カナダで起業する方法:会社設立からビザ申請までの完全ガイド

Hoi Yi Leung

この記事では、カナダで起業し、会社を設立する方法を解説。個人事業主から法人まで全体的な概要をご紹介します。

カナダでビジネスを始めたい人は最後までお読みください。

日本の銀行と比べ最大で10倍安く海外送金ができるWise(ワイズ)についても紹介します。Wiseを使えば、カナダドル口座を使って、カナダドルで簡単に速く支払うことができます。

カナダでの起業に役立つのでぜひご検討ください。

目次🔖

カナダ会社設立のメリット・デメリットとは

カナダでの会社設立は、法人税の軽減や市場への参入のしやすさの2点が挙げられます。一方で、日本ではかからないコストがかかるのがデメリットです。

以下はカナダで会社を設立するにあたっての大まかなメリット・デメリットです。

メリット:

  • 参入している日系企業が意外と少ないので、競争が激しくない
  • 税金面の優遇が受けられる
  • 外国人が多いので日本人も暮らしやすい
  • 市場の大きいアメリカに隣接しており、ビジネスチャンスが多い

税金面の優遇は、カナダは収入の38%を納税する必要がありますが、連邦法人所得税の軽減と一般減税により、15%へと軽減されるだけでなく¹、カナダカーボンリベートで税金を一部払い戻されるなど²、幅広いです。

デメリット:

  • 法人税とは別の州税を払う必要がある(0~15%)¹
  • 州によって規制や税率が異なる
  • アジアに比べると進出のコストがかかる

ほかにも海外進出するにあたってのメリット・デメリットがいくつかあるのでご確認ください。

カナダで起業家向けのビザは取得できる?

カナダの国籍保持者や永住権の保有者ではない場合、スタートアップ・ビザ・プログラム(Start-up Visa Program)³に申請することで、カナダ起業家向けの永住権ビザを取得し、会社を設立できます。

スタートアップ・ビザ・プログラムは、以下の条件を満たすと申請できます:

  • 個人または最大5名の所有者
  • 各申請者が法人議決権の10%以上を有しており、申請者と指定団体が合わせて法人議決権の50%以上を有していること
  • 連邦政府により指定を受けている何らか機関からの推薦状(保証書)をひとつ確保する必要がある
  • 英語またはフランス語がCanadian Language Benchmark (CLB) 5 に値する標準であること
  • 養う家族の人数によってC$14,690以上の資金があることを証明する必要がある

カナダの会社の種類

会社の設立もしくはフリーランスや個人事業主として開業できます。まずは個人事業主で開き、それから法人化することもできます。

以下はカナダの主な3つの事業形態です⁴:

Sole ProprietorshipPartnershipCorporation
個人事業主パートナーシップ法人
無限責任無限責任(双方の間で)有限責任
雇用されているときと同様に課税分担した割合に応じて、個別に課税法人税と取締役や株主としての税金も課税

一般的にフリーランサーや個人事業主として来られる方は、Sole Proprietorshipで開業します。もし誰かと共同で会社を開く場合はPartnershipです。

ただし日本に会社があり、カナダで子会社を設立したい、または株式会社を開きたい場合は、Corporationを選択します。

カナダの会社設立・起業の手続き方法⁵

事業を展開する州または準州によって、そして個人事業主か法人かによっても手続きの手順は異なってきます。

ブリティッシュ コロンビア州で個人事業主(Sole Proprietorship)として登録する場合は、以下の方法で設立を進めます。

カナダで会社を設立する方法(個人事業主の場合):

  1. 社名の保持(C$30)
  2. オンラインもしくは指定されたオフィスへ出向き、登録(C$40)
  3. 営業許可証を取得する

カナダではフリーランスや個人事業主、中小企業に対する支援金や減税などの対策も用意しているのでご確認ください。

Wiseを使用すれば国内からでも日本円をカナダドルへと低コストで変換し、使用できます。そのためオンラインで先に支払いを済ませ、日本から会社設立の手続きを進めることが可能ですね。

wise-business-card

カナダの会社設立・起業に必要な書類

個人またはパートナーシップであれば、名前、住居を記載するだけで完了します⁶。

ただしカナダで法人の会社を設立するには次の2点が必要です。すべてオンラインで提出します。

基本定款(Articles of Incorporation)⁷

基本定款は、法律の設立者がサインをした後、カナダ法人庁に提出する必要があります。

申請書はイノベーション・科学・経済開発省のウェブサイトから入手することが可能です。

基本定款には以下の内容を記載します:

  • 法人名称
  • 登録事業所の所在州もしくは準州
  • 株式発行について
  • 株式譲渡の制限
  • 取締役の最少および最多人数
  • 事業活動に対する制限

初期登録した事務所住所と取締役委員会の情報⁷

以下の情報を記載した書類に会社の設立者がサインし、カナダ法人庁に提出する必要があります:

  • 基本定款に登録されている法人名称
  • 基本定款に登録されている法人所在地
  • 全取締役の名前
  • 全取締役の住宅住所
  • 全取締役がカナダ居住者か(市民権や永住権を有するか)否か

連邦法に準じて法人を設立する場合は、取締役の25%以上がカナダ居住者である必要があります。さらに特定の産業では過半数以上がカナダ居住者であることが必須です。

カナダの会社設立にかかる費用・資本金

どの業界と業務形態で設立するかによっても、かかる費用及び資本金は異なります。

カナダで法人を設立する場合は、以下の費用がかかります⁷:

設立方法費用
オンラインで設立C$200
エキスプレス(速く登録したい場合)+C$100

またブリティッシュ コロンビア州で個人事業主として登録した場合、以下の費用がかかります⁵:

ブリティッシュ コロンビア州で個人事業主として登録するときにかかる費用費用
事業名を申請して保有する費用C$30
登録費用C$40

※費用にGSTは適用されていません

ほかにも会社を設立するにあたって、次のようなコストも挙げられます:

  • 会社設立代行業者を雇う費用
  • オフィススペースの賃貸

もしカナダ市民権または永住権を有しておらず、スタートアップ・ビザ・プログラムに申請する場合、以下の資本金が必要です。

スタートアップ・ビザ・プログラムに必要な資本金⁸:

家族の人数必要な資本金
1C$14,690
2C$18,288
3C$22,483
4C$27,297
5C$30,690
6C$34,917
7C$38,875
7人以上の場合、1人につきC$3,958

さらにスタートアップ・ビザ・プログラムに申請する際にカナダの指定ベンチャーキャピタルから投資を受けた場合、最低200,000カナダドルを確保する必要があります。

エンジェル投資家グループの場合は、最低75,000カナダドルを確保する必要があります⁹。

カナダで銀行口座を開設するには¹⁰

会社の資本金を保管するためにも銀行口座の手続きを進める必要があります。

カナダで開業する場合に必要な書類は次のとおりです:

  • 名字・名前
  • 顔写真付き身分証明書に記載されている住所
  • 生年月日
  • 社会保険番号(SIN)

法人の場合は、以下の書類が必要です:

  • 定款
  • 商号の登記(該当する場合)
  • 政府発行の顔写真付き身分証明書(有効な原本であること)
  • 会社の25%以上を所有するすべての者の職業、住所、名前

カナダで会社を設立するならWise

カナダで会社を設立するときに、日本の銀行からお金を引きおろすことを検討するでしょう。

ただし送金手数料で銀行は2,000円以上かかります。そうであれば、手数料が低く設定されているWiseが使い勝手いいです。仲値を提示しているため為替手数料も無料になります。

またカナダドルだけではなく40通貨以上を取り扱っているため、隣国のアメリカやその他国への出張でも気軽に使用できます。

Wise Businessでできること:

  • 年中無休のカスタマーサポート
  • 低コストで海外送金をし、サプライヤーや従業員、請求書の支払いができる
  • 半分の送金は20秒以内に届く即時支払い(通過のルートによる)
  • トラッキング機能によってお金がどこにあるのか分かる安心感
  • 海外の取引手数料なしで、手元またはデジタルのカードでチームの経費を管理できる

Wiseのアプリをダウンロード、またはウェブで登録して、ぜひ使用感を確かめてみましょう。

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ソース
  1. Government of Canada|Corporation Tax Rates
  2. Government of Canada|Canada Carbon Rebate for Small Businesses
  3. Government of Canada|Immigrate with a start-up visa, Who can apply
  4. British Columbia|Incorporate a business
  5. British Columbia|BC Registries and Online Services
  6. Jetro|カナダ 外国企業の会社設立手続き・必要書類
  7. Government of Canada|Who can apply
  8. Government of Canada|What is the minimum investment that I need to apply through the Start-up Visa Program?
  9. Scotia Bank|How to open a business bank account in Canada

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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