イオン銀行で海外送金はできる?手数料・為替レートを比較解説!

Wise

イオン銀行はその名の通りイオングループによって設立された銀行で、ATMの数が多くインターネットバンキングも充実していることで人気です。2019年現在の口座数は630万人を超えており、商業施設と連携した銀行の中では最大級のものです。

そんなイオン銀行を利用して、海外にお金を送りたいと思う人も多いのではないでしょうか。この記事ではイオン銀行で海外送金ができるのかを詳しくまとめました。また、銀行に代わる新しい送金サービス「Wise(ワイズ)」も紹介しています。皆さんのニーズに合った送金方法を選ぶ手助けになれば幸いです。

イオン銀行で海外送金はできる?

イオン銀行は、手数料が24時間無料の自社ATMが全国に約6,000台、さらにコンビニなどのATMを合わせると約53,000台も持っており、さらにイオンモール内などに140を超える店舗を持っているため、日常生活の中で使いやすい銀行として人気です。

しかし気になるのは、イオン銀行を使って海外送金できるのか?ということ。残念ながらイオン銀行では海外への送金、また海外からの送金の受け取りはできません。海外にお金を送りたい場合は、ほかの銀行もしくはサービスを利用する必要があります。

(イオン銀行 ソース 2019年2月)

海外送金する方法は

①銀行を利用する

②銀行以外の送金サービスを利用する

の二つがあります。両者ともにメリット・デメリットがあるので、実際に送金を行う前に 両者をしっかりと比較する必要があります。しかし一般的に言えば、銀行を介した送金は送金手数料だけでも3,000円を超えることが多く(参考:ゆうちょ銀行から海外送金するには?)、コストを安く抑えたいと考えている場合はあまりおすすめできません。

そこでこの記事では、銀行以外の送金サービスを使った送金方法をメインに解説していきます。

日本からアメリカへ、受取金額が300ドルになるように送金したい場合(手数料は送金人負担)

ネット送金 店頭送金 銀行口座受取 現金受取 送金手数料 為替レート 送金にかかる合計費用 必要な支払金額
楽天銀行楽天銀行 × × 1,750円 楽天銀行が設定する為替手数料を含んだ為替レート(111.5円=1ドル) 1750円+為替手数料 35,200円
SBIレミットSBIレミット 国による(アメリカの場合は不可) 1,480円 SBIレミットが設定する為替手数料を含んだ為替レート(111.63円=1ドル) 1,480円+為替手数料 34,969円
ウエスタンユニオンウエスタンユニオン × × 1,500円 ウエスタンユニオンが設定する為替手数料を含んだ為替レート(114.52円=1ドル) 1,500円+為替手数料 35,855円
WiseWise × × 283円 実際の為替レート(110.62円=1ドル) 283円 33,473円

※送金シミュレーションはそれぞれ2019年2月12日10:59(GMT+2)(楽天銀行)、11:00(SBIレミット)、11:01(ウエスタンユニオン)、11:01(Wise)に行いました。

日本円からアメリカに300ドル送金するために、楽天銀行では35,200円、SBIレミットでは34,969円、ウエスタンユニオンでは35,855円、Wiseでは33,473円送金することになるように、同じ300ドルを送るにも必要金額がそれぞれ送金サービスによって異なることがわかりますね(シミュレーションは2019年2月12日時点)。

この場合、一番お得なのはWiseですが、その理由は送金手数料だけでなく、為替レートにもあるんです

(楽天銀行 ソース、SBIレミット ソース、ウエスタンユニオン ソース、2019年2月)

海外送金の“隠れコスト”:為替レートに注意

上記の表で、利用する銀行やサービスによって同じ受取額にしたい場合でも実際に支払う金額は変わってくるというのが分かったかと思います。プロバイダによって手数料が異なるのはもちろんその理由の一つですが、実は適用される為替レートにも違いがあるのです。

「為替レートってどこも同じじゃないの?」と思われたかもしれませんが、実はそうではありません。海外送金を行う銀行やサービスは、多くの場合、銀行が定める基準の為替レート(仲値)に為替手数料を上乗せした独自の為替レートを採用しています。つまり、通貨の両替が行われる際に、知らず知らずのうちに銀行に為替手数料を支払っていることになるのです。

上の表で例を提示した楽天銀行、SBIレミット、ウエスタンユニオンはどれも為替手数料を上乗せしたレートを使っています。一方でWiseは常にリアルタイムの為替レートを採用。最初に提示した手数料以外は、一切追加のお金はかかりません。為替手数料のような「隠れたコスト」もないので安心です。だからこそ、銀行に比べたらもちろん、多くの海外送金サービスに比べても安く送金することができるのです。

Wiseの国際送金シミュレーションはこちら。

以下では、表に挙げたそれぞれのサービスを詳しく見ていきましょう。

楽天銀行

日本最大のインターネット銀行である楽天銀行は、インターネットで手続きが完結し、取り扱い通貨・送金可能先も充実しています。

具体的な送金方法は、口座にログインした後「海外送金」を選択し、「新規お申込」ボタンをクリックします。規定に同意して暗証番号を入力すると、申し込みが完了します。その後はMy Accountの海外送金ページから送金が可能です。さらに情報を登録しておけば、2回目からは入力を省略することもできます。

楽天銀行の送金手数料は750円と一見すると安価ですが、これに加えて仲介銀行手数料が1,000円かかるので実質的には1,750円となります。さらに、楽天銀行は通常の為替レートに為替手数料が上乗せされた独自レートを採用しています。

「じゃあ通貨両替をせずに円のまま送ろう」と思った方もいるかもしれませんが、これにも注意。円貨での送金には円貨送金手数料(リフティングチャージ)が3,000円かかります。

(参考記事:楽天銀行から海外送金するには?手数料、為替レート、送金に必要な日数を解説

(楽天銀行 ソース1ソース2 2019年2月)

SBIレミット

日本における銀行以外の海外送金サービスとして有名なものが、SBIレミットです。マネーグラム社と提携しているSBIレミットは充実した送金方法や多言語でのサポート体制が人気です。また、最短で送金から10分程度で店舗で現金受取ができるのも大きな魅力です。

SBIレミットは送金先・送金額によって手数料が細かく規定されています。少額の送金の場合は手数料が安く、送金額が大きくなるほど手数料も高くなるのが特徴です。

しかしSBIレミットでも、通常の為替レートに非公開の為替手数料が上乗せされた独自のレートを使って送金が行われています。思わぬところで隠れたコストがかかってくるので、気を付ける必要があります。(参考:SBIレミットで海外送金をするには?手数料・レートを解説

(SBIレミット ソース1ソース2 2019年2月)

ウエスタンユニオン

アメリカ発の国際送金サービス「ウエスタンユニオン」は、日本にも200以上の取扱店があり、ファミリーマートのFamiポートなどでも操作ができることから徐々に知名度を上げています。送金すると追跡番号(MTCN)が発行され、それを使用すればほんの数分後に現金を受け取ることができます。

送金する際は窓口に出向き、本人確認書類・マイナンバー書類を提出する必要があります(インターネットでの送金申し込みはできません)。また受取の際も窓口に出向き、現金でお金を受け取ります。つまり口座への入金はできません。

ウエスタンユニオンでも送金先・送金額によって手数料が変わってくるので、事前にしっかりと確認が必要です。しかしざっくり言えば、ウエスタンユニオンは少額の送金、またアジア諸国への送金に適していると言えるでしょう。

ウエスタンユニオンのホームページには、

「Western Unionは為替手数料も徴収します。送金サービスを選択する際には、送金手数料と為替レートの両方を慎重に比較検討してください。送金手数料、外国為替レート、および税金は、ブランド、チャネル、および取扱店などのさまざまな要因によって異なる場合があります。」

との表記があります。つまり、為替手数料が課されていることに注意が必要です。ウエスタンユニオンが使用する為替手数料は非公開なため、一見わかりづらいところがあります。(参考:ウエスタンユニオンでお得に海外送金をするには?手数料・為替レートを解説

(ウエスタンユニオン ソース 2019年2月)

Wise(ワイズ )

最後に、エストニア発の画期的な送金サービス「Wise(ワイズ)」についてご紹介します。Wiseは世界で400万人以上の利用者数を誇り、毎月の利用額は30億ポンド(日本円で約4160億円)を上回る、世界中で人気のオンライン海外送金サービスです。

Wiseの魅力は何といってもそのコストパフォーマンスの高さにあります。上の表でもお分かりいただけたと思いますが、Wiseは送金手数料がほかのサービスに比べて格段に安くなっています。その理由は、Wiseが世界各国に銀行口座を持っていること。送金者は自国にあるWiseの口座に国内送金を行い、それと同じ金額をWiseが受取人の口座に振り込むという国内送金を活用したシステムを導入しているからです。

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【Wiseの新しい海外送金の仕組み】

さらに、Wiseは実際の為替レートを使用しています。つまり、ほかの銀行や送金サービスのように、為替手数料がかかることはありません。つまり、コストを抑えられるだけでなく「気づかないうちに手数料が引かれていた」ということもなく、透明性も高いサービスになっています。

実際にどれだけ安く送金できるかは、シミュレーションをしてみてください。Wiseの送金シミュレーションはこちら。Wiseが本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっていますので、確認してみてくださいね。

transferwise simulation

(かかる手数料および受取人が受け取る額が簡単に分かります)

また、Wiseは関東財務局へ資金移動業者として登録していて、資金は100%法務局に保全されています。

ここで簡単に、Wiseの手数料と送金方法について説明します。詳しくはWiseのホームページで確認してください。

Wiseの送金手数料は、送金額によって変わってきます。例えば、日本からアメリカに10,000円送る場合の手数料は154円、100,000円送る場合は646円となります。

Wiseで送金するには、ホームページにアクセスし、シミュレーションをしてから「送金する」ボタンをクリックします。Wiseの利用には会員登録が必要です。個人ページで必要な情報を入力し、お金をWise Japanが指定する日本の銀行口座に振り込んだら送金完了です。あとは、Wiseの他国の銀行口座から、受取人の口座に送金が振り込まれます。実際にかかる各国への海外送金日数も紹介していますので、確認してみてください。

海外送金サービスまとめ

以上この記事では、イオン銀行、そして銀行に代わる様々な送金サービスについて説明しました。

便利な点が多いイオン銀行ですが、残念ながら海外送金には対応していません。ですので、海外にお金を送りたいと思う場合は、ほかの銀行、もしくは銀行に代わる送金サービスを利用する必要があります。今日海外送金を取り扱うサービスは多様化しているので、様々なものを比較検討して自分のニーズに合ったものを選ぶ必要があります。

以上では、海外送金サービスとして人気な楽天銀行、SBIレミット、ウエスタンユニオン、そしてWiseを取り上げて説明しました。それぞれのサービスには違ったメリットがありますが、この中でリアルタイムの為替レートを利用しているのはWiseだけです。手数料を安く抑えたい、為替手数料などの隠れたコストを削減したいと考えているのなら、Wiseが最もおすすめの選択肢だと言えるでしょう。

ぜひ一度シミュレーションをして、ほかのサービスに比べてどれだけ安くなるのかを自分の目で確かめてみてください。Wiseの送金シミュレーションはこちら

海外送金を行う際に最も重要なのは、事前のリサーチです。Wiseも視野に入れて比較検討したうえで、不明点のない状態で送金できたらいいですね。


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