[2022年最新] Wise(旧TransferWise)とRevolutを徹底比較!

Yumiko Kijima

グローバル化が進む今日、銀行口座も海外とのやり取りに対応したものを持ちたい、という人が増えています。そんな多通貨口座の機能を持つサービスは多くありますが、中でも代表的なのがWise(ワイズ、旧トランスファーワイズ)Revolut(レボリュート)です。

この記事では、両者のサービスを徹底的に比較していきます。手数料や会員プラン、機能などの違いをしっかりと理解したうえで、自分のニーズに最適なものを選べるとよいですね。

目次🔖

RevolutとWise比較:会社

まずは、RevolutWiseの2社の会社情報を比較してみましょう。

設立年本社日本サービス開始
Revolut¹2015年イギリス2020年
Wise2011年イギリス2016年

どちらも本社をイギリスに置いており、設立年も近い会社であることが分かります。ただし、日本ではWiseの方が長くサービスを提供しています。

RevolutとWise比較:口座

次に、口座の詳細情報を見ていきます。

月会費保有できる通貨の数取得できる口座情報
Revolut スタンダード無料³23種類以上²なし
Revolut プレミアム980円または年間9,800円⁴23種類以上²なし
Revolut メタル1,980円または年間19,800円⁵23種類以上²なし
Wise無料50種類以上米ドル、ユーロ、英ポンド、シンガポールドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、ルーマニアレイ、トルコリラ、ハンガリーフォント

Wiseは無料プランのみですが、Revolutでは3つの会員プランがあります。プランに応じて手数料が無料となる限度額や特典の有無などが異なります。例えばメタル会員は、特別なメタルカードを発行したり、カード利用額の合計金額の1.0%をキャッシュバックとして受けることが可能です。⁵他のプランやWiseではキャッシュバック機能はついていません。

Revolutでは、プランに関わらず23種類の通貨を保有することができます。Wiseは50種類以上の通貨に対応しているので、Revolutで対応のない通貨を保持したい場合は、Wiseの利用を検討してみてもいいですね。

さらにWiseでは、米ドル、英ポンド、ユーロなどの該当10通貨について、現地の口座情報を取得できます。つまり、日本にいながらアメリカやイギリスの銀行口座を持っているかのように、海外送金を外貨のまま無料で受け取ることができます。Revolutにはこのような機能はありません。

RevolutとWise比較:送金・海外送金

送金手数料時間内両替レート時間外両替レート
Revolut スタンダード
  • 750,000円/月まで:無料
  • それ以上:送金額の0.5%
  • (+中継銀行手数料)
  • ミッドマーケットレート
  • RUB、THB、UAHは + 1.0%
  • ミッドマーケットレート + 0.5~ 2.0%
    Revolut プレミアム無料(+中継銀行手数料)
  • ミッドマーケットレート
  • RUB、THB、UAHは + 1.0%
  • ミッドマーケットレート + 0.5~ 2.0%
    Revolut メタル無料(+中継銀行手数料)
  • ミッドマーケットレート
  • RUB、THB、UAHは + 1.0%
  • ミッドマーケットレート + 0.5~ 2.0%
    Wise0.6%+64円(日本円口座から米ドル口座に送る場合)ミッドマーケットレートミッドマーケットレート

    Revolutは、海外送金手数料が無料であることが多く、一見非常に魅力的です。しかし、送金時に中継する銀行で中継銀行手数料が発生することもあります。具体的な金額は送金してみるまで分かりませんが、以下の見積額ほどの手数料が追加で発生するかもしれません。

    Revolutでかかり得る中継銀行手数料
    オーストラリアドル:35AUD、カナダドル:20CAD、日本円:7,500円、ユーロ(SEPA以外の国)16~32EUR、ニュージーランドドル:35NZD、米ドル:20~40USD

    また、Revolutでは時間外の送金だと為替レートにも為替手数料が上乗せされます。対象となる時間はニューヨークの為替取引市場の営業時間であるため、時差のある日本からだとどうしても時間外利用が発生してしまいます。

    対して、Wiseでは、時間に関わらず常に実際の為替レートであるミッドマーケットレートを使用しています。為替手数料を気にすることなく海外送金ができるのは嬉しいですね。

    RevolutとWise比較:カード(デビットカード)

    RevolutとWiseの両方で多通貨管理・決済が可能なデビットカードを発行できます。

    支払い通貨数ATM出金手数料カード発行手数料
    Revolut スタンダード140種類以上25,000円/月まで無料³無料³
    Revolut プレミアム140種類以上50,000円/月まで無料⁴無料⁴
    Revolut メタル140種類以上100,000円/月まで無料⁵無料⁵
    Wise50種類以上30,000円/月(2回の引出)まで無料1,200円

    RevolutとWise比較:法人口座

    Revolutは2022年現在、日本においてビジネス向けのサービスは取り扱っていません。

    対してWiseなら個人事業主や法人として利用できる法人口座が利用できます。法人口座の開設は無料で、国際的な請求書の発行や給与の支払い、経費管理などが行えます。一回きりの3,000円の手数料で、米ドルやユーロ、英ポンドなど該当10通貨の口座情報を取得することもできます。海外送金は、PayPalの19倍安く行うことができます。

    まとめ

    RevolutWiseのサービスの違いを見てきました。両者ともに海外送金・多通貨口座のサービスですが、細かな点で違いがあります。評判も同じくらいの高評価を得ているため、どちらが良い、というのではなく、自分のニーズに合わせたものを選ぶのがよいでしょう。

    Revolutでは他にも、暗号通貨や貴金属、証券などの購入や、会員プランに応じた航空ラウンジの利用権などの機能も付いてきます。より幅広い金融商品を探しているなら、Revolutがおすすめかもしれません。

    対して明確な料金で迅速な海外送金や、海外からの支払いの受け取りを行いたいならWiseが最適かもしれません。時間や曜日を気にせず、常にミッドマーケットレート(為替手数料を含まない実際の為替レート)で送金が行えます。


    ソース

    1. Revolutについて
    2. 料金プラン
    3. Personal Fees (Standard) | Revolut JP
    4. Personal Fees (Premium) | Revolut JP
    5. Privacy Policy | Revolut JP
    6. Revolut のレビュー
    7. Wise (formerly Wise) のレビュー

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