ATMで100万円以上の振込はできる?主要銀行の限度額と注意点も
ATMで100万円以上の振込を行う方法と注意点を解説。銀行ごとに異なる現金・キャッシュカード別の振込限度額や注意点もわかりやすく記載しています。
この記事では、外国送金の仕組みを分かりやすく解説。外国送金が行われる仕組みを知れば、外国送金手数料が高額である理由や、送金時に気を付けたい点なども分かります。
また銀行の外国送金とは異なった、新しい仕組みで外国送金をリアルレートでできるサービスWiseについても紹介します。
銀行/プロバイダ | 送金手数料(コルレス手数料を含む) | 為替レート | 合計コスト | 外国送金にかかる日数 |
---|---|---|---|---|
銀行 | 約1,750円~8,500円¹ | 1ドルあたり15銭~1円の為替手数料を上乗せした独自のレート² | 約1,750円~8,500円+為替手数料 | 1~6営業日(詳しく言及していないところが多い)³ |
Wise | 1,007円⁴ | 実際の為替レート | 1,007円 | Wiseからの送金後、1-2営業日⁵ |
銀行の外国送金は、複雑な仕組みで送金を行うため、手数料が高額になりがち。また着金までに長い時間がかかることもあります。一方、海外送金に特化したサービスのWiseは銀行とは異なる国内送金を活用した新しい仕組みで送金を行うため、外国送金をより安く・速く・手軽なものにしています。
外国送金を行う際、銀行はSWIFTと呼ばれる仕組みを使うことが一般的です。SWIFTは国際銀行間金融通信協会(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)の略で、世界中の銀行を繋ぐネットワークのようなものです。
例えばA銀行が海外のB銀行に送金を行いたい場合、事前に「今からこれだけの金額を送金しますよ」と伝えなければいけません。しかし、A銀行とB銀行の間には直接的なつながりがないことがほとんど。そのため、間に仲介となるコルレス銀行をはさみ、リレーのような形で情報を伝達して送金を行うのです。
(送金元)A銀行 → 中継銀行1 → 中継銀行2 → … → B銀行(受取先)
送金元の銀行と受取先の銀行の間に、2つや3つのコルレス銀行が入ることもしばしばあります。
このSWIFTシステムにはいくつかの欠点があります。
1つ目は、たくさんの銀行が伝達の過程に関わるため、時間がかかるということ。送金銀行、コルレス銀行、受取銀行のそれぞれが手続きや処理を個別に行うので、着金までに少なくとも3~5日かかります。さらに間に土日や祝日などが入ると、1週間以上かかることもあるのです。
2つ目は手数料が高額になりがちであるということ。SWIFTシステムでは、関わる銀行のすべてがそれぞれ手数料を徴収します。つまり、送金元では送金手数料、コルレス銀行ではコルレス手数料、そして受取先では受取手数料が発生し、合計コストが高くなってしまうのです。
SWIFTシステムは1970年代に始まりました。当時は電信を用いて銀行同士で情報をやり取りしていたため、このような送金方法を電信送金と呼ぶこともあります。しかし技術が発展した今日、このSWIFTシステムに代わる新しい外国送金の方法もあります。その代表例がWiseです。
Wiseは、SWIFTを使った外国送金の代わりに、複数の国内送金を活用することで外国送金をより安く、よりシンプルなものにしています。
具体的には、Wiseは世界中に持つ自社の銀行口座を利用して、送金人が自分の口座から自国にあるWise口座に入金すると、Wiseが同額を受取人の国の自社口座から受取人の口座へ振り込みます。
送金人の日本のA銀行口座 → 日本におけるWise口座 → アメリカにおけるWise口座 → 受取人のアメリカのB銀行口座
ややこしく聞こえるかもしれませんが、よく見ると実際には複数の国内送金(送金人からWiseへ、Wiseから受取人へ)が行われているだけなのです。つまり、実際の送金は国境をまたいでいないということ。そのため銀行の外国送金の煩雑な仕組みよりも、より早くまた安く送金できる可能性が高いのです。
また、Wiseは実際の為替レートで外国送金を行います。
「銀行もそうじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、多くの場合、銀行は為替手数料と呼ばれる手数料を上乗せした独自の為替レートを使って外国送金を行っています。この為替手数料は、両替レートにすでに含まれているため、見逃しやすく、外国送金の「隠れコスト」となりがちです。
Wiseであれば、為替手数料を気にすることなく、日本円からは全52通貨にリアルレートで外国送金が行えます。
「安いのはいいけど、安全性はどうなの?」と思った方もいるかもしれません。Wiseは関東財務局に資金移動業者として登録しており、金融機関と同レベルのセキュリティで取引が行われています。また世界中で利用者は500万人を超えており、毎月の送金金額は40億ポンド(約5,270億円)を上回っています。Wiseは世界的にメジャーな外国送金方法になっていると言えるでしょう。
では、Wiseで海外口座に送金する方法を簡単に見ていきましょう。
より詳しくは、Wiseの使い方の記事を参考にしてくださいね。
銀行での外国送金には様々な手数料がかかります。これは、先述した通り、送金にかかわる各銀行(送金元の銀行、コルレス銀行、受取先の銀行)がそれぞれ手数料を徴収することによります。
思わぬ手数料を取られて焦ることのないよう、外国送金を行う前には必ず手数料を把握しておきましょう。以下は、外国送金にかかる手数料の一覧です。
外国送金手数料 | 内容 | 銀行 | Wise |
---|---|---|---|
送金手数料 | 海外送金をする際にかかる手数料 | 750円~6,000円¹ | 通貨・送金額に応じた格安の送金手数料。例:アメリカへの10万円の送金:1,007円 |
コルレス手数料 | コルレス銀行でかかる手数料 | 1,000円~3,000円⁶※それ以上の場合も | 原則0円 |
受け取り手数料 | 海外送金を受け取る際にかかる手数料 | 0円~2,450円⁷ | --- |
リフティングチャージ | 同一通貨(円→円、外貨→外貨)で送金する際にかかる手数料 | 送金金額の0.05%(最低2,500円) ⁸ | 原則、異なる通貨の送金を想定している |
為替手数料 | 通貨の両替が行われる際にかかる手数料 | 1ドルあたり25銭~1円、1ユーロあたり25銭~2円、1ポンド当たり45銭~4円など、銀行や通貨によって異なる²。両替レートに含まれていて、手数料として明記されていないことも。 | 0円 |
もちろん、銀行によっても手数料は異なってくるので、事前に必ず利用予定の銀行に問い合わせるようにしましょう。各銀行の海外送金手数料を比較するといいですね。
この中で特に気をつけたいのは、為替手数料です。為替手数料は、両替レートに含まれているため、他の手数料と比べて少しわかりにくいかもしれません。
実際の為替レートは市場の動きに合わせて常に変動しています。しかし、銀行は基準となるレート(仲値)に「為替手数料」を上乗せした少し割高なレートで外国送金を行なっています。送金する金額が多いほど、為替手数料も高額になります。
プロバイダ/銀行 | 送金手数料(コルレス手数料を含む) | 為替レート | 必要な日本円支払い総金額 |
---|---|---|---|
三井住友銀行SMBCダイレクト | 6,000円⁹ | 三井住友銀行が定める、為替手数料が上乗せされた為替レート(1ドル=105.86円)¹º | 111,860円 |
ゆうちょ銀行 | 2,000円⁹ | ゆうちょ銀行が定める、為替手数料が上乗せされた為替レート(1ドル=106.43円)¹º | 108,430円 |
みずほ銀行 | 8,000円¹¹ | みずほ銀行が定める、為替手数料が上乗せされた為替レート(1ドル=106.43円)¹² | 114,430円 |
Wise | 1,057円¹³ | 実際の為替レート(1ドル=105.42円)¹³ | 106,477円 |
(2019年8月13日)
このように、ただでさえ安いとは言えない送金手数料に加え、為替手数料が上乗せされた為替レートによって外国送金は非常に高額となりがちです。送金手数料だけではなく、為替レートを比較した上で外国送金するといいかもしれませんね。
以下では、銀行で窓口から外国送金をする方法を見ていきましょう。今日では、ほとんどの銀行でインターネットバンキングから外国送金ができるようになっていますが、初めての際などは窓口の方が確実かもしれませんね。
※本人確認書類、マイナンバー書類、資金の原資を証明する書類、送金目的や内容を示す書類(請求書など)、通帳、印鑑など
銀行からの外国送金は必要となる書類が多いので、準備が大事です。銀行によっては、現金での送金ができなかったり、口座に入金したばかりのお金は送金できなかったり、またそもそも外国送金を取り扱っていない支店があったりなど、予想以上に様々な制約があることも。各銀行の外国送金についてあらかじめ調べておくといいでしょう。
Wiseならオンライン上でほぼ全ての手続きを済ませることができます(住所確認のために、簡易書留(郵送)を受け取る必要があります)。窓口に並ぶ必要もなく、自宅から24時間いつでも送金手続きを行うことが可能です。
海外送金を受け取る際には、以下の情報を送金相手に事前に伝える必要があります。名前や住所などは全て英文・ローマ字表記である必要があります。また、受け取りの際には自分の銀行が定める受取手数料がかかることもあります。
※SWIFTコードとは、金融機関を特定するための期、ケタもしくは11ケタの番号のこと。例えば、三井住友銀行のSWIFTコードは「SMBC JP JT」。各銀行のホームページに記載されています。また、また、SWIFTコード確認ツールでコードが正しいかどうかを確認することも可能です。
Wiseでは、送金を受け取るだけならアカウント登録は必要ありません。つまり、Wiseのアカウントが必要なのは送金人のみ。フルネーム、メールアドレス、銀行名、支店名、口座番号、口座種類(普通、貯蓄、当座など)を伝えるだけで送金を受け取れます。ただ、受け取り側もアカウントを持っていれば、相手に自分の口座情報を伝えることなく、メールアドレスのみで送金が可能です。
Wise経由の外国送金は国内送金扱いになるため、特別な海外送金受け取り手数料もかかりません。海外送金を受け取る予定のある人は、相手に「Wiseを使って」と頼んでもいいかもしれませんね。またリアルレートで両替されるため、受け取る側にとってもお得なことが多いでしょう。
海外送金にかかる日数は、1~3営業日ほどのところが多いです。しかし、送金にかかる時間を開示していない銀行も多いのが事実。上記でも見てきた通り、銀行の外国送金には様々な銀行が関わるため、どれくらいの時間がかかるのか予想が難しくなっています。より速く外国送金するコツを知りたい人は外国送金にかかる日数についてを参考にしてみてください。
以上、外国送金の仕組みについて詳しく見てきました。銀行の外国送金はSWIFTというシステムを使って、複数の銀行を経由するため、手数料が高く、またかかる時間も長くなりがちです。さらに、銀行は為替手数料を上乗せした為替レートを使っており、気が付きにくい手数料も徴収されています。
銀行に代わる外国送金手段の一つ、Wiseは、複数の国内送金を組み合わせた新しい外国送金の仕組みを採用しています。また、リアルレートを使って両替を行うので、為替手数料もかかりません。送金シミュレーションから、どれだけ安く送金できるのか・どのくらいはやく着金するのかチェックすることができますよ。
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*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
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