
みずほ銀行で海外送金をするには?手数料・レートを解説
近年、海外送金を扱う金融サービスは多様化しており、送金にかかる手数料や手続き方法は大きく異なります。事前に下調べをして、自分に合った送金サービスを見つけることが大切です。
この記事では、みずほ銀行からの海外送金にかかる手数料や為替レート、手続きの流れについて解説します。送金を受け取る際の手数料や注意点についても触れていますので、送金を受け取る方も必見ですよ。
さらに、銀行代わりに利用できるオンライン海外送金サービス「ワイズ」についても紹介していますので、併せて参考にしてみてくださいね。
日本円10万円をイギリスへ送金する場合の手数料(手数料を送金人が負担する場合)
プロバイダー | 海外送金手数料 | 為替レート | 合計費用 |
---|---|---|---|
![]() | 8,500 円(送金手数料)+2,500 円 (コルレス先支払手数料) | みずほ銀行が定める為替レート(為替手数料を含む) | 11,000円+為替手数料 |
63円+0.63% | 実際の為替レート | 689円 |
(みずほ銀行 2020年4月20日)
みずほ銀行の海外送金手数料と為替レート
送金時にかかる手数料
送金手数料 | |
---|---|
みずほ銀行本支店向け | 8,000円 |
他行向 | 8,500円 |
コルレス先支払手数料 | 2,500円 |
(消費税はかかりません。)
送金先がみずほ銀行の本支店口座なら8,000円、他金融機関口座なら8,500円の送金手数料がかかります。
手数料の「依頼人負担」を選択した場合は、さらに「コルレス先支払手数料(中継する金融機関にかかる手数料)」2,500円も必要ですので、準備しておきましょう。
みずほ銀行の国際送金照会手数料/内容変更手数料
海外宛の照会を依頼したときには「照会手数料」、送金内容の変更を依頼したときには「内容変更手数料」がかかります。
その他手数料 | |
---|---|
照会手数料 | 3,000円/件 |
内容変更手数料 | 4,500円/件 |
(消費税はかかりません。)
みずほ銀行の海外送金受け取り手数料
みずほ銀行口座で海外送金を受け取る場合にも、以下のような手数料が必要です。さらに、中継銀行にかかる手数料が、受取額から引かれる可能性もありますので、事前に窓口やテレフォンバンキングにて確認しておくとよいでしょう。
送金受取手数料 | |
---|---|
円建送金を円預金で受け取る | 2,500円+円為替取扱手数料 金額の0.05% 最低2,500円 |
外貨建送金を円預金で受け取る | 2,500円(入金日の公示TTBレートにて換算) |
外貨建送金を外貨普通預金で受け取る | 2,500円+外貨受払手数料 金額の0.05% 最低2,500円 |
みずほ銀行の海外送金為替レート: 海外送金の“隠れコスト”
みずほ銀行から送金するお金を換算する「送金日当日のTTSレート」は、Googleなどで検索して出てくる「リアルタイムの為替レート」ではありません。
みずほ銀行が海外送金に使用するTTSレートには「為替手数料」も含まれ、例えば米ドルなら1米ドルあたり 1円、ユーロなら1ユーロあたり1.5円が手数料として上乗せされています。つまり、みずほ銀行を利用した海外送金時には、リアルタイムの為替レートよりもやや不利なレートで換金されるのです。
みずほ銀行以外にも海外送金ができる金融機関やサービスはあり、そのひとつ、「ワイズ」はリアルタイムの為替レートを採用しています。
銀行での海外送金よりも手数料が最大8倍近く安くなるケースもありますので、ワイズ のウェブサイトで事前比較することをおすすめします。送りたい国と通貨を設定するだけで、簡単に送金手数料の外貨送金シミュレーションができます。
(みずほ銀行 2019年1月)
みずほ銀行で外国送金をする方法:窓口・テレフォンバンキング
みずほ銀行からの海外送金手続きは、インターネットバンキングでは受け付けていません。窓口もしくはテレフォンバンキングから手続きを依頼しましょう。送金方法は以下になります。
-
代表利用口座店にて、本人確認書類(後述)とともに、「外国送金サービス申込書」・「外国送金明細書」を作成、提出。
-
必要な書類や申込書が揃ったら、送金手続きを行ないます。送金時には、「みずほダイレクトご利用カード」と窓口で作成した「外国送金明細書」が手元に必要です。
国内本支店宛の外貨建送金・自店内の外貨建送金は当日扱いでできますが、それ以外は翌営業日扱いです。
なお、テレフォンバンキングで送金が可能になるのは、窓口での申込書提出から最低15営業日かかります。急ぎの場合は、店舗での送金を選ぶといいでしょう。
みずほダイレクト[テレフォンバンキング]
0120–898–324(フリーダイヤル)
フリーダイヤルを利用できない場合(通話料有料)
03–3211–6324(国内から)、81-3-3211-6324(海外から)
サービス番号:12#2#
取り扱い通貨と利用時間(窓口・テレフォンバンキング共通)
みずほ銀行の海外送金で取扱える通貨は、円(外国向けのみ)・米ドル・ユーロ・英ポンド・スイスフラン・オーストラリアドル・ニュージーランドドルの6通貨で、取扱時間は、通貨によって異なります。
米ドル・ユーロ・円建取引:月曜日~金曜日 9:00~15:00
その他の通貨建:月曜日~金曜日 11:00~15:00
(12月31日~1月3日、祝日、振替休日は除く)
もし上記の6通貨以外を送金する場合や、時間を気にせずオンラインで送金をしたいときには、ワイズなど他サービスから送金しましょう。
みずほ銀行の国際送金をするために提出が必要な書類
- 本人確認書類
運転免許証、パスポート、保険証、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカードなど。本人確認書類に顔写真がない場合は、2種類の書類が必要です。
- マイナンバー(個人番号)確認書類
マイナンバーカード、マイナンバー通知カード、マイナンバー記載のある住民票(写し)、法人番号通知書など。すでにみずほ銀行にマイナンバーを届けている場合は再提出の必要はありません。
なお、マイナンバーカードは、「本人確認書類」と「マイナンバー確認書類」を兼ねることができます。
- 届け印、通帳
みずほ銀行の口座から払戻して送金する場合は、みずほ銀行の通帳(すでに本人であることを書類により確認済みの口座のもの)と届け印が必要です。
- 送金資金の内容を確認できる書類
たとえば給与送金の場合には、給与明細などが必要です。
- 送金の目的内容および受取人との関係を確認できる書類
留学費用の場合には、授業料の請求書など。
- 受取人の英文情報
銀行名、支店名、受取人の口座名義・口座番号・受取人住所(アルファベット表記)。
(みずほ銀行 2019年1月)
みずほ銀行で海外送金を受け取るために必要な情報
みずほ銀行で海外送金を受け取る際は、送金人に以下の情報を事前に伝えておきましょう。
-
銀行名(BANK NAME):MIZUHO BANK, LTD.
-
SWIFTコード/BICコード:MHCBJPJT
11ケタのみずほ銀行のスイフトコードを求められた場合は、「MHCBJPJTXXX」と伝えてください。
- 支店名(BRANCH NAME):◯◯◯ BRANCH
「ATM・店舗のご案内」で支店を検索し、英文店名を確認します。
-
受取人口座番号(BENEFICIARY'S ACCOUNT NO.):店番号3ケタ-口座番号7ケタ
-
受取人名(BENEFICIARY NAME):受取口座名義(アルファベット表記)
(みずほ銀行 2019年1月)
Wise: 安価な手数料、透明性の高い海外送金方法
ワイズは、ネットから簡単に海外送金ができるオンラインサービスです。
銀行窓口で海外送金を依頼すると、5,000円程度の海外送金手数料や為替レートに含まれる為替手数料など隠れたコストがかかりますが、ワイズの手数料は一目瞭然で、大抵の場合、銀行よりもずっと安い手数料しかかかりません。
さらに、ワイズの海外送金の仕組み自体も、銀行や他の海外送金プロバイダとは少し違います。
通常、銀行から海外送金をするときは、送金銀行と受け取り銀行に直接提携関係がないことがほとんどなので、それら2つの銀行を中継する銀行が必要となります。こうした複雑さから、国内送金手続きよりも、長い送金時間、そして多くの手数料がかかってしまうのです。
一方、ワイズは、世界中に銀行口座を持ち、それらを繋ぐネットワークを構築しています。例えば、日本からイギリスに送金する場合、日本の送金人がワイズの日本口座に円で入金すると、ワイズのイギリス口座からイギリスにいる受取人の銀行口座に対して、ポンドで支払いが行われます。実際の資金は国境を超えていません。
ワイズはこうした新しい仕組みによって、海外送金をより安く、よりシンプルなものにしています。
また、送金手続きはオンラインで完結します。必要書類もオンラインでアップロードするので、窓口まで足を運ぶ必要はありません。
ワイズ で海外送金した場合いくらかかるのか、まずは手数料額をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。銀行での手数料との違いに驚くかもしれません。Wiseが本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっていますので、確認してみてくださいね。
みずほ銀行の外国送金に関わるお問い合わせ先
みずほ銀行の海外送金に関してわからないことがある場合は、以下の問い合わせ先を参考にしてください。
- みずほチャットサポート
みずほ銀行ウェブサイトからアクセスできます。チャットボットと専門のオペレーターがチャットで対応します。
チャットボット:24時間/365日
専門オペレーター:月曜日~金曜日 9時00分~18時00分(土・日曜日、祝日・振替休日、12月31日~1月3日は利用不可。)
- 電話での問い合わせ
0120–3242–86(フリーダイヤル)
フリーダイヤルを利用できない場合(通話料有料)
042–311–9210(国内から)、81-42-311-9210(国外から)
月曜日~金曜日 9時00分~21時00分
土・日曜日 9時00分~17時00分
(1月1日~3日、祝日・振替休日は利用不可。12月31日の受付時間は9時00分~17時00分。)
- みずほダイレクト[テレフォンバンキング]
0120–898–324(フリーダイヤル)
フリーダイヤルを利用できない場合(通話料有料)
03–3211–6324(国内から)、81-3-3211-6324
サービス番号:12#2#
サービス時間:月曜日〜金曜日 9:00〜15:00(米ドル・ユーロ・円建て)
サービス時間:月曜日〜金曜日11:00~15:00(その他の通貨)
- 店舗での問い合わせ
手続き時に利用する店舗に直接問い合わせましょう。店舗検索はこちらから。
みずほ銀行やワイズなどの海外送金方法を比較して調べ、不明点のない状態で、納得して海外送金ができるといいですね。
(みずほ銀行ウェブサイト: ソース1、ソース2、ソース3、ソース4、ソース5 2019年1月)
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