クレジットカードで海外通販を楽しむ方法。注意点や手数料も解説!

Yumiko Kijima

「海外通販サイトで買い物してみたいけれど、支払い方法がわからない」「クレジットカードを使うのが安全なのか心配」なんて人も多いのではないでしょうか?

この記事では、海外通販サイトでクレジットカードを使う方法を詳しく解説します。カード情報の入力方法やよくある英語表記、また海外サイトで安全にクレジットカードを使うコツも紹介しています。

クレジットカードで外貨の支払いをする際には、手数料に注意が必要です。この記事では、外貨での買い物がお得になるかもしれないWiseカードについても紹介しています。

目次

海外通販サイトでクレジットカードで支払うには

クレジットカードは、世界中ほとんどの通販サイトで使える便利な支払方法です。海外の通販サイトでクレジットカードを使って支払う方法は、基本的に日本の通販サイトの場合と変わりません。

  • Check Out(会計)画面で、支払い方法として「Credit Card(クレジットカード)」を選択
  • 画面の指示に従い、カード情報を入力

一般的な英語表記と入力例は以下の通りです。

英語日本語入力例
Cardholder name/ Name on cardカード名義Hanako Yamada
Card numberカード番号1234 5678 9101 1121
Expiry dateカードの有効期限02/26(2026年2月)
Security code (or CVC)セキュリティ番号(3桁のカード確認コード)987
Billing address請求先住所(クレジットカードの登録住所)Komaba 1-2-3, Maison Wakaba 201, Meguro, Tokyo, Japan123-0000
Shipping address配送先住所同上

有効期限

カードに記載されている通り、月・年の下二桁の順番で入力しましょう。02/26は、2026年2月という意味です。

Security code

また入力が求められることの多いSecurity code(セキュリティ番号)は、カードの裏面に印字されている3桁の確認コードのことを指します。カードの暗証番号ではありません。

Billing Address(請求先住所)

海外の通販サイトなどでクレジットカード決済を行う際には、「Billing Address(請求先住所)」を尋ねられることが多くなっています。これはクレジットカードの不正利用を防止するためのセキュリティ対策措置です。

ここには、カードの請求が行く住所、つまりクレジットカード会社に登録している住所を入力しましょう。

Shipping Address(配送先住所)

対してShipping Address(配送先住所)は、実際に商品が配送される住所のことです。ほとんどの場合は請求先住所と同じになるかと思います。しかし、職場への配送を希望したり、転送サービスなどを利用したりする場合は、異なる住所を入力しましょう。

英語での住所の書き方は、以下を参考にしてください。

英語での住所の書き方

英語での入力例日本語
Address Line1(番地と町名)Komaba 1-2-3駒場1-2-3
Address Line2(※ある場合は建物名と号室)Maison Wakaba 201メゾンわかば201号室
City(市区町村)Meguro目黒区
State(都道府県)Tokyo東京都
Zip code/ Postal code(郵便番号)123-0001123-0001
Country(国)Japan日本

まとめて書く場合

英語での入力例日本語
Komaba 1-2-3, Maison Wakaba 201, Meguro, Tokyo, 123-0001, Japan〒123-0001 東京都 目黒区 駒場1-2-3 メゾンわかば201号室

海外通販サイトでクレジットカードで支払う際にかかる手数料

海外の通販サイトでクレジットカードを使って買い物をする前に、クレジットカードで外貨の買い物をした請求の仕組みを理解しておく必要があります。

クレジットカードで外貨の買い物をすると、通常数日後にその決済データがVisa・Mastercard・JCBなどの決済処理センターに届きます。そして、その時の通貨換算レートと、カード会社が定める海外事務手数料によって日本円の請求額が計算されます。

実際の例を見てみましょう。

2021年6月24日に楽天Visaカード(海外事務手数料1.63%¹)で1,000ドルの買い物をし、3日後の2021年6月27日にVisaに決済データが到着したとします。

2021年6月27日のVisaの定める為替レートは1ドル=110.999円です。楽天Visaカードの海外事務手数料は、1.63%なので、Visaのレートに1.63%を上乗せした1ドル=112.809円で両替されるでしょう。²

Visaの定める為替レート(2021年6月27日)海外事務手数料(1.63%)を上乗せした換算レート
為替レート1ドル=110.999円1ドル=112.809円
1,000ドルに値する日本円1,000ドル=110,999円1,000ドル=112,809円

Visaの為替レートであれば、1,000ドルは110,999円ですが、楽天の海外事務手数料を上乗せしたレートだと、1,000ドルは112,809円として計算されます。

つまり、この時海外事務手数料として差額1,810円かかっていることがわかります。

海外事務手数料1.63%と言うと小さなコストに見えますが、海外通販の利用が多い人にとっては意外と大きな痛手になるかもしれません。

お得に海外通販サイトを利用したい人は、海外事務手数料がなるべく安いカードを使うといいでしょう。Wiseカードはその一つです。

日本の銀行カードの最大4倍外貨での買い物がお得に:Wiseカード

こうした問題を解決する策として、例えばWiseカードが役に立つかもしれません。

wise-card-jp

Wiseカードは、外貨利用に特化した多通貨デビットカードです。Wiseアカウントに日本円を入金しておけば、Wiseが定める格安の両替手数料と実際の為替レートで外貨での買い物が楽しめます。

日本円→米ドルの両替手数料は、一般的な日本のクレジットカードでは1.60%-3.00%、海外通販で人気の決済手段・PayPalでは4%と設定されています。一方、Wiseでは0.60%です。

1,000ドルの買い物をする場合、日本のクレジットカードでは1,016~1,030ドル、PayPalでは1,040ドル、Wiseでは1,006ドル分の日本円の支払いになるということです。

日本のクレジットカードPayPal³Wiseカード⁴
手数料1.60%-3.00%4%*0.60%*
支払い額1,016~1,030ドルに値する日本円1,040ドルに値する日本円1,006ドルに値する日本円

*日本円→米ドルの場合

さらに一般的なクレジットカードと違い、Wiseカードは使ったその時点で利用額が分かります。これは、Wiseが実際の為替レートを適用するためです。

Wiseカードの発行手数料は1,200円(ビジネスアカウントは無料)で、年会費はかかりません。

海外通販サイトの利用が多い人は、Wiseカードを検討してみてもいいでしょう。意外とコストを節約できるかもしれません。

海外サイトでクレジットカードを安全に使うためには・注意点

「カード情報を盗まれるかもしれない」「商品が届かないなどのトラブルがあったらどうしよう」このように、海外のサイトでクレジットカードを使うことに不安がある人も多いかもしれません。

海外通販サイトでクレジットカードを安全に利用するためには、以下の点に気を付けるとよいでしょう。

信頼できるサイトかどうか確かめる

まずは、買い物をする前にその通販サイトが信頼できるウェブサイトであるかどうかを確認しましょう。AmazonやeBayなどの大手のサイトではない場合、Trustpilotなどの海外大手レビューサイトで利用者のレビューを確認してみることをおすすめします。

また、決済ページのURLにも注目してみましょう。URLの始まりは「http」と「https」の2種類がありますが、この「s」は「secure(保護された)」の略です。そのため、「https://」で始まるページは通信が暗号化されていることを意味します。クレジットカードの入力画面が必ず「https://」で始まるかどうかを確認しましょう。

また、eBayなどのオークションサイトの場合は、セラー(販売者)の評価を確認することも重要です。心配な場合は一度メッセージを送り、どのような返答があるかをチェックしてみてもいいかもしれません。

PayPalの買い手保護制度

PayPalが利用できるサイトであれば、PayPalを使うのも手です。PayPalを使えば、通販サイトや販売者に自分のカード情報を教える必要がありません。PayPalについてより詳しくはPayPal(ペイパル)とは?仕組み・手数料をわかりやすく解説!を参考にしてみてください。

また、PayPalを使って購入するとPayPalの買い手保護制度が適用されます。これは、届いた商品に問題があったり、商品が届かないなどのトラブルがあったりした場合に、一定の条件のもとに全額の返金が保証される制度です。⁵

ただし、PayPalを利用する場合は高額な通貨為替手数料に注意しましょう。PayPalを使って外貨の買い物を行うと4%の通貨換算手数料がかかります。これは一般的なクレジットカードよりも高額です。

バーチャルカードを利用する

物理的なクレジットカードではなく、オンラインでの決済専用の「バーチャルカード」を使うのも手です。バーチャルカードとは、オンライン決済のために発行されるクレジットカード番号です。番号を入力することでクレジットカードと同じように使うことができますが、利用の度にカードを停止することができます。

つまり、使い捨てできるカード番号、と考えても良いでしょう。海外通販サイトでの購入後、バーチャルカードの番号を停止すれば、万が一カード情報を盗まれても被害が出ることはありません。

自分の使ってるクレジットカードに、バーチャルカードの選択肢があるかチェックしてみてもいいですね。

海外通販サイトでカードが使えない!なんで?

海外通販サイトでクレジットカードが使えない場合、次のような原因が考えられます。

クレジットカードの国際ブランドが対応していない

クレジットカードにはVisa、Mastercard、JCB、AmericanExpressなどの国際ブランドがついています。通販サイトが自分のカードのブランドに対応していない可能性が考えられます。

特にJCBブランドは日本では広く利用できますが、海外では対応していない場所も多数あります。AmericanExpressやDinersClubなども対応店舗は少なめです。

海外利用が多いのであれば、VisaまたはMastercardブランドのクレジットカードがあると便利でしょう。

日本で発行されたクレジットカードに対応していない

通販サイトによっては、特定の国で発行されたクレジットカードのみを受け付けている場合があります。特にアメリカのサイトは、アメリカで発行されたクレジットカードにしか対応していないことも。この場合、日本で発行されたカードは使えないことがあるのです。

通常とは異なるアクティビティとみなされ、カードがブロックされた

クレジットカードでは、通常の利用とは異なるパターン(異なる通貨や高額な決済など)が検出された場合、セキュリティの観点からカードがブロックされる場合があります。

そのため、特に初めて海外通販サイトを利用する場合、カード会社が不正利用と判断してしまうことも。この場合はカード会社から連絡が来るはずです。面倒ですが、一度カード会社に問い合わせてカードのロックを解除しましょう。

入力内容に誤りがある

カード情報の入力を誤ると、当然ですが支払うことはできません。カードに記載されている通りに間違いのないように入力しましょう。名前のローマ字表記がカードと一致しているかどうかもチェックしましょう。

また、カード情報の入力を何度も間違えると、カードがロックされてしまう可能性もあるので、カード情報入力は慎重に行いましょう。

カードの有効期限が切れている

カードの有効期限が切れていないか今一度確認しましょう。クレジットカードの有効期限は通常「月/年」のように表記されています(例:「02/26」→「2026年2月」)。日本での一般的な表示の仕方(年の後に月を書く)とは逆なので、注意しましょう。

カードの利用限度額オーバー

クレジットカードによっては、毎月あたりの利用限度額が定められていることがあります。この利用限度額を超えてしまった場合、カードで新規の支払いをすることはできません。再度カードの限度額を確かめ、必要であればカード会社に問い合わせて限度額を増やしましょう。

まとめ

海外通販サイトの支払いには、クレジットカードが便利です。カード情報を正しく入力すれば、ほとんどのサイトでクレジットカードによる決済が可能です。

特に日本語での表記がない海外通販サイトで、クレジットカードを使うことに不安がある人も多いかもしれません。サイトが信頼できるものであるかを確かめ、さらに心配であればPayPalやバーチャルカードを利用するのもおすすめです。

海外通販サイトで外貨の決済を行う際には、カードの海外事務手数料がかかることに注意しましょう。お得に外貨決済をしたい人は、Wiseカードなどの選択肢も検討してみてもいいかもしれません。

手数料をしっかり把握して、お得に海外ショッピングを楽しめるとよいですね!


ソース
  1. 海外決済の適用レート・手数料の確認
  2. Currency Converter - Exchange Rate Calculator
  3. PayPal パーソナルアカウント|手数料の詳細
  4. Wiseカードの手数料
  5. 買い手保護制度|サポート

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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