資産をドルに変えたいと思っていますか?おすすめのドル資産の持ち方を解説

Yuyuki Tanno

この1年で円安が進み「日本円を米ドルに替えて持っていたほうがいいのかな…」と考えている人も増えているかと思います。しかしどのような形で米ドルを持っていたらよいのでしょうか。結論からいうと、投資初心者なら外貨預金で所有するのがおすすめかもしれません。

この記事では米ドルの保有方法を検討しているあなたのために、米ドル資産のおすすめの持ち方やそのメリット・デメリット、おすすめの銀行などを紹介します。

また銀行に代わる手段であるWiseについても解説しますので、併せて参考にしてみてください。

目次🔖
  • 資産をドルに替える理由
  • ドル資産の持ち方
  • ドル資産におすすめの銀行
  • 日本の銀行の最大16倍安く海外送金:Wise
  • まとめ
  • 資産をドルに替える理由

    そもそもなぜ、資産を日本円から米ドルに替える必要があるのでしょうか。主な理由は2つあります。ひとつはインフレリスクに対応するため、もうひとつは資産の安全性を高めるためです。

    インフレリスクに対応するため

    インフレとは、日本で流通するものやサービスの値段が上がり、お金の価値が相対的に下がる状況のことです。例えば、これまで1本100円で購入できた缶コーヒーが、インフレにより2倍の値段になったとします。すると消費者は、これまでの倍の200円を出して缶コーヒーを購入しないといけません。

    こうしたインフレリスクに対応するためには、所有する日本円を外貨に替えるという手段があります。ここで登場するのが米ドルです。米ドルはグローバルでの決済に最もよく使われる「基軸通貨」で、輸入に頼る割合が高い日本人にとっても重要な外貨です。

    インフレによってものの値段が上がるときは、たいてい米ドルで決済するため「円安ドル高」が進行します。よって米ドルを持っておけば、日本円の価値が下がったとしても、その下がった価値を米ドルの価値上昇でカバーできるのです。

    資産の安全性を高めるため

    日本で暮らしていると、日本円さえあれば生活することができます。しかし実際には日本円は米ドルやユーロなどと日々取引され、その価値が変動しています。また、個人が所有できる「資産」は、現金以外にも不動産や株式や債券、不動産などさまざまで、その資産ごとの価値も日々変わっています。

    こうした変動要因が大きい現代では、資産をひとつの形でもっておくこと自体がリスクであり、複数の資産で所有しておくほうが資産の安全性が高まるといわれています。

    よって、日本円の現金しか持ち合わせていない状態よりも、米ドルと日本円の両方を持っておくほうが、より資産の安全性が高まります。理想をいえば現金以外の形でも所有したいところですが、株式や債券などには元本保証がないため、そうしたリスクも加味して保有方法を選ぶのがおすすめです。

    ドル資産の持ち方

    日本円に加えて米ドルを持つ場合、どのような持ち方があるのでしょうか。ここでは4つの方法を紹介します。

    外貨預金でドルを購入する

    外貨預金とは、外貨を普通預金や定期預金の形で保有する商品です。日本円の普通預金や定期預金がそのまま外貨に置き換わっただけなので、日頃あまり外貨に触れない人でもイメージしやすいでしょう。

    定期預金や普通預金は、その保有する期間によって、約束された利息が受け取れます。米ドル建て外貨預金は、日本円の預金よりも金利が高めなので、より多くの利息を受け取れる可能性があります。

    注意するポイントとしては、為替相場の変動によって米ドル自体の価値が上下することです。預けた時期よりも円高ドル安に進んだ場合、その価値が下がる可能性があります。よって米ドルを最終的に日本円に替えるのなら、そのタイミングに注意すると良いかもしれません。

    米国株を購入する

    米国株とは、米国の証券取引所に上場している株のことです。近年はネット証券を中心に、米国株投資に取り組める証券会社が増加しています。

    米国は世界経済の中心地であり、近年はその株価上昇が世界経済を牽引していました。こうした株価上昇を利用した株の値上がり益や、株式を保有する期間によって配当を得ることができる点が魅力です。

    ただし米国株は株価の変動に加えて、米ドルの為替変動の影響も受けるので、比較的値動きのリスクが大きいといえます。まずは日本株投資から始め、株式の取引に慣れてから取り組むのもおすすめかもしれません。

    米国株や米国債券を含んだ投資信託を保有する

    投資信託とは、複数の株式や債券に同時に投資したり、特定の経済指数などに沿って運用されたりする商品です。端的にいうと、ひとつの投資信託を購入するだけで、非常に多くの資産に投資できるため、いち商品で分散投資が可能になります。分散投資は価格変動のリスクを抑えるのに効果的なので、投資初心者にもおすすめできる投資方法かもしれません。

    ただし運用会社や投資会社に運用を任せてしまうため「結局なぜ値動きがあるのかわかりにくい」という不透明さを感じるかもしれません。

    米ドル建ての保険に加入する

    米ドル建ての保険とは、定期的に支払う保険料を株式や債券など米ドル資産で運用し、その利益を受け取る貯蓄性の高い保険商品です。保険は長期保有が前提になっている商品のため、短期で解約すると投資した金額よりも目減りして戻ってくる可能性が高いです。また米ドル建てなので、米ドルの価値が下がったときも受け取れる金額が下がります。

    長期的に保有するなら取り組めますが「まずはお試しで始めてみたい」という方には、あまりおすすめできないかもしれません。

    投資初心者におすすめできるのは「外貨預金」

    これら4つの保有方法を比較検討すると、初めて外貨をもつ投資初心者には外貨預金がおすすめかもしれません。

    商品性が日本円の定期預金や普通預金とほぼ同じなので、投資初心者でも理解しやすいからです。また、米ドルの価値が下がった場合には、すぐに日本円にせずに米ドルのまま保有しておけば、為替変動による実質的な損失は発生しません。

    そのため、まずは外貨預金から取り組んでみてはどうでしょうか。

    ドル資産におすすめの銀行

    米ドルを増やすためにおすすめできるのが、以下の銀行です。

    どの銀行もそれぞれ魅力があるため、自分のニーズと照らし合わせながら合う銀行を使ってみてください。詳しくはこちらで解説しています。

    日本の銀行の最大16倍安く海外送金:Wise

    おすすめの外貨預金を探している人の中には、海外とのお金のやりとりがある人も多いかもしれません。

    そんな中でも海外送金や送金の受け取り、外貨の保有、などをよりお得に行いたい人には、Wise(ワイズ)がおすすめかもしれません。

    Wiseは欧州生まれの金融サービスで、便利な3つの機能が備わっています。

    ここで、Wiseのお得な機能をみていきましょう。

    1つ目は、安価な手数料で利用できる海外送金です。通常、日本国内の銀行から国外へ送金する場合、実は数千円単位の手数料がかかります。しかしWiseなら独自の送金網を構築しているため、日本の銀行の最大16倍も安く送金が可能です。

    The true cost of sending JPY to USD

    2つ目は、海外からの送金が外貨のまま手数料無料で受け取れる機能です。外貨のまま受け取れる対応国及び通貨は、アメリカの米ドルやイギリスポンド、ユーロを始めとする計10通貨。この10通貨に関しては、現地の口座情報が取得できるため、まるで現地にいるかのようにお金のやり取りができます。
    具体的なお金の受け取り方は、こちらを参考にしてみてください。

    3つ目は、お得な手数料と為替レートで利用できるWiseデビットカードです。

    shop-wise-debit-card-jp

    日本の銀行が発行するデビットカードやクレジットカードを海外や海外のECサイトで使う場合、実はそれなりに為替手数料がかかっています。
    しかしWiseのデビットカードなら、日本のカードの最大2.4倍安く、外貨で買い物が可能!また、海外ATMから現地で外貨を引き出す手数料も、月に2回までかつ3万円相当までなら0円です。
    発行手数料のみ1200円ですが、年会費などは一切かかりません。

    ここで注意したいのは、Wiseの口座(マルチカレンシー口座)は、海外送金などをするための口座であり、外貨預金のためではないことです。

    外貨預金は他の金融機関で保有し、Wiseは外貨を使った送金やお買い物に使うとよいかもしれません。

    Wise無料会員登録💡

    まとめ

    円安の進行に伴い「米ドルを持ちたいな」と思ったら、まずは外貨預金で保有してみてはどうでしょうか。為替変動はあるものの、決められた利息が受け取れます。

    また外貨の送金や受け取り、外貨を使ったお買い物なら、銀行に代わる手段としてWiseを利用するのもおすすめです。

    ぜひ双方を活用して外貨を保有・活用してみてくださいね。

    Wise for sending money


    *最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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