Amazonの支払い・決済にPayPalは使える?PayPalの注意点

Yumiko Kijima

Amazonの支払い・決済でPayPalは使えない

結論を言うと、Amazonの支払い・決済にPayPalを利用することはできません。

日本だけでなく、他の国のAmazonやPayPalを利用している場合でも、PayPalはAmazonも決済には対応していません。この理由として、

  • PayPalはAmazonの競合他社であるeBayの子会社であった歴史があり、eBayとの関係が強い
  • PayPalとAmazonの決済手段であるAmazonPayが競合関係にある

ことが考えられます。¹

また、コンビニなどで販売されているAmazonギフト券の購入にPayPalを利用することもできません。日本では、そもそもコンビニでの支払い・決済にPayPalを使うことはできないので注意しましょう。

PayPalはAmazonでは利用できませんが、他の多くのネットショッピングに利用することができます。例えば、eBay、Airbnb、GooglePlay、Gree、Animate、Huluなどの決済にPayPalを活用できます²。PayPalの詳しい使い方については、PayPalの使い方を参考にしてください。

PayPalは様々なネットの様々な支払いに使うことができて便利な一方で、特に、PayPalで海外通販サイトなど、外貨での買い物に利用しようと考えている人は、PayPalの手数料体系・為替レートをしっかり理解しておく必要があります。

🔰海外ショッピングの際に気をつけたいPayPalの為替レート

PayPalを海外ショッピングに利用する際は、PayPalが使用する為替レートに注意する必要があります。PayPalの為替レートはGoogle検索などで表示されるミッドマーケットレートではなく、4%の為替手数料を上乗せした独自のレートとなっています。

例:アメリカのオンラインショップで1,000ドルの買い物をPayPalで行う場合³

海外送金サービス 送金手数料 適用される為替レート 日本円入金額
PayPal PayPal 0円 PayPalが独自に定める為替レート(1ドル=111.896円) 111,896円

(2020年5月18日11:34(GMT+2)時点のシミュレーションに基づく)

PayPalを使って外貨の買い物をする場合、PayPalが独自に定める為替レートが適用されます。例えば、アメリカの通販サイトで1000ドルの買い物をするとします。

  • PayPalの為替レート(=為替手数料が上乗せされたレート):1ドル=111.896円

  • 日本円入金額:111.896円/ドル × 1,000ドル+送金手数料 0円=111,896円

PayPal以外の選択肢として、実際の為替レートを使用するWiseのような海外送金サービスを検討してみてもいいかもしれません。

例:アメリカのオンラインショップの銀行口座に1,000ドルを送金する場合⁴

海外送金サービス 送金手数料 適用される為替レート 日本円入金額
Wise Wise 808円 実際の為替レート(1ドル=107.255円) 108,063円 送金する

(2020年5月18日11:34(GMT+2)時点のシミュレーションに基づく)

  • Wiseの為替レート(=実際の為替レート):1ドル=107.255円

  • 日本円入金額:107.255円/ドル × 1,000ドル+送金手数料 808円=108,063円

上記の例では、PayPalよりも3,000円以上安い支払い金額になりました。銀行振込が可能な場合、Wiseを選択肢として検討してみてもいいですね。

PayPalの送金手数料は一見とても安く見えますが、海外送金の真のコストは送金手数料だけではわかりません。常に為替レートにも注意するようにしましょう。

💡リアルレート海外送金サービス:Wise

Wiseは安い送金手数料と、為替手数料が上乗せされていない実際の為替レートを使用するオンラインの海外送金サービスです。銀行やPayPalのように為替レートに上乗せされた手数料がないので、本当のコストがわかりやすいのが特徴です。

Wiseは銀行とは異なる送金の仕組みを使用することで、より安く速い海外送金を行います。

送金人が自国にあるWiseの口座にお金を振り込み、その金額をWiseが受取人の国の口座へと振り込む、国内送金を生かした仕組みになっています。

(例)送金人の銀行口座 → Wise日本口座 ... Wiseのアメリカ口座 → アメリカの受取人の銀行口座

Wiseは世界で700万人を超える人に利用されており、毎月の送金額は50億ポンド(約6670億円)にのぼります。日本では関東財務局に資金移動業者として登録しています。

PayPalとの大きな違いは、

  • 送金額が直接相手の銀行口座に入金される
  • 受け取るだけならアカウントを持つ必要がない
  • 実際の為替レートを使用しているので、為替レートに手数料が上乗せされていない

もし海外ネットショッピングの支払いに銀行振り込みのオプションがあれば、Wiseの利用を検討してみるのも良いでしょう。

まとめ

残念ながら、Amazonでの支払いにPayPalを利用することはできません。PayPalを利用して商品を購入したい人は、eBayなど他のサイトを使いましょう。

PayPalで海外ネットショッピングの決済を行う際は、PayPalの為替レートに注意が必要です。銀行振り込みのオプションがある場合は、本当の為替レートで送金できるWiseなどのサービスの利用を検討してみるのもいいでしょう。

リアルレートでお得に海外送金:Wise🚀


ソース

  1. Business Insider|How to use PayPal on Amazon: Gift cards, PayPal cards
  2. PayPal|ペイパルが使えるお店
  3. PayPalアカウントへのログイン後、支払いをシミュレーション(2020年5月18日11:34(GMT+2)時点)
  4. Wiseシミュレーション(2020年5月18日11:34(GMT+2)時点)

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



当社は明示的または黙示的にかかわらず、この内容が正確、完全または最新であることを表明または保証しません。

国境のない金融

詳しくはこちら
パーソナルファイナンス

海外赴任をした際に、つみたてNISAを継続して利用できる?

海外赴任の際は一定条件のもとで積立NISA口座の保有を続けられる可能性があります。証券会社によって対応が異なっているため、まずは取引先会社への確認が重要です。海外赴任時のつみたてNISA口座の扱いや、海外赴任を便利にするWiseのサービスについて解説します。

Yuyuki Tanno
2023年11月21日 6分で読めます

役立つ情報、ニュース、お知らせ