口座から100万円以上の振込方法は?具体的な3つの方法を解説!
100万円以上の高額振込を安全かつ確実に行うための方法を解説します。ATM、インターネットバンキング、窓口での手続きの違いや手数料、限度額、注意点を詳しく紹介。
ネットショッピングの決済・代金受け取りに便利なPayPal。2019年からは日本でも個人間送金が解禁され、家族や友人からの送金を受け取ることも可能になりました!
この記事では、PayPalで送金を受け取るための詳しい方法や手数料などを、商用支払い・個人間送金の両方の観点から解説しています。特に、海外送金にPayPalを利用したいと考えている人は、両替時に生じる為替手数料に注意が必要です。
例:アメリカの友人が1,000ドルを元手に日本円に両替してあなたの日本円のアカウントへ送金する場合
海外送金サービス | 送金手数料 | 適用される為替レート | 日本円受取額 |
---|---|---|---|
PayPal | 4.99ドル¹ | 3.75%の為替手数料を上乗せした独自の為替レート² | 約102,526円³ |
Wise⁴ | 12.89ドル | 実際の為替レート (1ドル=107.055円) | 105,675円 送金する |
(Wise:2020年6月18日13:54(GMT+2)時点のシミュレーションに基づく)
PayPalの海外送金手数料は4.99ドル(アメリカからの場合。日本から送金する場合は499円⁵)と、他の海外送金サービスに比べて格安です。しかし気を付けなければならないのは、PayPalが定める為替レートに、為替手数料が上乗せされていることです。
海外送金サービスWiseは、送金手数料だけ見るとPayPalよりも高額です。しかし、為替手数料の上乗せされていない実際の為替レートを使用しているため、最終的に受け取る金額はPayPalよりも多くなりました。
このように、海外送金の際は送金手数料だけでなく、為替レートも確認することが重要なのです。
目次
PayPalで送金を受け取る際の手数料は、商用支払い・個人間支払いのどちらであるかによって異なります。また、国内送金か海外送金かによっても変わってくるので、少しややこしいかもしれません。
以下では、それぞれのケースについて、送金の受け取りにかかる手数料を見ていきます。
日本国内アカウント・日本円での個人間送金を受け取る際は、手数料はかかりません。つまり、日本国内の友人や家族から日本円の送金なら、無料で送金を受け取ることができます。⁵
しかし、海外からの送金など日本円以外の通貨の送金を受け取る場合は、「通貨換算手数料」が発生します。
海外からの送金を受け取る時など、通貨の両替時には「通貨換算手数料」が発生します。PayPalの通貨換算手数料は為替レートに含まれた形で提示されるため、一見すると気が付きにくいかもしれません。しかし、受取額を左右することになるため、しっかり理解しておきたいものです。
例えば、アメリカに住む友人があなたに1,000ドル送金するとします。これを日本円に両替する方法は2つあります。
(1)送金人があらかじめ日本円に両替してから、日本円として送金する=送金人が通貨換算手数料を負担
(2)送金人はドルで送金し、受け取ったあなたが日本円に両替する=受取人が通貨換算手数料を負担
上のどちらの方法を使うかで、最終的な日本円の受取額が若干異なります。受け取った日本円はPayPalアカウントに保持するか、または銀行口座に引き出すこともできます。
より詳しく見ていきましょう。
(1)アメリカの友人が1,000ドルを日本円に両替した上であなたに送金する場合
元の送金金額 | 送金手数料(送金人負担) | 通貨換算手数料(送金人負担) | あなたがPayPalアカウントに受け取る日本円 |
---|---|---|---|
1,000ドル | -4.99ドル¹ | -3.75% (約37.31ドル)² | 約102,526円 (=約957.70ドル) |
この場合、受取人が負担する金額はありません。しかし、元の送金金額から送金手数料と通貨換算手数料が引かれてしまうため、結果として受取額が少なくなってしまいます。
通貨換算手数料は、送金元の国によって異なります。アメリカからの送金では上記のように送金額の3.75%、日本から海外への送金は4%と定められています⁵。いずれの場合も、為替レートに上乗せされた形で提示されるため気が付きにくくなっています。
(2) アメリカの友人が1,000ドルをあなたにそのまま送金し、あなたがPayPalアカウント内で日本円に両替する場合
元の送金金額 | 送金手数料(送金人負担) | あなたがPayPalアカウントに受け取る米ドル | 通貨換算手数料(受取人負担) | 米ドルから両替した後に残る日本円 |
---|---|---|---|---|
1,000ドル | -4.99ドル¹ | 約995.01ドル | -3%(約29.85ドル)⁵ | 約103,325円(=約965.16ドル) |
受取人が通貨換算手数料を負担する場合、日本アカウントでは送金金額の3%と定められています。このため、送金人負担にするよりも若干お得であることが分かります。
米ドルのまま受け取って通貨換算手数料を受取人負担にするためには、受取人のアカウントで送金通貨(この場合は米ドル)を受け取れるように設定する必要があります⁶。詳しい設定方法はPayPalの受け取り通貨の設定方法を参照してください。
いずれにせよ、PayPalで海外からの送金を受け取る際は、通貨換算手数料が引かれてしまうことに注意しましょう。
海外送金に特化したサービス例えばWiseでは、格安の送金手数料と実際の為替レートで海外送金ができます。つまり通貨換算手数料は無料。さらに、受け取るだけならアカウントは必要ありません。送金人に「Wiseを使って」と紹介してみてもいいかもしれませんね。送金人・受取人の両方にとってお得に送金できるかもしれません。
ぜひ一度送金シミュレーションjpから手数料を確認してみてください。
ネットショッピングなどで商品・サービスを販売し、その代金をPayPalで受け取る場合は、送金を受け取る側(販売者)に決済手数料が適用されます⁷。
月間のPayPal売上高 | 決済手数料(国内) | 決済手数料(海外) |
---|---|---|
30万円以下 | 3.6 % + 40 円 / 件(標準レート) | 4.1 % + 40 円 / 件(標準レート) |
30万円超100万円以下※ | 3.4 % + 40 円 / 件 | 3.9 % + 40 円 / 件 |
100万円超1,000万円以下※ | 3.2 % + 40 円 / 件 | 3.7 % + 40 円 / 件 |
1,000万円超※ | 2.9 % + 40 円 / 件 | 3.4 % + 40 円 / 件 |
ここで注意したいのは、海外からの送金を受け取る際には上記の決済手数料に加えて、通貨換算手数料もかかることです。具体的な例を見てみましょう。
アメリカのクライアントから1,000ドルをPayPalで受け取る場合(通貨換算手数料=受取人負担)
元の送金金額 | 決済手数料(受取人負担) | あなたがPayPalアカウントに受け取る米ドル | 通貨換算手数料(受取人負担) | 米ドルから両替した後に残る日本円 |
---|---|---|---|---|
1,000ドル | -4.1 % + 40 円 / 件(41ドル + 40円)⁷ | 約958.63ドル | -3%(約28.76ドル)⁵ | 約99,547円(=約929.87ドル) |
商用支払いの場合は、受け取り手数料(決済手数料)も受け取る側負担なので、個人間送金よりも受け取りコストが高いことがわかります。
海外からの支払いを受け取る場合は、PayPal以外の手段を検討してみても良いでしょう。例えば、Wiseなら為替手数料なしのリアルレートで送金できます。
Wiseは安い送金手数料と、為替手数料が上乗せされていない実際の為替レートを使用する海外送金サービスです。銀行やPayPalのように為替レートに上乗せされた手数料がないので、本当のコストがわかりやすいのが特徴です。
Wiseは銀行とは異なる送金の仕組みを使用することで、より安く速い海外送金を行います。
送金人が自国にあるWiseの口座にお金を振り込み、その金額をWiseが受取人の国の口座へと振り込む、国内送金を生かした仕組みになっています。
(例)送金人の銀行口座 → Wiseアメリカ口座 ... Wiseの日本口座 → 日本の受取人の銀行口座
Wiseは世界で700万人を超える人に利用されており、毎月の送金額は50億ポンド(約6670億円)にのぼります。日本では関東財務局に資金移動業者として登録しています。
PayPalとの大きな違いは、
送金人に「Wiseで送って」とすすめてみてもいいですね。
PayPalの海外送金 | 特徴 |
---|---|
送金手数料 | 手数料は無料または格安に設定されている。 |
為替レート | 実際の為替レートではなく、為替手数料が上乗せされた独自の為替レートが使用されている。つまり、送金手数料以外にもコストがかかっている。 |
通貨の取り扱い | 日本円・米ドルを含む24通貨。 |
Wiseの海外送金 | 特徴 |
---|---|
送金手数料 | 送金額に合わせて、格安に設定されている。 |
為替レート | 実際の為替レートを使用。レートに手数料が含まれていない。 |
通貨の取り扱い | 日本円・米ドル・ユーロ・英ポンドをはじめとする50以上の通貨。 |
注意点 | 受取人が銀行口座を持っている必要がある。 |
最後に、PayPalで送金・支払いを受け取る方法を見ていきましょう。
PayPalで支払いを受け取る方法は次の4つあります。
最も簡単な方法は、相手にメールアドレスを知らせる方法でしょう。メールアドレスのみで、相手はあなたのPayPalアカウントに送金することができるようになります。
10万円以上の送金を受け取る際には、本人確認を完了させる必要があります。
受け取った資金は、PayPalのマイページトップのアカウント残高に表示されます。このお金はそのまま支払いに利用するか(PayPalが使えるサイトを参照)、銀行口座に引き出すことができます。また、その際は引き出し手数料がかかることがあります。
PayPalの引き出し手数料 | 金額 |
---|---|
5万円以上/1回あたり | 無料 |
5万円未満/1回あたり | 250円 |
まとめ
PayPalではネットショッピングの販売代金などの商用支払いだけでなく、家族や友人からの送金を受け取ることもできます。商用支払いの場合は受取人(販売者)に決済手数料がかかります。個人間支払いでは受取手数料はかかりません。
しかし、いずれの場合も、海外からの送金を受け取る際には通貨換算手数料に注意が必要です。PayPalの通貨換算手数料は為替レートに上乗せして表示されるため気が付きにくいですが、意外と高額になりがちです。
通貨換算手数料を節約したいなら、受取人負担に設定するか、もしくはPayPal以外の送金手段を検討してみても良いでしょう。例えばWiseならいつでも実際の為替レートと格安の手数料で海外送金ができます。手数料だけではなくレートも比較した上で海外送金手段を選ぶといいですね。
ソース
*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
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