中国からの送金を日本で受け取るには:送金日数も
中国から給料を海外送金して日本で受け取る場合、他国と送金に関する条件が異なる場合が多いので注意が必要です。この記事では、中国から日本への送金の受け取り可否や送金人に伝えるべき情報などを解説します。
近年グローバル化が進み、海外送金サービスを利用する機会も増えています。しかし海外送金は手数料がかかったり、為替レートを考慮に入れる必要があったりと、決まった金額をただそのまま送れば良いというわけではありません。さらに手続きも複雑な場合が多く、特に初めての人にとってはなかなか難しいところ。
この記事では西日本シティ銀行から海外送金をしたい人向けに、かかる手数料や必要な手続き、また為替レートの計算や、受け取る際の手続きの流れなどを紹介します。海外送金が初めての人でも、これさえ知っておけばスムーズに取引ができるでしょう。
さらに最近は、銀行だけでなくオンラインの送金サービスなども増えています。今回は、オンライン海外送金サービスWiseも併せて紹介します。ニーズによっては銀行を通すよりもこちらのほうが便利になる場合も。ぜひ参考にしてみてください。
プロバイダ | 送金手数料 | 為替レート | 合計費用 |
---|---|---|---|
西日本シティ銀行 | 4,500円(窓口利用)/3,500円(NCB外為スーパーダイレクト利用)+関係銀行手数料2,500円 | 西日本シティ銀行が定める為替レート(為替手数料を含む) | 4,500円/3,500円+2,500円+レートに含まれた為替手数料 |
Wise | 646円 | リアルタイムの為替レート | 646円 |
(西日本シティ銀行 ソース 2019年1月)
まずは、西日本シティ銀行から海外送金をする際にかかる手数料を見てみましょう。
送金手数料(消費税はかかりません) | |
---|---|
窓口利用・他行向け | 4,500円 |
NCB外為スーパーダイレクト(法人、個人事業主顧客のみ) | 3,500円 |
西日本シティ銀行向け | 2,500円 |
受け取り手数料 | |
---|---|
海外から送金された通貨と受取口座の通貨が同一の場合(例えば、円から円へ) | 送金金額の0.05%(最低2,500円) |
送金通貨と受取口座の通貨が異なる場合(例えば、ドルから円へ) | 送金額が一定額の場合、手数料が発生(西日本シティ銀行ウェブサイトに明記なし) |
注意:上記は主な手数料です。送金内容によっては、上記とは手数料が異なってくる場合もあるとのことなので、必ず事前に窓口に問い合わせてみてください。
「想像よりも高い...」と思った人もいるかもしれませんが、実は海外送金にかかる手数料はこれだけではないのです。
西日本シティ銀行から海外送金をしようとすると、上に記した手数料以外にも様々なコストがかかってきます。その中でも特に大きなものが「為替レート」です。
海外にお金を送る場合、円からドルやユーロなどに通貨を変えて送ることがほとんどだと思います。そこで、注意したいのは銀行はTTSレートと呼ばれる、独自の為替レートを使用しているということ。TTSレートとは、銀行が毎日定める基準レート(仲値)に為替手数料を上乗せしたものです。したがって、送金者にとっては割高なレートとなります。
上記の10万円→米ドルを例にとって見てみましょう。2019年1月18日の仲値が109.39円/1ドルであるのに対し、TTSレートは、1円/1ドルの為替手数料が上乗せされ、110.39円/1ドルとなっています。10万円は、仲値では922ドルになるはずですが、西日本シティ銀行を通して送金した場合、相手が受け取る金額は913ドルになります。小さな違いに思えるかもしれませんが、特に高額送金をしたい場合、銀行が使用する不利なレートは思わぬ大きなコストになってしまいます。
リアルタイムの為替レートを使っている海外送金サービスもあります。オンライン海外送金に特化したWiseでは、為替手数料が含まれない、リアルタイムのレートを使用しています。
(西日本シティ銀行 ソース 2019年1月)
海外送金をする時には送金手数料のほかに、以下の手数料もかかることがあります。
照会・変更・取消手数料 | |
---|---|
照会手数料 | 3,000円 |
変更手数料 | 3,000円 |
取消手数料 | 3,000円 |
送金時にかかるその他の手数料 | |
---|---|
リフティングチャージ | 送金金額の1/20%(ただし最低2,500円) |
関係銀行手数料 | 2,500円(ただし関係銀行から請求された手数料額が10,000円相当額を超えた場合は、後日、2,500円との差額を支払う必要あり) |
同一の通貨建(通貨間の両替を伴わない)で海外送金をした場合でも、リフティングチャージと呼ばれる手数料がかかります。
海外送金は複数の中継銀行を通すことによって可能になっています。つまり間に入る中継銀行もそれぞれ手数料を取っているということです。この手数料も送金人、もしくは受取人が負担する必要があります。
(西日本シティ銀行 ソース 2019年1月)
これだけたくさんの手数料がかかることに驚いた方も多いのではないでしょうか。海外送金は国内送金に比べ数多くの銀行が関わる取引であるため、発生する手数料もそれだけ高くなるのです。
しかし今日では、インターネットを介したより柔軟でシンプルな海外送金方法が数多く存在します。その一つがWise(ワイズ)。従来の銀行を通した送金よりも、最大で手数料が1/8にまで抑えられる、画期的な仕組みです。
どうしてWiseではここまで手数料を抑えることが可能なのでしょうか?その理由は、Wiseが世界中に口座を持っていることです。一般的な海外送金は
国内の銀行→中継銀行→中継銀行→…→送り先の国の銀行
というように多くの中継地点を介しています。一方でWiseの場合は、
Wiseの日本口座に入金→送り先の国のWiseの銀行口座から、受取人の銀行口座に支払いが行われる
という形をとっています。つまり、送金自身は国をまたいでいないのです。
また、Wiseの手続きはすべてオンライン。書類の提出もオンライン上で完結するので、窓口に出向く必要もありません。
こういった仕組みにより、Wiseは海外送金の手数料、煩雑な手続き、そしてかかる時間を大幅に削減できます。実際にかかる各国への海外送金日数も紹介していますので、確認してみてください。
さらにリアルレートを使用しているので、隠れたコストはありません。送金コストはこちらから外貨送金シミュレーションできます。Wiseが本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっていますので、確認してみてくださいね。
「安いのは分かったけど、なんか心配だな」と思った人も多いかもしれません。しかしWiseは関東財務局へ資金移動業者として登録している、正式な業者です。2019年現在、世界での利用者数は400万人を超え、毎月の送金額は約4160億円を上回っています。
以下では、西日本シティ銀行から海外へ送金する際の手続きの方法を詳しく見ていきましょう。海外送金を行う際は窓口に出向いて必要な書類を提出することが一般的ですが、西日本シティ銀行の場合、「外国送金依頼書作成WEBサービス」と呼ばれるオンライン上で依頼書を作成できるサービスがあります。
一般的な送金方法を簡単にまとめると、以下のようになります。
営業時間内に窓口に出向き、外国送金依頼書・告知書を記入して提出します。また本人確認書類も必要です(後述)。
送金期限までの申し込みであれば、当日中に発信されます。また、通帳と届け印、送金内容を確認できる資料(請求書など)も持参する必要があります。
しかし、西日本シティ銀行独特のサービス「外国送金依頼書作成WEBサービス」を使えば、送金申し込みの手続きにかかる時間を短縮することができます。これは西日本シティ銀行のホームページから外国送金依頼書をオンライン上で作成できるサービスです。
さらに便利なのは一度記入した情報を保存/再利用できること。定期的に海外送金を利用する場合にはぜひ活用したいサービスです。また、面倒なIDやパスワードの作成も不要です。
※「外国送金依頼書作成WEBサービス」はあくまで送金依頼書をオンライン上で作成するサービスであり、送金手続きそのものがオンラインで完結するものではありません。実際に送金するには窓口に伺う必要があります。
法人・個人事業主が海外送金をする場合の手続きは、上記の個人向けのものとほとんど変わりません。ただ、西日本シティ銀行には法人・個人事業主の海外送金をより便利なものにする「NCB外為スーパーダイレクト」と呼ばれるサービスがあります。
NCB外為スーパーダイレクトを利用すると、海外送金の手数料が1,000円分割引になるだけでなく、取引指定日の1ヶ月前から送金を依頼できたり、取引履歴や計算書の照会・保存・印刷ができるなど、便利なサービスが利用できます。さらに窓口に来店する必要なく、ウェブ上で送金の依頼をすることも可能です。
また海外からの送金を受け取る際にも様々な特典がついてくるので、頻繁に海外とお金のやり取りのある法人・個人事業主にはおすすめですね。
NCB外為スーパーダイレクトを利用するには、NCBビジネスダイレクトに加入している必要があります。NCBビジネスダイレクト基本手数料(簡易サービス1,404円・フルサービス3,564円)に別途月額使用料2,160円が加算されます。
(西日本シティ銀行 ソース1 ソース2 ソース3 2019年1月)
実際に送金手続きをする際に、窓口に持参する必要のある書類と情報を見ていきます。海外送金には本人確認書類を含め様々な書類が必要になるので、しっかりと準備をしてから窓口に行きましょう。
運転免許証、パスポート、保険証、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカードなど。
マイナンバーカード、マイナンバー通知カード、マイナンバー記載のある住民票(写し)、法人番号通知書など。
例えば請求書や給与明細、不動産売買契約書など。生活費などの場合は、受取人との関係を証明できるもの。
印刷した海外送金依頼書(オンライン上で海外送金依頼書を作成した場合)
受取人の情報(アルファベット表記)
送金には、銀行名、支店名、受取人の口座名義・口座番号・受取人住所(アルファベット表記)、受取先の銀行のSWIFTコードが必要です。SWIFTコード検索機能を使って探すことができます。アルファベット表記は、受取人の公的書類(パスポートなど)と同じ表記にしてください。
また、法人・個人事業主の場合は以下の書類も必要になります。
(西日本シティ銀行 ソース1 ソース2 ソース3 2019年1月)
西日本シティ銀行を通して海外からの送金を受け取りたい場合、以下の情報を送金人に伝える必要があります。
銀行名:The Nishi-Nippon City Bank, Ltd.
SWIFTコード:NISIJPJT
口座開設店名:
(例)本店営業部の場合、Head Office。支店の場合、〇〇 Branch。出張所の場合、〇〇 Sub-Branch。
口座番号
受取人名(アルファベット表記)
受取人住所(アルファベット表記)
ここまで、西日本シティ銀行を利用して海外に送金する際にかかる手続きや必要書類を見てきました。不明点などがあれば、直接銀行に問い合わせることをおすすめします。また特殊な取引などの場合は、手数料や手続きが変わってくる場合もあるので、心配な場合はぜひ事前に確認してください。
西日本シティ銀行グローバルビジネス・サポートセンター
092-476-2560
【受付時間】 平日 9:00 ~ 17:00(ただし銀行休業日を除く)
店舗検索:https://www2.ncbank.co.jp/atm-top.php
【受付時間】 平日 9:00 ~ 17:00(ただし銀行休業日を除く)
以上が西日本シティ銀行から海外送金する際の説明となります。通常の手数料に比べて、為替レートや中継銀行の存在による「隠れたコスト」が意外に多いことがわかりました。
海外送金をお考えの際は、しっかりとコストや必要情報を把握したうえで、西日本シティ銀行の利用やWise(ワイズ)の使用などを比較してみてください。それぞれ納得できる海外送金ができればいいですね。
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*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
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