出金できない!?PayPalから銀行口座に出金する方法。手数料・日数も解説!

Wise

海外通販サイトの支払いや海外送金に便利なPayPal。最近では日本でも個人間送金の機能が解禁され、ますますメジャーな存在になっているのではないでしょうか?

しかしその一方で「PayPalは使い方が難しい」という声も聞かれます。特に、PayPalのアカウントから自分の銀行口座に出金する方法が多くの人の悩みどころ。せっかくお金を受け取っても、口座に出金できなかったら不便ですよね。

そこでこの記事では、PayPalのアカウントからお金を銀行口座に出金する方法を詳しく解説します!

さらに、PayPalのような面倒な手続きなく、直接銀行口座にお金を受け取れる海外送金サービス「Wise(ワイズ)」についても紹介します!

目次


PayPalの出金の前に:PayPalの高い為替手数料に注意

アメリカから300ドルの送金をPayPalアカウントで受け取り、日本の銀行口座に出金する際の手数料

プロバイダ 受取手数料 出金手数料 為替レート 合計コスト
PayPal PayPal 商用支払いの受け取りの場合 受取額の4.1%+40 円 250円 3.5%の為替手数料を上乗せした独自のレート¹ 12.3ドル+40円+250円+10.5ドル=約2744円²
PayPal PayPal 個人間送金の受け取りの場合 0円 250円 3.5%の為替手数料を上乗せした独自のレート¹ 250円+10.5ドル=約1,380円²
Wise 送金人がWiseを使って送金した場合 0円 なし 実際の為替レート 0円

PayPalアカウントの残高が外貨である場合(例えばアメリカの友人からUSDを受け取っていたなど)、出金する際に、出金手数料の他に為替手数料がかかることに注意です。

PayPalでは通貨の両替が行われる際、実際の為替レートではなく、為替手数料を上乗せした独自のレートが使われます。PayPalの為替手数料は通貨によって異なりますが、金額の3.5%~4.0%と定められています。

海外送金プロバイダの中には、実際の為替レートを使い、為替手数料がかからないWiseのようなサービスもあります。Wise経由で海外から送金された資金を受け取る際には、受け取り手数料もかかりません。送金手数料も格安なので、送金人にとってもお得になりますよ。

どのくらい安く済むのか、シミュレーションから確認してみてください。


PayPalのアカウントから銀行口座に出金するには

PayPalの残高を銀行口座に出金するには、まずアカウントの本人確認を済ませる必要があります。本人確認が済んでいない場合、銀行口座にお金を引き出すことはできません。本人確認を済ませる方法は、⑴必要書類をアップロードする、⑵口座振替設定を行う、の2つがあります。

「PayPalから銀行に出金できない!」という問題のほとんどは、本人確認手続きを完了させていないことが原因です。ですので、まずは本人確認の方法を見ていきましょう。その後、実際にPayPalから口座に出金する方法を紹介します。

本人確認の方法

⑴本人確認書類をアップロードする³

  • マイアカウントにログインし、[アカウント設定]→[ご本人様の確認]をクリック
  • 氏名・住所などを、本人確認書類と完全に一致する内容・表記で記入
  • 提出する本人確認書類を選択し、アップロード
  • パスポート、各種健康保険証、各種年金手帳、各種福祉手帳提出する場合は、補完書類をアップロード
  • ペイパルアカウントの使用目的を選択して[送信]をクリック
  • (書類提出から1~4週間後)審査完了通知および暗証番号が郵送される
  • 暗証番号を入力し、未入力項目がないか確認

⑵口座振替登録をする⁴

  • ペイパルアカウントにログインし、画面上部の[ウォレット]をクリック
  • [カードまたは銀行を登録する]をクリック
  • 銀行を選択※
  • 銀行口座情報を入力
  • 生年月日、職業、ペイパルアカウントの利用目的を入力(本人確認手続きが完了している場合、この画面は表示されない)
  • 各銀行の画面の指示に従い入力
  • 口座振替設定が完了。決済画面に反映されるまで約5分程度かかる場合あり。

※PayPalに口座振替登録できるのは、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行・埼玉りそな銀行のみとなっています。出金のみの場合は全国どこの銀行でも登録できますが、本人確認手続きを完了したことにはなりません⁵。

銀行口座に出金する方法

  • ペイパルアカウントにログインし、PayPal残高欄の[資金の移動]をクリック
  • 銀行口座を登録していない場合は、[銀行の登録]をタップ※
  • ステップに従い引き出し金額を入力して完了

※引き出しのみなら全国どの銀行でも登録可能。口座振替・本人確認ができるのはみずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行・埼玉りそな銀行のみ。

このように、PayPalアカウントから銀行口座にお金を引き出すためには、面倒な本人確認手続きを完了させなければいけません。みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行・埼玉りそな銀行の口座を持っていれば、口座を登録するだけで済みますが、そうでない場合は本人確認書類のアップロードをしなくてはいけません。さらに、出金できるようになるまで1~4週間もかかってしまうので注意が必要です。

PayPalの出金にかかる手数料

PayPalアカウントから銀行口座に出金する際の手数料は以下の通りです。⁵

  • 5万円以上:無料
  • 5万円未満:250円

しかし、特にPayPal残高が外貨の場合、出金の際には、先述した通り、PayPalの高い為替手数料にも気をつける必要があります。

高い為替レートによって、「思っていたよりも少ない額になっていた!」ということがないように、PayPalに代わる為替手数料が無料の海外送金サービスを紹介します。

PayPalに代わる、リアルレート海外送金サービスWise

「出金手続きが面倒だな」「出金手数料や為替手数料がかかるのはちょっと…」という人におすすめなのが、PayPalに代わるオンライン国際送金サービスWiseです。Wiseなら受取手数料無料、さらに為替手数料のかからない実際の為替レートで海外送金を受け取れます。

WiseはPayPalとは違い、送られたお金は直接受取人の口座に振り込まれます。そのため、アカウントから口座に出金するための面倒な手続きは不要。さらに、受け取るだけならアカウントを作る必要もありません。

海外送金の受け取りにかかるコストを削減したい人、できるだけ手軽に送金を受け取りたい人は、送金人にWiseのことを伝えてみるといいかもしれません。Wise送金手数料も安いので、送金人にとっても受取人にとってもお得な仕組みです。

Wiseを使った送金の手順も解説しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

一体いつ?PayPalの出金にかかる日数

PayPalでは通常、出金依頼をしてから2時間以内にはPayPal側の処理が完了します。その後銀行側で実際の入金処理が行われるまで3~5日かかります。つまりPayPal上で「完了」と表示されても、実際に口座に入金されるまでに数日かかるということ。

さらに、PayPalでは出金依頼の審査が行われ、その結果によってはPayPal側の出金処理が「保留」ステータスになってしまうことがあります。アカウントで通常よりも高い金額を受け取った、安全でないネットワークからログインしている、最近アカウント設定を変更したなど、セキュリティ上の問題がある可能性があると判断された場合、出金処理は保留されます。審査のため、保留状態は最長で72時間続くことがあります。その結果問題なければPayPalの出金手続きが完了し、3~5日後に口座にお金が振り込まれます。

つまり、PayPalで出金依頼をしてから実際にお金が口座に振り込まれるまで、何も問題がなくても3日~5日かかるということ。さらに土日や祝日を挟んだり、出金が保留されたりすると、1週間以上かかってしまう場合もあります。

PayPalから口座への出金は、時間に余裕をもって行いましょう。⁶⁷
スピードを重視している場合は、Wiseでかかる海外送金の日数と比較してみるのもよいかもしれませんね。

PayPalの出金まとめ

以上、PayPalのアカウントから口座に出金する方法について見てきました。PayPalの残高を口座に引き出すには、事前に本人確認を済ませておく必要があります。また、PayPal上で出金手続きが完了してから実際に入金されるまでには3~5日かかるので、時間に余裕を持つことが重要です。

PayPalの海外送金では、通貨の両替が行われる際に為替手数料が徴収されます。為替手数料は気が付かないうちに引かれていた「隠れコスト」となりがちです。為替手数料や受取手数料なしに、安く手軽に海外送金を受け取るにはWiseがおすすめです。Wiseで受け取るだけならアカウント開設も不要。ぜひ一度、送金相手に「Wiseで送ってくれないか」と頼んでみましょう。


ソース

  1. User Agreement for Personal Users in Japan; Exhibit A - Fees. Currency Conversion欄の「U.S. Dollar 3.5%」参照。
  2. 2019年7月19日13:59(UTC)時点の両替レート
  3. PayPal STEP 3:本人確認手続き(個人でご利用の方)
  4. PayPal 銀行口座の登録方法 (個人アカウント)
  5. PayPal 銀行口座への出金・引き出し方法 (個人アカウント)
  6. PayPal ヘルプセンター 引き出しが保留されているのはなぜですか?
  7. PayPal ヘルプセンター PayPalアカウントの引き出しステータスは完了になっているのに、資金が銀行口座に入金されていないのはなぜですか?

当社は、当ブログを利用することによって生じたいかなる損害について、一切の責任を負いかねます。 当ブログに掲載されている情報は、その妥当性、信頼性、有用性、最新性を保証するものではありません。 当ブログで掲載している情報につきましては、一切の予告なく内容を変更する可能性があります。あらかじめご了承ください。


*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



当社は明示的または黙示的にかかわらず、この内容が正確、完全または最新であることを表明または保証しません。

国境のない金融

詳しくはこちら
パーソナルファイナンス

海外赴任をした際に、つみたてNISAを継続して利用できる?

海外赴任の際は一定条件のもとで積立NISA口座の保有を続けられる可能性があります。証券会社によって対応が異なっているため、まずは取引先会社への確認が重要です。海外赴任時のつみたてNISA口座の扱いや、海外赴任を便利にするWiseのサービスについて解説します。

Yuyuki Tanno
2023年11月21日 この記事は6分で読めます
パーソナルファイナンス

日本のPayPalアカウントを海外で使うことはできる?

海外では日本で開設したPayPalアカウントは使えません。アメリカなど海外の国でPayPalを利用したい場合は、その国のアカウントを開設する必要があるのです。この記事ではPayPalの海外アカウントの開設方法や開設時に必要な情報などを説明します。

Yuyuki Tanno
2023年11月15日 この記事は3分で読めます

役立つ情報、ニュース、お知らせ