64ドル |
楽天銀行⁶ | 1ドル=147.68円 | 1750円 | 665.29ドル |
PayPal⁷ | 1ドル=152.48円 | 499円 | 652.55ドル |
※三菱UFJダイレクト(ネットバンキング)からの申込みの場合。
このように、為替手数料が上乗せされていない実際の為替レートを使用している海外送金方法はWiseだけであることが分かります。PayPalは海外送金手数料がお得ですが、為替手数料が4%と高額であるため、相手の受け取れる金額も少なくなってしまいます。
対して、相手が最も大きな金額を受け取ることのできるのは、Revolutとなっています。Revolutは海外送金手数料が無料なので嬉しいですね。
ここから、それぞれの送金方法について詳しく見ていきましょう。
Wise(旧TransferWise)は、国境を超えたお金の移動や管理に伴うサービスを提供する会社です。具体的には、
のサービスをなど利用できます。
2011年の設立以来、Wiseは世界中で人気を拡大しており、現在の利用者数は1,280万人以上。国境を越えて行うクロスボーダー取引額は1,185億ポンド(約238兆8012億円)にも上ります。
日本ではワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社は関東財務局により、資金移動業者として認可されているため、銀行と同じレベルのセキュリティで安心して利用できます。
安く、簡単に、素早く海外送金をしたいなら、Wiseの利用がおすすめです。
Wiseの送金手数料は送金通貨や送金額などによって異なります。実際にどれだけの手数料がかかるかは、送金前にシミュレーターで確認できるので、送金してから「思った以上に手数料が取られてしまった…」ということはありません。
Wiseでは、銀行のSWIFTとは異なる、独自の送金の仕組みを採用しています。そのため、コルレス手数料などはかからず、送金手数料を格安に抑えることができます。さらに、Wiseでは常に為替手数料が上乗せされていない実際の為替レートを使用しているため、思わぬところで「隠れコスト」が発生することもありません。
例えば、日本からアメリカに10万円を送金した場合、送金手数料は合計で859円のみ。(2024年11月7日現在)これは送金額の1%以下という格安の価格です。
Wiseでは、100万円以上の海外送金が可能です。日本円からの送金の上限額は、1億5千万円となっています。
さらにWiseの為替レートは、銀行のような隠れた手数料が上乗せされておらず、ミッドマーケットレートを採用しているため、コストを抑えた換金が可能です。送金の際は、実際の手数料を差し引いた受取額を事前に知ることができて安心です。
スマホから簡単に送金が可能なWiseアプリも世界中で数百万人のユーザーに利用されています。簡単便利で、オンライン上で送金手続きが完了、24時間365日の日本語カスタマーサポートがあるので、海外送金の際はWiseの利用がおすすめです。
Wiseで海外送金すると、通常即日〜2営業日で送金が完了します。ただし、週末や祝日に送金手続きを行った場合、もう少し時間がかかってしまうこともあります。
海外送金にかかる日数に関してより詳しくは、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
Wiseで利用できる通貨は、全部で約40種類。世界170カ国以上、主要な国への送金はほとんどカバーしています。
Revolut(レボリュート)はイギリス発のデジタル銀行、海外送金サービスです。2015年に誕生して以来、アプリで簡単に送金やお金の管理ができると話題になり、日本でも2020年にサービスを開始しました。
Revolutでは、
などの機能を利用できます。
Revolutには3つの会員プランがあり、スタンダード会員は無料で利用できますが、月額費がかかるプレミアムまたはメタルプランに加入すると、空港ラウンジ利用やATM引き出し手数料の割引などの特典を利用できるようになります²。
Revolutの海外送金は、Revolutユーザー間、または海外の銀行口座宛の送金を利用することが可能です。
Revolutの海外送金は、原則として送金手数料無料で利用することができます³。ただし、送金する通貨や送金先の国によっては、銀行を中継して送金を行う場合があります。この場合、中継銀行において仲介手数料が発生し、着金時に送金額より少なく着金する場合があるので注意しましょう。
また送金手数料とは別に、為替手数料が実際の為替レートに上乗せされているため、注意が必要です。
Revolutの海外送金は、1回あたり100万円が限度額となっています。
Revolutから他のRevolutアカウント、またはカードあてに送金する場合、通常即日中に着金します。銀行口座あての送金の場合は、最大で3〜5営業日かかります²。
レボリュートでは、23種類以上の通貨に対応しています。一部送金できない国があるので注意しましょう。⁸
海外送金といえば銀行を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし上でも説明したとおり、銀行の海外送金は高額な手数料がかかってしまうことも。どうしても銀行を利用したいなら、手数料がお手頃に設定されている三菱UFJ銀行がおすすめです。
三菱UFJ銀行では、インターネット、テレビ窓口、または店頭で海外送金を申し込むことができます。ただし申込み方法によって手数料が変わってくるので注意しましょう。
また、三菱UFJ銀行で海外送金をするには、三菱UFJ銀行に口座を持っていることが必須となります。
三菱UFJ銀行の海外送金手数料は、送金を申し込む方法や送金先によって若干異なります。⁵
三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング) | テレビ窓口 | 店頭窓口 | |
---|---|---|---|
当行本支店・ 現地法人あて | 2,500円 | 6,000円 | 7,000円 |
他行あて | 3,000円 | 6,500円 | 7,500円 |
上記の送金手数料に加えて、三菱UFJ銀行で海外送金をすると中継銀行手数料(コルレス手数料)がかかります。しかし、実際にいくらかかるかは実際に送金してみるまで分からないため、中継銀行手数料は受取人負担として送金額から差し引かれます。相手に届く金額がはっきりと分からないのは不便ですよね。
さらに、三菱UFJ銀行の送金手数料とは別に、為替の両替に伴う為替手数料がかかります。為替手数料を上乗せしたレートはTTSレートと呼ばれ、銀行のホームページで確認できます。⁴
「為替手数料を払いたくないから同じ通貨のまま送金しよう」と考えている人もいるかもしれません。しかし同一通貨(円建てもしくは外貨預金から外貨建て)で送金する場合、別途取扱手数料として送金金額の1/20%(最低2,500円)がかかることに注意が必要です。⁵
三菱UFJ銀行の海外送金限度額は、インターネット申込みの場合、1回あたり100万円です。また、1日あたり、1ヶ月あたりの送金限度額にも注意しましょう。テレビ窓口の場合は1回あたり500万円までとなっています。
店頭窓口から送金する場合は、特に上限金額は設けられていません。高額な送金をする必要があるなら、店頭窓口を利用するのが良いかもしれませんね。ただし、高額な送金の場合は資金源を証明する書類など、追加の書類が求められる場合もあります。⁹
銀行を介した海外送金は、着金までに通常3〜5営業日ほどかかります。ただし、海外の祝日などにも左右されることがあるので気をつけましょう。
三菱UFJ銀行では、インターネットまたは窓口からの申込みの場合、計12通貨の送金に対応しています。テレビ窓口の場合は8通貨のみの対応です。⁵
持っているだけで様々な特典がある楽天銀行の口座。ネットから簡単に利用できる海外送金もその魅力の一つです。楽天銀行では、ネット銀行ならではお得な送金手数料で海外送金が利用できます。送金前にシミュレーションで手数料や相手の受取額を確認できるのも嬉しいですね。
楽天銀行の海外送金手数料は750円となっており、これに加えて中継銀行手数料1,000円がかかるため、実質1,750円です。¹⁰
また、日本円での送金の場合は円貨建て送金手数料(リフティングチャージ)3,000円が追加でかかります。
もちろん、楽天銀行の海外送金でも為替手数料が発生します。具体的な金額は公表されていませんが、送金シミュレーションで表示される為替レートを実際の為替レートと比較することで確認できますよ。
楽天銀行の1回あたりの送金限度額は100万円です。¹⁰その他にも1日あたり、1ヶ月あたり、1年あたりの送金限度額が設けられているので注意が必要です。
受取人の口座への着金までの所要日数は、受取銀行、経由銀行等により異なりますが、通常、送金日+1日~3日での着金します。ただし、これはあくまでも目安であり、前後することもあります。
楽天銀行では計60通貨以上、200以上の国と地域への送金が可能です。¹⁰マイナーな通貨でも送金できるのは嬉しいですね。
PayPal(ペイパル)は1998年に設立された、オンライン海外送金の草分け的存在とも言えるサービスです。PayPalアカウント間の送金がアプリで簡単に行え、また商用の支払いにも対応しているためビジネス利用にも便利に使えます。
アメリカを中心に広く使われており、世界中のユーザー数は3億人を超えます。国内送金、海外送金ともに利用できますが、送金人と受取人の両方がPayPalアカウントを持っていることが必須となります。
また、送金されたお金はPayPalアカウントに入金される点にも注意しましょう。PayPalアカウントから残高を銀行口座などに引き出す場合には、さらに引き出し手数料(5万円未満の引き出しで250円)がかかる場合があります。¹¹
PayPal(ペイパル)の海外送金手数料は1回あたり499円とお手頃な設定です。しかし、為替手数料が他のサービスに比べて高めに設定されている点に注意が必要です。⁷
為替手数料 | |
---|---|
送金人が負担する場合 | 4% |
受取人が負担する場合 | 3% |
10万円を送金すると、499円の送金手数料に加えて3000〜4000円の為替手数料がかかってしまう計算です。このため、PayPalの海外送金はあまりお得であるとは言えません。
ペイパルの海外送金の限度額は1回あたり100万円までとなっています。
PayPalの海外送金は、アカウント間の送金になるため、基本的に送金して即時に相手にお金が届きます。しかしそこから銀行口座などに残高を引き出す場合、銀行にお金が振り込まれるまで3〜6営業日程度かかりますので注意しましょう。¹²
PayPalは世界200以上の国と地域で利用でき、100通貨以上に対応しています。ただし、日本のPayPalアカウントで受け取れる通貨は22通貨となっています。¹³
ここまで、おすすめの海外送金方法を5つ比較しながら紹介しました。最後に、海外送金に関してよくある質問をまとめたので、参考にしてみてください。
海外送金といえばPayPal(ペイパル)を思い浮かべる人も多いかもしれません。確かに、PayPalを使えば、499円の送金手数料で海外送金することができます。
しかし、PayPalでは日本円から外貨に送金する場合、送金額の4%が為替手数料としてかかります。10万円を送金したら、為替手数料だけで4000円近くもかかってしまうので、あまりお得な送金方法とは言えません。
さらに、PayPalでは直接相手の銀行口座に送金することはできません。送金額はまずPayPalアカウントに入金されます。受取人がPayPalアカウントから銀行口座に資金を引き出そうとすると、その際にも手数料がかかってしまうので注意。
Wiseのウェブサイトから、海外送金の代表的なサービスを比較することができます。安い海外送金を選ぶ際には送金手数料だけに目が行きがちですが、実際には為替手数料などの手数料もかかることがあるため、それも含めた上で相手の受取額を比較するのが良いかもしれません。
最安の海外送金サービスを選ぶなら、送金手数料だけではなく、為替レートにも気をつけるようにしましょう。
また、より早く海外送金を行いたい場合には、送金までの日数も考慮すると良いかもしれません。
おすすめの海外送金サービスはニーズによって異なります。
手数料の安さで選ぶなら、Wiseのような海外送金サービスを活用するのが良いでしょう。Wiseなら常にリアルレートと格安の送金手数料で、オンラインから簡単に送金することが可能です。
多くの銀行が海外送金を取り扱っていますが、中でも三菱UFJ銀行は申込み方法がオンライン、テレビ窓口、店頭窓口と充実しており、送金限度額も高く設定されています。「店員と話しながら高額な送金をしたい」と考えている人におすすめです。
ネット銀行の海外送金なら、手数料1750円で世界200以上の国と地域に送金できる楽天銀行がおすすめです。インターネットバンキングによる送金手数料の比較は、こちらの記事も参考にしてみてください。
ただし、楽天銀行の海外送金には為替手数料もかかるため、実際の手数料はもっとかかります。手数料を抑えてお得に海外送金したい人には、WiseやRevolutなどの海外送金サービスもおすすめです。ネット銀行と同じ感覚で、オンライン上に簡単に手続きができます。
海外からの送金を受け取りたいと考えている人もいるでしょう。多くの銀行では、海外送金を受け取る際に受取手数料がかかってしまいます。受取手数料が気になるなら、無料で海外送金を受け取ることのできるソニー銀行がおすすめです。
ちなみに、Wiseなら米ドルやユーロなど該当通貨の現地銀行口座情報を取得することができます。これにより、外貨を外貨のまま手数料無料で受け取ることができるようになります。為替手数料も気にならないので嬉しいですね。
詳しくは、Wiseで送金を受け取る方法も見てみて下さい。
アプリで簡単にできる海外送金なら、Wiseがおすすめです。Wiseでは実際の為替レートを使用しているため高額な為替手数料を気にせず送金できます。
おすすめ海外送金アプリを比較した記事もあわせてご覧ください。
日本から人気の送金先の一つが韓国です。Wiseなら、日本から韓国に格安の送金手数料と実際の為替レートで送金可能です。
例えば、Wiseで韓国に10万円を送金した場合、合計の手数料は1,110円で済みます(2024年11月7日現在)。このように、Wiseなら韓国の相手が受け取る金額を最大化することができるかもしれません。
日本から海外に送金する方法はたくさんあります。海外送金サービスを選ぶ際には送金手数料だけに目が行きがちですが、為替レートにも手数料が含まれている場合が多いことを忘れないようにしましょう。
それぞれのサービスには異なる長所があります。できるだけ安く、簡単に送金したい場合は新しい送金サービスであるWiseやRevolutの利用がおすすめです。特にWiseでは1億5,000万円まで送金が可能です。1億5,000万円を超える高額な送金を窓口で行いたい場合は三菱UFJ銀行など、自分のニーズに合わせて最適な方法を選べると良いですね。
Wiseなら実際の為替レートと格安の手数料で、お得に海外送金できます。できるだけ安く簡単に海外送金したい人は、ぜひ検討してみて下さい。
*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
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