ニュージーランドで会社設立・起業を成功させるための完全ガイド
ニュージーランドでの起業を考えている方必見!ニュージーランドでの会社設立方法や、起業家ビザの取得プロセスについて詳しく解説します。ビジネスを始めるためのステップや必要な手続きも紹介。ニュージーランドでの起業をサポートします。
グローバル化が進む今日、海外企業などと取引をする機会が増えています。その際に不可欠なのが英文契約書です。
英文契約書は単に日本語の契約書を英訳したものではなく、米英における契約書の慣習などに従う必要があります。そのため、英文契約書の作り方や見方が分からないとお困りの人も多いかもしれません。
今回の記事では、英文契約書の基礎知識や英語での契約書の書き方などを分かりやすく解説していきます。英文契約書のテンプレートも用意しているので、ぜひ活用してみてください。
また、海外からの支払いをお得に受け取れるWiseについても紹介しています。
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国際取引の場では、英文の契約書が用いられることが一般的です。英文契約書は日本語の契約書を英訳しただけのものではありません。日本では馴染みの薄い米英法独自の概念に沿って作成されることが多いため、日本の契約書の感覚に慣れていると違和感を感じる人が多いのが事実です。
日英の契約書の違いは言語だけではありません。まず、英文の契約書では日本語の契約書にはない「前文」が存在します。この前文は契約を結ぶに至った経緯などを説明するものですが、ある程度決まった形式があるので、それに従うのが一般的です。
2つ目の大きな違いは、英文契約書では日本語の契約書では触れないような細かな点にまで言及したり、重複する内容であってもあえて記載したりすることが多いということです。このため、英文契約書は長くなりやすいという特徴があります。
最後に、英文契約書では契約にまつわる具体的なアクション(手続き)が記載されるべきであるということです。例えば、商品の売買にまつわる契約なら、「誰が」「いつ」「どこで」「どのように」取引を行うのかを明確に記載します。また、トラブルが合った場合の対処法についても同じように細かくアクションを定めるのが重要です。
英文契約書は、異なる文化や慣習を持つ国・地域間のビジネスの橋渡しになるとして発展してきました。そのため、誤解が生じないようにすることが最優先事項となります。日本語の契約書よりも詳細で冗長になりがちなのは、このような理由があるためです。¹
英文契約書には後ほど解説するようにいくつかの異なる形式がありますが、構成に関しては次のようなものであるのが標準的です。²⁻³
日本語の契約書と違う大きな点が③の「前文」です。前文では「WHEREAS, the Seller desires to sell the Product to the Buyer...(売主は買主に本製品を売却することを望んでいるためにより…)というように、契約の締結に至った経緯や理由を説明する形式的な表現が使われます。前文は「Whereas clause」と呼ばれることもあります。
前文の後は「NOW THEREFORE, the Buyer and the Seller mutually agree to enter into this Contract...(よって、当事者は互いに本契約を締結することに合意し…)などの文が続き、この下から具体的な契約条項を書き入れるのが通常です。
契約条項には具体的条項と一般条項の2つがあります。条項は英語で「Article 1, 2, 3…」と数えられ、さらに条項同士をまとめる「Headings(見出し)」が使われることも多いです。一般条項は契約の準拠法などを記したもので、定型のものが汎用されることが多くなっています。
そして最後に「IN WITNESS WHEREOF, the parties have caused this Contract to be executed…(これを証するため、両者は本契約を締結する…)」などの文が続き、両者のサインがあって契約書は完結します。
英文の契約書には、上記で解説したような伝統的な構成に従う「クラシック形式」、Whereas clauseなどをなくして簡略化された「モダン方式」、そして手紙のような「レター形式」の3つがあります。
最もかしこまったものがクラシック形式で、それにモダン形式、レター形式が続きます。
ここから上記で紹介した3つの形式の英文契約書について、テンプレート付きでより詳しく見ていきましょう。
ただしここで紹介する情報はあくまでも例に過ぎません。実際に契約書を作成する際には、個々のニーズに合わせて、必ず弁護士や行政書士に相談するようにして下さい。
上記で紹介した構成に従って、クラシック形式の契約書は以下のように書かれるのが一般的です。²⁻⁴
太字で書かれた単語は契約書の型を定義するものなので、大文字で記入するのが一般的です。こう見ると、クラシック形式の契約書は、契約書全体がまるで1つの文になっていることがわかります。
英語で住所を書く方法についての記事も参考になるかもしれません。
モダン形式は、クラシック形式を簡略した契約書です。前文にあたるWhereas clauseがなく、契約書全体が長い文を作る代わりに、項目が列挙されているのが特徴です。前文の項目はRecitalsと呼ばれます。²
近年ではクラシック形式の契約書は古めかしいと考えられていることも多く、モダン形式を採用する企業も増えています。⁵
レター形式の契約書はLetter Agreementと呼ばれ、比較的簡単な短い契約の内容を相互に確認するときなどに利用されるケースが多いです。例えば、定型的な売買契約、雇用契約、秘密保持契約、賃貸借契約などで頻繁に使われます。
また、レター形式の文書には、契約作成途中の両者間の合意を確認するためのLetter of Intent(LoI、合意書)と呼ばれるものもあります。LoIはその時点での合意事項・了解事項を相互で確認し、以後の正式な契約締結に向けた交渉のもととなるものです。LoIのタイトルに不用意にAgreementやContractなどの言葉を入れてしまうと、法的拘束力のある契約書であると主張されてしまう場合もあるので注意しましょう。⁶
以下ではLoIではなく、Letter Agreementのテンプレートを紹介します。レター形式の契約書を作成する際には、企業または弁護士事務所のレターヘッドを使いましょう。
最後に、英文契約書を作成する際によくある質問をまとめました。英語で契約書を作成するにあたってより具体的な疑問がある場合には、英文契約書に詳しい弁護士に相談するようにしましょう。
英文契約書の作成に、必ずしも雛形が必要であるというわけではありません。
しかし、英文契約書には定型的な表現や慣用句などが多く含まれており、また形式や構成もある程度決まったものが使われます。そのため、これらの形式に沿わないと契約の効力に疑問が生じてしまう場合もあるので、雛形に従って作成するほうが安全だと言えるでしょう。
英文契約書では最後に両当事者のサインが必須となります。サインは通常、次のように記入します。書いた文字が消えることがないように、必ずボールペンや万年筆を使いましょう。また、最近では電子署名タイプの契約書も増えています。⁷⁻⁸
①By: ______(サイン)
②Name: _______(氏名)※氏名をローマ字でわかりやすく記入する
③Title: _______(役職)
④Date: _______(日付)
⑤Place: _______(場所)
日本語と英語では、日付を各順番が逆になるので気をつけましょう。日付の書き方は
【アメリカ英語】月/日/年
【イギリス英語】日/月/年
が一般的です。例えば、2023年8月20日であれば、
【アメリカ英語】08/20/2023
【イギリス英語】20/08/2023
といったように書きましょう。
英文契約書を作成したり、契約を交わす人の中には、海外からのお金を受けとる、又は海外送金を行う人もいるかもしれません。
日本の銀行で海外からの送金を受け取ると、海外送金受取手数料がかかることが一般的です。
しかし、Wiseのマルチカレンシー口座を使えば、日本にいながらも米ドルなどの主要通貨の口座情報が取得でき、それらを外貨のまま手数料無料で受け取ることができます。
詳しいWiseのマルチカレンシー口座とお金の受け取り方に関しては、以下の記事を参考にしてみて下さい。
さらにWiseには法人アカウントもあり、個人アカウントと同じように主要通貨の現地口座情報を取得し、資金を無料で受け取ることができます。
詳しい法人口座での、必要な手続きについてはこちらも参考にしてみて下さい。
さらに、Wiseでは手数料の上乗せのない実際の為替レートと格安の送金手数料で海外送金ができます。
くわしいWiseでの海外送金方法などは、こちらを参考にして下さい。
ここまで、英文契約書の基本から構成や形式、そしてテンプレート付きで具体的な書き方を見てきました。
英文契約書には日本語の契約書とは違った概念や用語が多く使われており、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。心配な場合は弁護士に相談してみるのも良いですね。
海外の取引先とやり取りがあるなら、外貨の受け取りや海外送金に便利なWiseを検討してみるのも良いでしょう。Wiseには法人アカウントもありますよ。
ソース
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