
海外送金をお得に受け取るには:全21銀行・サービスの手数料を比較!最安はどこ?
海外からの送金を受け取る場合には、銀行などの金融機関や海外送金を取り扱うプロバイダを利用します。この際、もっともお得で便利なのはどの銀行・プロバイダなのでしょうか?全22銀行・プロバイダの多数料や為替レートについて比較しました。
送金人がWiseを使って送金した場合、受け取り手数料0円・リアルレートで海外送金を受け取ることができるのでおすすめです。
知らないと大損?海外送金を受け取る際に知っておきたい「隠れコスト」
海外送金を受け取る際に、「被仕向送金手数料」という手数料を目にすることがあるかと思います。
「被仕向送金手数料」は簡単に言えば、海外送金を受け取るために、銀行に支払う「受け取り手数料」です。日本の多くの銀行では、1500円〜2500円に設定されています。
しかし、海外送金を受け取る際にかかる手数料はこれだけではありません。多くの人が気づかず損をしている手数料があります。それは、為替レートに隠れた「為替手数料」です。
銀行や多くの海外送金プロバイダが使用する為替レートは、実際の為替レートではありません。独自に設定した為替手数料が上乗せされた為替レートを使って、外貨を円に、円を外貨に両替して海外送金を行なっています。
日本の銀行では、外貨から円に両替する際に、大抵「TTBレート」という為替レートを採用しています。このTTBレートには、1ドルにつき1円、1ポンドにつき4円といったように、為替手数料が上乗せされています。
例えば、仲値が1ドル=111.11円の時、みずほ銀行のTTBレートでは、為替手数料1ドル1円が引かれた¹、1ドル=110.11円となっています。(※外貨から円に替えるときは、1ドル=〇円の〇の数字が大きい方がお得)
アメリカから5000ドルの送金を円口座に受け取る際、仲値であれば5000ドル=5000×111.11=555550円に相当します。
しかし、実際にみずほ銀行で両替後受け取れる額は、5000ドル=5000×110.11=550550円となってしまいます。
つまり、555550円ー550550円=5000円もの額が為替手数料として取られているということです。
みずほ銀行の受け取り手数料は2500円に設定されていますが、為替レートを考慮すると、合計で7500円ものコストがかかっていることになります。
高額な海外送金を受け取る場合、この為替手数料は大きな負担となってしまいます。5000ドルの場合、5000円で済みましたが、10000ドルでは、1万円、20000ドルでは、2万円...と受取額が増えるほど為替手数料も増えていきます。また、通貨によっても為替手数料は異なります。ポンドを受け取る場合、1ポンドにつき4円の為替手数料が上乗せされているので、5000ポンドを受け取るには、2万円もの為替手数料が本来の受取額から引かれているということになります。
このように、為替手数料で損をしたくない人には、実際の為替レートを使用するWise(ワイズ )を検討してもいいかもしれません。送金人がWiseで送金した場合、受け取り人は実際の為替レートで両替された額を受け取ることができます。どの通貨であっても(ドルやポンドから、ブラジルのレアル、フィリピンペソ、トルコリラetc.)、実際の為替レートで両替が行われます。また、Wiseは原則、国内送金を活用して海外送金を行なっているため、送金人がWiseを使って送金してきた場合、受け取る側は国内振込を受け取るのと同様に送金を受け取り、特別な「海外送金受け取り手数料」は課されません²⁴。送金シミュレーションから、受け取り概算額を確認してみましょう。
全21銀行・プロバイダの海外送金の受け取り手数料比較
銀行/プロバイダ | 受け取り手数料 | 為替レート |
---|---|---|
![]() | 1,500円 | 三井住友銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,500円 | 三菱UFJ銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 0円(円での受け取りは不可、米ドル・ユーロの受け取りのみ)⁵ | ゆうちょ銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 個人:2,500円、法人:1,500円 | みずほ銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,500円 | りそな銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 2,450円 | 楽天銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 0円 | 新生銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 0円 | ソニー銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 0円 | ドコモの為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 住信SBIネット銀行: 51円、その他金融機関: 165円(3万円未満)、258円(3万円以上) | SBIレミットの為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 受取額の4.1%+ 40 円 | PayPalの為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 0円 | ウエスタンユニオンの為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,500円 | 福岡銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,500円 | 静岡銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,500円 | 横浜銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,500円 | 北洋銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,000円(受取額が5000円未満または35万円以上相当の場合、0円) | 中国銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,500円 | スルガ銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,500円 | 千葉銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | 1,000円 | 常陽銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
![]() | ウェブサイトに明記なし(「送金金額が一定額以下の場合」受け取り手数料が発生) | 西日本シティ銀行の為替手数料が上乗せされたレート |
銀行やプロバイダ21社を比較してみると、受取手数料が異なることがわかります。
中にはソニー銀行やドコモ、ウエスタンユニオンなど受け取り手数料が0円のプロバイダもあります。しかし、先述した通り、これらのプロバイダも銀行と同様、為替手数料が上乗せされた、実際の為替レートよりも割高なレートを使用しています。つまり、海外送金の受け取りに何もコストがかかっていないという訳ではないのです。
銀行を使った海外送金に代わる新しい選択肢として、送金人にWiseを教えてあげてもいいかも知れません。GoogleやYahooなどで検索した時に出てくる為替レートと同じ実際の為替レートを使用して、海外送金を行なっているので、不利なレートで両替されてしまうということがありません。
Wise経由で送られてきた送金を受け取るのは、簡単です。受け取るだけの場合、アカウントは必要ありません。日本の国内振込を受け取るのと同じように、銀行名、支店名、口座番号を送金人に伝えれば、日本の銀行口座で簡単に送金が受け取れます。
より詳しくWiseの送金手順について知りたい方は、Wiseの使い方ガイドをチェックしてみてください。
他にも知っておきたい海外送金の受け取りにかかる手数料
受け取り手数料、そして為替手数料以外にも、海外送金の受け取りには手数料がかかることがあります。
- リフティングチャージ
リフティングチャージとは、外貨建ての送金を外貨預金口座に受け取る、または円建ての送金を円口座に受け取る際にかかる手数料です。つまり、通貨の両替が発生しない場合にかかる手数料です。多くの場合、入金金額×0.05%に設定されています。
「両替で為替手数料がかかってしまうのなら、両替なしで外貨そのままで受け取ればいいのではないか」と考えた人もいたかもしれません。しかし、外貨を外貨建てのままで受け取る場合も、こうして別の手数料がかかってしまうのです。
- 中継銀行手数料
為替手数料と同様にわかりづらい手数料が、中継銀行手数料です。
中継銀行手数料を理解するには、海外送金の仕組みを知る必要があります。海外送金は大抵、送金銀行、受け取り銀行を繋ぐ「中継銀行」(コルレス銀行・仲介銀行とも呼ばれる)を通して行われます。なぜなら、送金銀行と受け取り銀行には直接の提携関係がないことがほとんどだからです。
この中継銀行にかかるのが、中継銀行手数料です。この手数料がややこしいのは、いくらかかるのか送金が実際行われるまではっきりと分からないことです。送金人が中継銀行手数料を負担することもできますが、場合によっては、すでに払った以上の手数料がかかることもあります。その場合、受取人の受取額から中継銀行手数料が引かれます。
Wiseを介して送金が行われた場合、この中継銀行手数料も節約することができます。(アメリカ以外の国への米ドル送金、南アフリカへの送金、日本へ100万円以上の送金を行う場合は中継銀行手数料がかかります)
その理由は、送金の仕組みにあります。Wiseは、世界中に銀行口座を持ち、それらを繋ぐネットワークを構築しています。例えば、アメリカから日本に送金する場合、アメリカの送金人がWiseのアメリカ口座にドルで入金すると、Wiseの日本口座から日本の受取人の銀行口座に対して、円で支払いが行われます。つまり実際の資金は国境を超えていません。
お得に海外送金を受け取るには?
海外送金を受け取る際にかかる手数料は、利用する銀行やプロバイダによって大きく異なります。利用される為替レートにも為替手数料が隠れているので注意が必要です。
Wiseは、実際の為替レートを使用して送金を行うので、銀行よりもより多くのお金を受け取れる可能性があります。実際に受け取れる金額はこちらからシミュレーションしてみてくださいね。
為替レートによっては実際に受け取れる金額が減ってしまうので、受け取る側こそ利用する銀行・プロバイダに敏感になるといいですね。
ソース
- https://www.mizuhobank.co.jp/market/quote/index.html
- https://qa.smbc.co.jp/faq/show/2428
- https://www.bk.mufg.jp/tesuuryou/gaitame.html
- https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/kokusou/kj_sk_ks_gaikoku.html
- カスタマーサポート問い合わせ
- https://www.mizuhobank.co.jp/retail/tetsuduki/gaikoku_soukin/index.html
- https://www.resonabank.co.jp/kojin/kinri_kawase/tesuryo/
- https://www.rakuten-bank.co.jp/geo/incoming/
- カスタマーサポート問い合わせ
- https://moneykit.net/visitor/fx/fx07.html
- https://dmt.docomokouza.jp/faq/
- https://www.remit.co.jp/faq/faq30/
- https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/merchant/paypal-seller-fees
- https://www.e-daikoku.com/moneytransfer/flow.html#fee
- https://www.fukuokabank.co.jp/corporate/international/kawase/hishimuke/
- https://www.shizuokabank.co.jp/fee/gaitame.html
- https://www.boy.co.jp/fee/gaikoku-sokin.html#anc2
- https://www.hokuyobank.co.jp/person/benri/tesuryo/gaikoku.html
- http://www.bankofchina.com/jp/jp/bocinfo/bi2/201303/t20130322_2203637.html
- https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/tesuuryou/gaikokusoukin.html
- https://www.chibabank.co.jp/fee/foreign_exchange/
- https://www.joyobank.co.jp/personal/service/gaikoku_soukin.html
- http://faq.ncbank.co.jp/faq_detail.html?id=433&category=48&page=1
- 米国以外へのUSD送金、ヨーロッパ以外へのEUR送金、イギリス以外へのポンド送金、日本への100万円を超える送金には、SWIFT送金が用いられます。
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