りそな銀行の外貨両替のやり方と手数料はどれくらい?具体的な手順も
りそな銀行とトラベレックスによる外貨両替の具体的な手順や手数料を詳しく解説。店舗での両替や外貨宅配サービス、ATMでの外貨預金振替の方法、それぞれのメリット・デメリットも紹介します。
海外旅行・出張に出発する前にやっておきたいのが、お金の両替です。空港や現地の両替所は、両替レートが特に高めに設定されていることが多いのでぜひ事前に両替しておくことがおすすめです。
郵便局やゆうちょ窓口での外貨両替を検討している人も多いのではないでしょうか。この記事では、郵便局やゆうちょで外貨両替する方法や取り扱い通貨、そして気になる両替レートを紹介しています。両替してから「あれ損してしまった!」とならない為にも、あらかじめ読んで、把握しておくことをおすすめします。
本来為替レートは、市場の動きに合わせて常に変動しています。Google検索やWiseの両替計算ツールで確認できる実際の為替レートはただ1つです。ではなぜ銀行・両替所によって為替レートが変わってくるのでしょうか。
それは、両替を行う銀行や両替所が、このリアルタイムの為替レートに「為替手数料」と呼ばれる手数料を上乗せしているからです。この為替手数料が、銀行や両替所の収益となっています。為替手数料は「1ドルあたり〇円」というように定められていることが多く、両替のプロバイダによって異なります。
つまり「為替手数料が安い=両替レートが実際のレートに近い」ほど、お得な両替であるということ。だから両替前にその銀行・両替所が採用している両替レートを確認することが重要なんですね!
しかし、いざ「郵便局やゆうちょの両替レートを確認しよう」と思っても、ネット上には公表されておらず、直接窓口に行くか、コールセンターに問い合わせないとわかりません。
「適用する換算レートは毎営業日変更いたします。
原則として米ドルは午前11時、その他の通貨は正午に変更いたしますが、為替相場が大幅に変動した場合は、同一日であっても、再度、変更する場合があります。
当日の換算レートは、ゆうちょ銀行または外貨両替取扱郵便局の貯金窓口、ゆうちょコールセンターにお問い合わせください。」¹
これは面倒ですよね。そこで今回は、ゆうちょの外貨両替レートを問い合わせて表にまとめました。
以下の表は、郵便局やゆうちょで外貨両替をする際の、各通貨の両替レートです。その日の仲値(為替レートの変動を基にして、毎朝10時ごろに定められる基準レート)との差が、為替手数料ということになります。
郵便局での外貨両替レート² | 円から外貨に両替する場合(単位:円) | 外貨から円に両替する場合(単位:円) | その日の仲値(単位:円)³ |
---|---|---|---|
USドル | 111.32 | 105.52 | 108.53 |
ユーロ | 126.30 | 118.30 | 122.30 |
英ポンド | 149.69 | 125.69 | 137.70 |
カナダドル | 89.85 | 72.65 | 81.25 |
オーストラリアドル | 85.37 | 65.97 | 75.68 |
スイスフラン | 114.32 | 104.52 | 109.41 |
韓国ウォン(単位100) | 10.72 | 7.72 | 9.21 |
人民元 | 17.46 | 13.86 | 15.66 |
(2019年6月7日調べ)
具体的に両替する際にかかる合計の手数料を見てみると、
【郵便局・ゆうちょで10万円をUSドルに両替する場合にかかる手数料】
仲値で両替した場合、100,000÷108.53=921.40(ドル)
郵便局で両替した場合、100,000÷111.32=898.31(ドル)
この差23.09ドル(約2,500円)が、為替手数料として引かれていることになります。
【郵便局・ゆうちょで10万円をユーロに両替する場合にかかる手数料】
仲値で両替した場合、100,000÷122.30=817.66(ユーロ)
郵便局で両替した場合、100,000÷126.30=791.77(ユーロ)
この差25.89ユーロ(約3,200円)が、為替手数料として引かれていることになります。
ゆうちょ銀行では、インターネットで外貨を申し込むと、ゆうちょの口座から金額が引き落とされ、外貨が家まで宅配されるという便利なサービスがありました。しかし、2019年9月30日をもって終了しています。⁴
外貨両替の際には、レートに気を付けていても、思った以上の為替手数料がかかってしまいますね。例えば、海外ではクレジットカードを利用したり、あらかじめ現地の友人にお金を送金したりといったことが可能です。
クレジットカードを使う利点は、為替手数料が両替所よりも安いということ。一般的に、クレジットカードで外貨を使った場合、利用金額の1.6%~2.1%が「海外事務手数料」として徴収されます。これは両替所でかかる為替手数料よりも安いことが多く、さらにポイント還元なども考慮に入れるとクレジットカードの利用はかなりお得かもしれません。
現地に友人・家族がいる場合は、海外送金であらかじめ送金をして、相手から現地で外貨の現金をもらうという方法も考えられます。若干面倒に聞こえますが、現地の人が自分の口座から現金を下ろすのは無料の場合がほとんど。またオンライン海外送金サービスWise(ワイズ)を使えば、為替手数料のかからない実際の為替レートで送金できます。
銀行・プロバイダ | 送金手数料 | 為替レート | 合計コスト | 受取概算額 |
---|---|---|---|---|
楽天銀行 | 1,750円 | 為替手数料が上乗せされたレート | 1,750円+為替手数料 | 903.90ドル |
三井住友銀(SMBCダイレクト) | 6,000円 | 為替手数料が上乗せされたレート | 6,000円+為替手数料 | 864.80ドル |
Wise | 225円+0.79% | 実際の為替レート | 1,007円 | 919.67ドル |
(2019年6月20日)
リアルレートでどれだけ海外送金がお得になるのか気になる方は、シミュレーションをしてみてくださいね。
最後に、郵便局やゆうちょで外貨両替する具体的な方法を見ていきましょう。
窓口で両替を行う際、まずは外貨両替を取り扱っている店舗を確認しましょう。ゆうちょ銀行は全国すべての店舗で両替可能ですが、郵便局は店舗が限られています(確認はこちら)⁶
外貨両替取り扱い店舗に来店する
外貨両替計算書に名前や住所、両替する通貨を記入する
担当者が計算した金額を確認する
お金を払い、金種を指定する
両替された紙幣を受け取る
以上、ゆうちょ銀行や郵便局での外貨両替について詳しく見てきました。ゆうちょの両替レートはインターネットに公表されていないため、事前に確認することができず不便です。外貨宅配サービスも取り扱っていますが、どちらも為替手数料で思いもよらないほどの額を引かれていることが分かりますね。
できるだけお得に両替をするには、現金は少しだけ持参して、後の支払いはクレジットカードを使うことが良いかもしれません。また、現地に友人や家族がいる場合は、事前に送金する、という手段を検討してみるのもありですね。その場合は、リアルタイムの為替レートを使っているWiseがおすすめです。
どの方法を選ぶにせよ、事前に比較・検討することが大事です。お得に外貨両替をして、旅行で使えるお金を増やせるといいですね!
ソース
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