資産をドルに変えたいと思っていますか?おすすめのドル資産の持ち方を解説
円安が進む中「米ドルを持とうかな」と考える人が増えたかもしれません。投資初心者が米ドルを保有するなら、外貨預金で所有するのがおすすめです。この記事では米ドル資産のおすすめの持ち方やそのメリット・デメリットなどを紹介します。
近年、日本円よりも米ドルの価値が上がる円安が進む中、米ドル資産を保有するために、米ドル預金を活用しようか検討している人がいると思います。しかしどの銀行を選べばよいのでしょうか。また、銀行以外でも外貨両替の方法はあるのか、知りたい人は多いかもしれません。
そこでこの記事では、ドル預金のメリット・デメリットから銀行の選び方、おすすめの銀行について紹介します。
また、銀行に代わって外貨を送金・保有できる手段としてWiseも解説しますので、併せて参考にしてくださいね。
目次🔖 |
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米ドル預金とは、日本円ではなく米ドルを定期預金や普通預金として預けるもので「外貨預金」とも呼ばれます。日本円の定期預金や普通預金は、一定期間お金を預けておくと、利息がついて少し増えると思います。外貨預金もこれと同じように、決められた金利設定のもと、米ドルが少しずつ増えていくのです。
米ドル預金のメリットとデメリットは何でしょうか。それぞれ解説していきます。
ドル預金のメリットは、主に以下の2点です。
米ドル預金の金利は、日本ではなく米国の金利相場によって決められています。日本は世界的に見ても金利設定が非常に低い国です。よって日本と米国の預金相場は、以下のような違いがあります。
【定期預金、普通預金の金利比較表】
日本円の預金 | 米ドル預金 | |
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定期預金の金利(目安) | 年0.002〜0.02%程度 | 年0.01〜3%程度 |
普通預金の金利(目安) | 年0.001%程度 | 年0.01〜0.7%程度 |
※下記の銀行の金利から抜粋
日本の普通預金や定期預金に比べ、米ドル預金の金利は10倍以上高くなっています。またこの金利は平均的なものであり、銀行がキャンペーンを実施している際には、これよりも高い金利で預けることが可能です。
米ドルのような先進国ではなく、これから発展していくような新興国の外貨預金だと、金利設定はより高くなります。しかしそれ以上に為替変動のリスクが大きくなる可能性があるため、投資初心者に新興国の外貨預金はおすすめできないかもしれません。
まずは米ドルのような先進国通貨で始めるとよいでしょう。
インフレとは、ものやサービスの価値が上昇し、お金の価値が相対的に下がる現象を指します。日本円しか保有していないときにこのインフレが起こると、預貯金の価値が下がってあなたの資産が目減りしてしまいます。
インフレリスクを防ぐためには、世界で最も使用されていて、輸入に頼る日本が多く取引する米ドルを保有しておくことがおすすめです。仮に大幅な円安が起こったとしても、代わりに米ドルの価値が上がり、トータルの資産額はそこまで変化しない状態が作れるからです。資産の安全性を高めるためにも、日本円と米ドルに資産を分散しておくのが有用かもしれませんね。
一方、ドル預金のデメリットは主に以下の2点です。
ドル預金は、日本円の定期預金や普通預金のような「元本保証」がない商品です。また為替変動によって米ドルの価値が下がったときに、その資産全体の価値も目減りします。よってドル預金は、預けたときよりもドル安になったときに、利息の収入よりも為替変動による損失が大きくなる可能性があることに注意しましょう。
ドル預金の金利は、米国の金利相場を参考に決められています。例えば1年定期の米ドル預金を持っていた場合、途中で米国の金利相場が大きく下落したとします。そうすると、1年間は約束された金利が受け取れますが、さらに1年更新した際には低い金利で米ドル預金が組まれてしまう可能性があります。
ただし現在の米国は「金融引き締め施策」に転じており、ここから短期間で大きく金利が低下する可能性は低いと考えられます。むしろ金利が上昇する可能性のほうが高いかもしれません。
米ドル預金を預ける際の銀行は、以下の3つの観点から選ぶのがおすすめです。
まずは、米ドル預金の金利設定が高い銀行を選びましょう。街中にある銀行よりも、ネット銀行のほうが比較的金利が高くなっています。
また銀行がキャンペーンを実施しているタイミングで預けると、より高い金利で預けられるのでお得かもしれません。
次に、日本円を米ドルに、米ドルを日本円に替える際の手数料が比較的安い銀行を選ぶとよいでしょう。外貨預金はどうしても日本円と両替する手間がかかり、両替するためのコストがかかってしまいます。このコストをなるべく抑えることで、より多くの利益が受け取れます。
そして、日頃から取引しやすい銀行かどうかも選ぶポイントです。自宅や勤務先からアクセスしやすい銀行でもよいですし、時間や場所を問わず利用できるネット銀行もおすすめです。
数ある銀行の中から、米ドル預金に活用できるおすすめの銀行を4つ紹介します。銀行選びの参考にしてくださいね。
まずおすすめできるのはソニー銀行です。ソニー銀行は、口座開設直後の為替手数料が0円になること、そして金利設定が比較的高いことが魅力といえます。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 口座開設直後の為替手数料が0円 |
米ドル預金の金利¹ | 普通:0.7%。定期:1ヶ月:4.0%、3ヶ月:3.5%、1年:5% |
両替時の為替手数料(対円の場合の片道)² | 0.15円 |
最低預入金額³ | 10万円または600米ドル〜 |
ソニー銀行の米ドル預金は、普通預金から、多様な期間設定の定期預金まで揃っており、自分の希望に合わせた商品が利用できます。金利設定も比較的高く、1年定期で5%は高い金利だと言えるかもしれません。為替手数料は通常時はそこまで安くありませんが、口座開設直後なら0円です。
注意したいのは、最低預入金額が10万円または600米ドルからと、比較的まとまった金額が必要となる点です。よって、比較的大きな金額を一度に預け入れ、長期間保有したい方におすすめできる銀行かもしれません。
住信SBIネット銀行も、多様な商品ラインナップのもと、さまざまなニーズに応えられる銀行です。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 定期預金の金利設定が比較的高い |
米ドル預金の金利 | 普通:0.5%⁴。定期:1ヶ月:1.5%、3ヶ月:3.1%、1年:5.1%⁵ |
両替時の為替手数料(片道)⁶ | 0.06円 |
最低預入金額⁷ | 普通:1米ドル〜 |
大手ネット銀行のひとつである住信SBIネット銀行も、ソニー銀行と同じく普通預金から複数の定期預金まで利用できます。また、為替手数料の設定が低めなのが魅力です。
定期預金は10米ドル〜の預け入れですが、普通預金なら1米ドル〜とハードルが低めです。まずはお試しで普通預金に預けてみて、その後定期預金にステップアップする、という手段もとれるかもしれません。
GMOあおぞらネット銀行は、普通預金のみの設定ですが、その金利設定が比較的高い点が魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 外貨預金の積立も可能 |
米ドル預金の金利⁸ | 普通:2.35% |
両替時の為替手数料(片道)⁹ | 0.04円 |
最低預入金額¹⁰ | 1通貨〜 |
GMOあおぞらネット銀行の米ドル預金は、普通預金のみの設定です。しかしこの金利が2.35%と比較的高いので、ひとまず普通預金に預けておき、ドル高になるまで様子をみるのもよいでしょう。また為替手数料はこの4銀行の中で最も低い0.04円です。外貨預金の積立設定が可能な点もユニークですね。
これからドル預金を利用する方の中には、すでに海外とのお金のやりとりがある人や、これから外貨の取引が増える人が多いかもしれません。
そんな人には、世界各国で広く利用されている金融サービス「Wise(ワイズ)」がおすすめかもしれませ。
ここで、Wiseのお得な機能をみていきましょう。
Wiseの特徴💡 |
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こちらの手数料のシミュレーターを使って、実際の海外送金手数料や受取額を確認してみてください。
具体的なWiseでのお金の受け取り方は、こちらを参考にしてみてください。
また、Wise使い方の記事も参考にして、海外旅行や出張の多い人、外貨をより活用したい人は、Wise無料アカウントを作ってみてもよいかもしれません。
なおWiseは外貨預金のための口座ではないので、外貨預金のように金利がつきません。よって、外貨預金で「貯める」なら先ほど紹介した銀行を、外貨を「送金、使う」ならWiseを利用するなど、ぜひ使い分けてみてくださいね。
米ドル預金は円預金にはないメリットがあるため、為替変動の状況を見ながら有効活用するのがおすすめです。その際には、先ほど紹介した4つの銀行から選んでみても良いかもしれません。
また外貨を貯めるのではなく「送金する」「海外で使う」のなら、無料でWiseアカウントの作成からスタートしてみては。
便利なサービスを使い分けて、より賢く外貨を扱ってみてください。
ソース
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