アメリカ滞在時のSIMカード(シムカード)や携帯電話事情を徹底解説!

Yuyuki Tanno

アメリカ旅行の準備中、「スマホのネット接続はどうしよう?」と悩んでいませんか。Wi-FiルーターやeSIMも便利ですが、対応機種の多い「物理SIMカード」も根強い人気があります。特に1週間の短期旅行や、eSIMの設定方法がややこしいと感じる人は、日本国内で事前に買っておくと安心です。

この記事では、アメリカ旅行におすすめのプリペイド物理SIMカードに焦点を当て、日本国内で買えるSIMを比較。滞在期間(1週間、1ヶ月など)に応じた選び方から、具体的な設定方法、使えない時のトラブル対処法まで、わかりやすく解説します。

さらにアメリカ旅行における支払い・両替で大活躍する「Wise(ワイズ)」についてもご紹介。

アメリカ旅行のネット接続方法比較【物理SIM・eSIM】

アメリカ旅行中にスマートフォンでインターネットを利用する方法は、主に「物理SIMカード」と「eSIM」の2つです。

まずは、2つの接続方法の特徴を比較してみましょう。

メリットデメリット
物理SIMカード・現地回線で通信速度が速く、料金も安い傾向

・Wi-Fiルーターのように荷物が増えず、充電も不要

・eSIM非対応機種でも使える(互換性が高い)

・SIMフリーのスマホが必要

・設定中は日本の電話番号が使えない場合がある

・SIMカードの紛失・破損リスクがある

eSIM・カードの抜き差し不要(紛失・破損リスクなし)

・オンラインで手続きが完結し、現地到着後すぐに使える

・日本のSIMと併用(デュアルSIM)できる機種が多い

・eSIM対応機種が限定される

・オンライン設定に慣れていないと手間取る可能性


アメリカ旅行におすすめのプリペイドSIMカード(物理SIM)

アメリカで利用するSIMカードは、利用料金を事前に支払う「プリペイドSIM」が一般的です。

プリペイドSIMは、日本国内で事前に購入する方法と、アメリカ現地に到着してから購入する方法の2通りがあります。

短期旅行(1週間前後)におすすめのSIMカード3選

短期旅行の場合、Amazonや楽天などのECサイトで、アメリカの大手キャリア回線を使ったプリペイドSIMを事前購入するのが便利です。

特徴こんな人におすすめ税込価格(7日の場合)
T-Mobile

アメリカSIM

(7〜90日)1

T-Mobile回線

完全無制限

テザリング対応

データ使い放題を求める人

長期滞在者にも対応(最大90日間)

SNS・動画を頻繁に使う人

2,780円
AT&T

mewfi SIM

(3〜30日)2

AT&T回線

アクティベーション不要

低価格

高速通信は「1GB/日」の制限あり

短期旅行者

コスパ重視

設定が苦手な人

ライトユーザー

2,280円
JetSim

北米3ヶ国対応の周遊SIM

(7〜15日)3

アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国に対応

複数キャリア対応

高速通信は制限あり

(プランにより異なる)

アメリカ以外も訪問予定の人

複数国を周遊する人

地方も含め広範囲を移動する人

3,080円

(※2025年10月27日時点の情報を参照しています)

中〜長期滞在(1ヶ月〜)におすすめのSIMカード2選

1ヶ月以上の留学や駐在の場合、日本語サポートが充実している日本国内のサービスが安心です。

特徴こんな人におすすめ価格
HanaCell

(ハナセル)4

月額$9.99〜の柔軟な5プラン

契約手数料無料

いつでも解約無料

  • 長期滞在者(留学・駐在)
  • 最低限の通信で済む人($9.99プラン)
  • 使い方に合わせてプラン変更したい人
$9.99/月
  • 通話$0.27/分・データ従量制

    $29/月

  • 2GB高速+低速無制限

    $49/月

  • 2GB+通話無制限

    $59/月

  • 6GB+通話無制限

    $79/月

  • 完全無制限

    ※物理SIM $15 / eSIM $9

Yellow Mobile

サクっとSIM US5

T-Mobile回線

設定不要

渡航前に電話番号発行可

日本語サポートの充実

中期滞在者(数ヶ月)

設定が苦手な人

データを多く使う人

月¥5,980(30GB)

※約$40相当

月¥7,980(50GB)

※約$54相当

※初期費用あり

物理SIM/eSIM選択可

アメスマ

(AmeSma)6

4つのプランから選択

5G対応

SMS無制限

電話番号一時預かりサービスあり

長期滞在者

通話もデータも無制限で使いたい人

一時帰国が多い人

$55/月
  • ウルトラギガ:通話・データ完全無制限

    $50/月

  • ギガプラン:50GBデータ+テザリング+200分通話

    $40/月

  • メガプラン:8GB/月+通話+SMS無制限

    $25/月

  • ウルトラライト:2GB/月+SMS無制限

    ※物理SIM $9.99 / eSIM $4.99

(※2025年10月27日時点の情報を参照しています)

関連ページ 💡 アメリカで使えるおすすめeSIM4選を解説!使い方や比較も

アメリカ用プリペイドSIMカードの選び方3つのポイント

アメリカ用に購入するSIMカードは、ご自身の旅行スタイルやスマートフォンの状況に合わせて、以下の3つのポイントをチェックしてみてください。

  1. 滞在期間(1週間、1ヶ月など)とデータ容量
  2. 利用する通信キャリア(T-Mobile、AT&Tなど)
  3. 通話・SMS機能の有無

① 滞在期間(1週間、1ヶ月など)とデータ容量

滞在する日数と、ご自身がどれくらいデータ通信を利用するかに応じて、適切なプランを選びます。

  • 短期旅行(1週間前後)の場合:地図アプリやSNSの利用が中心であれば、数GB程度のプランでも十分な場合があります。ただし、動画視聴やテザリングを多用する場合は、10GB以上のプランや「データ無制限」のプランを選ぶと安心です。
  • 中〜長期滞在(1ヶ月〜)の場合:滞在が長くなるとデータ使用量も増えるため、30GB以上の大容量プランや、月額制のプランが適しています。

利用期間がSIMカードの有効期間より短いと、途中で通信ができなくなるため、「滞在日数+1日程度」余裕のあるプランを選ぶことをおすすめします。

② 利用する通信キャリア(T-Mobile、AT&Tなど)

アメリカでは主に以下の3キャリアがあり、それぞれ特徴が異なります。

  1. T-Mobile:都市部や観光地での通信速度に定評があり、5Gの対応も進んでいます。
  2. AT&T:アメリカ全土でカバレッジ(通信可能エリア)が広く、安定した接続が特徴です。
  3. Verizon Wireless:通信品質が高く、特に郊外や地方での接続に強いとされています。

③ 通話・SMS機能の有無

SIMカードには「データ通信専用」のプランと、「通話・SMS機能付き」のプランがあります。

  • 通話・SMS機能が必要な場合:現地のレストラン予約や、配車アプリ(UberやLyft)の認証、友人との連絡などでアメリカの電話番号が必要になる場合。
  • データ通信のみで良い場合:通話をLINEやSkypeなどのインターネット通話アプリで代用する場合は、データ通信専用プランで問題ありません。

アメリカ用物理SIMカードの設定・アクティベート方法

アメリカ用の物理SIMカードを使うには、SIMカード本体の購入に加えて、スマートフォン側の設定(アクティベート)が必要です。

日本国内で事前にSIMカードを購入すれば、出発前に余裕を持って準備できます。

  1. SIMフリー端末の確認とSIMロック解除:渡航前に、お持ちのスマートフォンがSIMフリーであることを必ず確認してください。SIMロックがかかっている場合は、契約している日本の携帯キャリアでSIMロック解除の手続きを済ませます。
  2. SIMカードの購入:ご自身の滞在期間やデータ容量に合ったSIMカードを購入します。
  3. 開通希望日の登録(必要な場合):購入するSIMカードによっては、利用開始日の数日前までに専用サイトでの「開通希望日」の登録が必要な場合があります。
  4. サービス開始のタイミングを確認:商品の中には、スマートフォンに挿入した時点で利用期間のカウントダウンが始まってしまうものもあります。日本国内で設定を試す際は注意が必要です。
  5. 現地到着後の設定:アメリカに到着したら、まず機内モードを解除し、以下の手順で設定します。
  • スマートフォンの電源をオフにする。
  • 日本のSIMカードを取り出し、紛失しないよう保管する。
  • 購入したアメリカ用のSIMカードをスロットに挿入する。
  • スマートフォンの電源をオンにする。

多くの場合、SIMカードを挿入するだけで通信が可能になります。もし接続できない場合は、説明書に従って「APN設定(アクセスポイント名)」を手動で行う必要があります。

【APNの手動設定手順(自動で繋がらない場合)】

※SIMカードの説明書に記載されているAPN名などを入力します。

iPhoneの場合

  1. 「設定」→「モバイル通信」
  2. 「モバイルデータ通信ネットワーク」
  3. 「APN」の欄に指定されたAPN名を入力します。(他は空欄の場合が多いです。)

Androidの場合

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」
  2. 「アクセスポイント名」に進み、右上の「+」をタップします。
  3. 「名前」(任意)と「APN」(指定されたAPN名)を入力します。
  4. 「保存」し、作成したAPNを選択します。

アメリカ用SIMカードを使う前に確認すべき注意点

アメリカ用SIMカードを購入しても、お使いのスマートフォンが対応していなければ利用できません。

スマホが「SIMフリー」であるか確認

アメリカのSIMカードを利用するには、端末が「SIMフリー」であるか、SIMロックが解除されていることが絶対条件です。14

日本の大手キャリアで2021年9月以前に購入した端末の場合、SIMロックがかかっている可能性があります。その場合は、渡航前に契約中のキャリアで「SIMロック解除」の手続きを済ませてください。

スマホの対応周波数(バンド)の確認

アメリカと日本では、通信に利用する周波数帯(バンド)が異なります。

お使いのスマートフォンが、利用したいSIMカードのキャリアが提供する周波数(例:T-Mobileの4G/LTE Band 2/4など)に対応していないと、接続できない、または通信が不安定になることがあります。

テザリングの可否

テザリング(ホットスポット機能)で、パソコンやタブレットをインターネットに接続したい場合も注意が必要です。

プランによってはテザリングが利用できない場合や、利用できてもデータ容量に上限があったり、通信速度が低速(3G速度など)に制限されたりする場合があります。

利用可能エリア(ハワイ・グアム、カナダ・メキシコ周遊など)

「アメリカ用」となっていても、すべての地域で使えるとは限りません。

  • ハワイ:多くのSIMカードはアメリカ本土と同様に利用できます。
  • グアム・サイパン:アメリカ本土とは別エリアとなり、利用対象外となるプランが多いです。
  • カナダ・メキシコ:アメリカと合わせて周遊する場合、3カ国で利用できる周遊プランを選ぶ必要があります。
関連ページ 💡 ハワイで使えるSIMカード:購入場所や料金

アメリカ旅行での決済・両替をお得な手数料と為替レートで:Wise(ワイズ)

Wise image

アメリカ旅行中のショッピングやレストランでの支払い、現金の引き出しには「Wise(ワイズ)」が役立ちます。15~19

Wiseデビットカードは、一般的なクレジットカードでの外貨決済とは異なり、旅行中の決済コストを節約できます。具体的な特徴は以下の通りです。

【Wiseデビットカードの特徴】

  • 多くの国で活躍:150ヶ国以上でのデビットカード決済ができ、年会費も無料です。
  • 最適な為替レート:上乗せコストのないリアルタイムの為替レートで日本円を外貨へ両替することができます。
  • 低額な両替手数料:0.60%~(2025年10月時点)の低額な手数料で、海外旅行での支払いに最適です。
  • 決済時に自動で両替:アカウントに外貨を保有していなくても、一番お得な手数料を持つ通貨から自動で両替し、現地通貨で決済が可能です。
  • 海外ATMから無料出金:海外でも毎月2回、合計3万円まで無料で出金できます(※ATMから別途手数料が請求される場合があります)。
  • 海外事務手数料ゼロ:クレジットカードの高額な海外事務手数料を節約できます。
  • バーチャルカードも発行可能:Wiseアカウントでバーチャールカードを作成することで、オンラインでの決済などに利用できます(発行料も無料)。
  • 安心のセキュリティ:紛失・盗難に遭っても、アプリ内ですぐにカードを停止することで、不正利用を未然に防げます。

一番の大きな魅力は、リアルタイムの為替レートで決済・両替できることです。一般的なクレジットカードなどでは両替するときに上乗せ手数料が加算されますが、Wiseではそのままのレートで取引できます。

また、外貨での決済時に支払い額に追加される手数料である「事務手数料」も低く、銀行の最大3分の1程度に抑えられる場合もあります。カードの発行には1,200円の手数料がかかりますが、年会費や月額手数料は一切かからず、アカウント開設も全てオンラインで完結します。

1週間、2週間など、アメリカ旅行の期間に関わらず、支払いや両替のコストを少しでも抑えたい方は、ぜひ検討してみてください。

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まとめ

アメリカ旅行のインターネット接続方法として、物理SIMカードは「eSIM非対応機種でも使える」「Wi-Fiルーターのように荷物が増えない」という点で、依然として便利な選択肢です。

ご自身の滞在期間(1週間、1ヶ月など)やデータ使用量に合わせて、日本国内での事前購入、またはアメリカ現地での購入を選びましょう。特に重要なのは、出発前にご自身のスマートフォンが「SIMフリー」であることと、利用キャリアの「周波数(バンド)」に対応しているかを確認しておくことです。

また、現地での決済や両替には、Wise(ワイズ)デビットカードのような手数料を抑えられるサービスを活用すると、旅行全体のコストを賢く節約できます。

この記事で紹介した選び方や注意点を参考に、ご自身にぴったりのSIMカードを見つけて、快適なアメリカ旅行を楽しんでくださいね。


アメリカ旅行時のSIMカードに関するよくある質問

1週間の旅行ならデータ容量はどれくらい必要?

地図やSNSが中心なら数GB、Wi-Fiを併用するなら1GB程度が目安です。動画やテザリングを多用する場合は、10GB以上や無制限プランを選ぶと安心です。

アメリカで電話番号は使えますか?

はい、「通話・SMS機能付き」プランならアメリカの電話番号が使えます。データ専用プランの場合は、LINEなどの通話アプリで代用可能です。

データを使い切ったらどうなりますか?

プランによりますが、多くは速度制限(例:128kbpsなど)がかかった状態で、通信自体は無制限に使える場合がほとんどです。

アメリカ旅行でおすすめのSIMカードは?

短期旅行(1週間前後)なら、日本で買えるT-MobileやAT&T回線のプリペイドSIMが手軽です。長期滞在なら、日本語サポート付きの月額プラン(HanaCellなど)が適しています。

アメリカのSIMカードの相場はいくらですか?

日本で買う短期用SIMは2,000円〜4,000円程度、現地キャリア(T-Mobileなど)の30日間プランは30ドル〜70ドル程度が目安です。

Wise image

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ソース

  1. 【T-Mobile純正品】物理SIM版 アメリカSIM 7日間【使い放題】5G/4G-LTE 高速データ通信/通話/SMS/テザリング 【アメリカ ハワイ 無制限】
  2. AT&T アメリカ本土 ハワイ 4G-LTE データ通信使い放題 プリペイドSIMカード アクティベート不要 (7日間データ無制限)
  3. 北米 (アメリカ、メキシコ、カナダ) 物理SIM 7日間 無制限 SIMカード データ使い放題 7GBまで高速 テザリング可 JetSim ジェットシム
  4. ハナセルのアメリカSIM・アメリカ携帯の料金プラン
  5. イエローモバイル アメリカ用 SIM
  6. 料金プラン(アメリカSIMカード) | アメスマモバイル
  7. Best Buy
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