アメリカに輸出した時、アメリカから輸入した時の関税について解説!計算方法も

Yuyuki Tanno

オンラインで簡単に海外から商品が購入できるようになった今、日本では手に入らないユニークな品揃えがあるアメリカから、商品を輸入しようと考えている人も多いかもしれません。また、日本からアメリカに輸出するビジネスも最近では増えています。

海外に輸出入する際には、関税がかかります。今回の記事ではアメリカに輸出する際、また反対にアメリカから輸入する際にかかる関税について詳しく解説。また、関税の計算方法も丁寧に見ていきます。

目次🔖
  • 日本からアメリカに輸出した時、関税はいくらかかるの?
  • アメリカからの輸入で関税がかかる場合
  • アメリカから輸入した際の、関税の計算方法
  • お得に外貨決済:Wiseデビットカード
  • まとめ
  • 日本からアメリカに輸出した時、関税はいくらかかるの?

    最初に、日本からアメリカに輸出するケースを見ていきましょう¹。

    アメリカの関税システム

    アメリカの関税の課税基準は、輸入量(重量、体積、あるいは個数)と輸入価格に基づいて計算され、アメリカ国内の輸入者が自己申告で納税する必要があります。

    また、アンチダンピング・プログラムという特別な規定も存在します。これは、輸出元の国(日本)における同商品販売価格(正常価格)よりも安い価格で米国市場においてその商品が売られる場合、その差を税金として収めなければいけないという規定です。

    アメリカの関税率とその分類

    アメリカにとって日本はNTR(正常貿易関係)国となっているため、日本からの輸入品には一般税率が適用されます。ただし、商品によっては日米貿易協定い伴う特恵措置が適用され、特別税率の対象となる場合もあります。

    アメリカの関税率を探す方法

    アメリカでは、日本を含む海外から輸入される商品には全てコード番号が割り振られており、その番号を使って国際貿易委員会(USITC)のウェブサイトからそれぞれの品目にかかる関税率を検索することができます。

    • コード表・関税率の参照はこちら(USITCのページに飛びます)
    • 関税率の検索はこちら(USITCのページに飛びます)

    アメリカからの輸入で関税がかかる場合

    日本の関税法では、海外からの輸入品の課税価格が20万円を超える場合、一般の関税率が適用されます。また、課税価格が20万円以下の場合には、一般の関税率とは別に定められた簡易税率が適用されます(※1)²。

    課税価格が1万円以下の場合は、関税や消費税が免税となります(※2)²。

    ※1:米などの穀物とその調製品、ミルク、クリームなどとその調整品、ハムや牛肉缶詰などの食肉調製品、たばこ、精製塩、旅行用具、ハンドバッグなどの革製品、ニット製衣類、履物、身辺用模造細貨類(卑金属製のものを除く)

    ※2:革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等を除く。

    【あわせて読みたい】個人輸入にはいくら関税がかかる?お得な海外送金方法も

    アメリカから輸入した際の、関税の計算方法

    では、アメリカから商品を輸入して関税がかかる場合の、関税の計算方法、そして支払い方法を見ていきましょう。

    輸入した際の、関税の計算方法

    ①課税価格を計算する

    まず、商品の課税対象となる価格を求めます。課税価格は

    • 個人輸入の場合:海外小売価格×60%
    • 一般輸入の場合:海外小売価格+運送費+輸入保険料

    例えば、個人輸入としてアメリカの通販サイトから、2万円(約147ドル)の衣類を買ったとします。この時の課税価格は

    20,000×0.6=12,000

    となるので、課税価格は1万2千円です。

    ②税率を参照する

    次に、日本の税関が定める、対象の商品の税率を調べましょう。

    • 簡易税率(課税価格が20万円以下の場合に適用)の確認はこちら(税関のページに飛びます)
    • 一般税率(課税価格が20万円を超える場合に適用)の確認はこちら(税関のページに飛びます)

    先程の例で紹介した衣類の場合、10%の簡易税率が適用されるため、支払わなければいけない関税の金額は、

    12,000(課税価格)×0.1=1,200円

    となります。

    お得に外貨決済:Wiseデビットカード

    米ドルで支払う場合

    Wiseデビットカードは外貨利用に特化しているため、アメリカの通販サイトから買い物をする際にお得に決済ができます。

    Wiseカードは、Wiseマルチカレンシー口座内に米ドルを保有していれば、Wiseのデビットカードを使って手数料無料で、日本からアメリカのサイトで支払いをすることが可能となるのです。

    もちろん、米ドルをマルチカレンシー口座内で保有していない場合でもWiseのデビットカードならお得に両替ができます。その場合、保有している日本円から格安の両替手数料でカード内で自動で両替してそのまま支払うことができます。この時の両替レートは常にリアルレートが適用されるため、為替手数料などを気にする必要はありません。

    例えば、アメリカの通販サイトで1,000ドルの買い物をしたとします。Wiseのデビットカードを使うと、円から両替した場合の手数料は845円(0.62%)で済みます。対して楽天デビットカードを使った場合は、約4,198円(3.08%)が海外事務手数料としてかかります。これは大きな違いですね。

    詳しいWiseデビットカードの使い方や、メリットに関してはこちらの記事を読んでみて下さい。

    米ドルを受け取る場合

    アメリカに商品を輸出し、その支払を米ドルで受け取る機会があるかもしれません。そんなときにもWiseは便利に利用できます。

    Wiseでは、米ドルを含む多数の通貨を同時に保有することのできるマルチカレンシー口座のサービスを提供しています。マルチカレンシー口座で米ドル口座情報を持っていれば、米ドルでの支払いを米ドルのまま受け取ることが可能です。日本円に両替する必要がないので、為替手数料を気にする必要もありません。

    また、Wiseならビジネスアカウントを作ることもできるので、国際的なビジネスを営んでいる人に最適です。

    米ドルへ送金する場合

    アメリカから購入した商品の代金を、海外送金で支払いたい場合もあるでしょう。銀行の海外送金だと、手数料が高額になり、また着金までに長い時間がかかってしまうことも。

    Wiseなら、アプリやオンライン上で手軽にアメリカに海外送金することができます。例えば、100,000円送金した場合の手数料は732円。下記のシュミレーターも活用して、よりお得に海外送金できる方法を探してみて下さい。

    The true cost of sending JPY to USD

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    まとめ

    ここまで、アメリカに輸入する際、またアメリカに輸出する際の関税について見てきました。海外と商品の取引をする時は、関税がかかることを忘れずに、事前に税関のウェブサイトなどで関税率を確認しておくことが重要です。

    ビジネスではなく、個人としてアメリカから商品を取り寄せる場合(個人輸入)でも、関税はかかります。ただし、商品価格が16,666円以下であれば免税になります。

    アメリカとの輸出入を行うなら、Wiseが便利です。デビットカードでお得に外貨の買い物をしたり、マルチカレンシー口座で米ドルの送金を手数料無料で受け取ったり、またアメリカへの海外送金も格安で行えます。ビジネスアカウントも利用できます。


    ソース

    1. JETRO | 関税制度
    2. 税関 | 少額輸入貨物の簡易税率
    3. 税関 | 税額の計算方法

    *最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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