PayPalにJCBカードを登録する・使えない場合の対処法

Yumiko Kijima

PayPalではクレジットカードを登録すれば、ネットショッピングなどの支払いに使うことができます。この記事では、PayPalにJCBカードを登録する方法、また利用する際のトラブルとその対処法について詳しく見ていきます。

海外への支払い・送金に使う前に知っておきたい:PayPalの為替レートには手数料が含まれている

(友達・家族への支払い)アメリカの受取人が1,000ドル受け取れるように送金する場合

海外送金サービス 送金手数料 適用される為替レート 合計コスト
PayPal PayPal 499円¹ 4%の為替手数料が上乗せされたレート² (1ドル = 約 112.573円)³ 約4,809円(499円+40ドル分の日本円)
Wise Wise 132円+0.63% 実際の為替レート (1ドル= 107.745円) 811円

(2020年4月20日16:06(GMT+2)時点)

(商品またはサービスに対する支払い)アメリカのオンラインショップが1,000ドル受け取れるように送金する場合

海外送金サービス 送金手数料 適用される為替レート 合計コスト
PayPal PayPal 0円⁵ 4%の為替手数料が上乗せされたレート² (1ドル = 約 112.573円)³ 約4,309円(40ドル分の日本円)
Wise Wise 132円+0.63% 実際の為替レート (1ドル= 107.745円) 811円

(2020年4月20日16:06(GMT+2)時点)

PayPalの為替レートには4%の為替手数料が上乗せされているため、結果として送金のコストが高額になってしまうこともあります。例えば、上記の例では、1000ドルの4%、40ドル(約4,309円)が為替手数料となります。つまり、合計支払い金額は、1040ドル分の日本円+送金手数料ということに。

PayPalの割高な為替手数料を避けるためには、為替手数料なしのリアルレートで送金できるサービスWiseを検討してみてもいいでしょう。Wiseでは、日本円から全54通貨へ実際の為替レートと格安の送金手数料で海外送金が行えます。送金シミュレーションはウェブサイトから。

リアルレートで海外送金:Wise無料登録🚀

PayPalにJCBカードを登録する方法

PayPalでクレジットカードを使うには、事前にカードをアカウントに登録する必要があります。JCBカードをPayPalに登録する方法を見ていきましょう。⁶⁺⁷

※PayPalでは、友人や家族など個人間の送金にはクレジットカードを利用することができません。個人間送金の際は口座振替を利用しましょう。

【PayPalにJCBカードを登録する方法】

  1. PayPalにログインし、[ウォレット]を開く
  2. [クレジットカード・デビットカードを登録]をクリック
  3. カード情報を入力して、[カードの登録]をクリック
  4. ここで登録したら、次にカードを確認します。確認が済むまで決済にカードを使用することはできません。
  5. [ウォレット]で確認するカードをクリック
  6. [カードの確認]→[コードを取得]をクリック
  7. PayPalがカードに対し、200円の請求を行います
  8. 2~4営業日後に、カード利用明細でPayPalからの請求とコードを確認
  9. [ウォレット]に移動し、確認が求められているカードをクリック
  10. [カードの確認]をクリック
  11. 4桁のコードを入力し、[確認]をクリック
  12. カードの確認が完了すると、200円の請求は返金されます

【通貨換算オプション】PayPalの為替手数料を節約するために、JCBカードを使う方法ー注意点も

海外通販サイトなど、日本円以外で価格が設定されている商品やサービスの決済を行う場合は、外貨⇄日本円の通貨の両替が生じます。その際に気になるのが為替レートです。PayPalは、為替手数料を上乗せした独自の為替レートを採用しています。

PayPalの為替手数料を節約するために、PayPalのレートではなく、JCBなどのカード会社が定める為替レートを使うように設定することもできます。カード会社も為替手数料を上乗せしていることは同じですが、そのレートはPayPalよりも安いことが多いため、手数料を節約することができる可能性があります。

【JCBカードの通貨換算レートをPayPalで使う方法】

  1. ショップで商品の購入手続きに進む
  2. 支払方法でPayPalを選択
  3. 画面の指示に従い情報を入力
  4. PayPalにログイン
  5. 請求金額下に表示されている換算レートのリンクを選択(例:¥1 JPY = $○○○○ USDのように書かれているところ)
  6. メッセージが表示されたら[通貨換算レートのオプション]をクリック
  7. [カード発行会社の通貨換算レート]にチェックを入れる
  8. [同意する]をクリック
  9. 先ほど「¥1 JPY = $○○○○ USD」のように書かれていた為替レートの表示が変わるので、これを確認したら設定完了です

ただし、この方法にはいくつか注意点があります。

【注意点】

  • 決済を行うその度に設定する必要がある
  • この場合も、JCBが定める為替手数料(海外事務手数料)が引かれる
  • 適用されるレートは、購入当日ではなくカード会社が決済処理を行う日になる。そのため、実際にいくら請求されるかはレートが確定するまで分からない
  • 購入日とレート確定日の間に為替レートの大きな変動があった場合は、逆に損をする可能性もある
  • 個人間の送金にはクレジットカードを利用することができない

💡Wise:実際の為替レートを使う海外送金サービス

「カードを使っても結局為替手数料がかかるのか…」と思っている人もいるかもしれません。為替手数料のない実際の為替レートで送金をしたい人はWiseを検討してみてもいいかもしれません。

Wiseは、リアルタイムの為替レートを採用しているため、為替手数料も発生しません

「その分送金手数料が高いんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、アメリカの受取人が1000ドルを受け取るように送金する場合の送金手数料は、811円と、送金額の1%以下に抑えることができます。これは銀行やPayPalを利用した送金に比べてもかなりリーズナブルな価格と言えるでしょう。

さらにWiseでは、送金前のシミュレーションで支払う金額と相手の受取金額を確認することができます。クレジットカードのように「請求金額が数日後まで分からない」といったこともありません。

Wiseの利用者数は700万人を超え、毎月の送金額は40億ポンド(約5,359億円)を上回ります。関東財務局へ資金移動業者として登録しており、安全に海外送金することができます。

気になった方は、ぜひWiseの送金シミュレーションで、どれだけ節約できるのか確認してみましょう。また、銀行や海外送金プロバイダ他社との比較もできます。

PayPalでJCBカードが使えない・登録できない理由と対処法

PayPalのウェブサイトには、JCBカードも登録することができると明記されています⁸。「JCBカードが登録できない」「JCBカードが使えない」といったトラブルがある場合、以下の理由が考えられます。⁹

【JCBカードをPayPalに登録できない理由】

  • カードの名義がPayPalアカウント名義と一致しない
    →登録できるのはPayPalアカウントに登録している本人名義のカードのみです。PayPalアカウントの名前を確認し、表記が完全に一致するカードを使いましょう。

  • 同じカードが別のPayPalアカウントに登録されている
    →1枚のカードにつき、関連付けられるPayPalアカウントは1つのみです。また、過去にアカウントを作ったことを忘れている場合も考えられます。

【PayPalで決済時にJCBカードが使えない理由】

  • カードの利用限度額を超えている
    →意外と多いのがこの理由。カードの限度額を再度確認しましょう。

  • カードの有効期限が切れている
    →カードをPayPalに登録してから日数が経っている場合、登録したカードの有効期限が切れていることが考えられます。有効期限を確認し、新しいカードを登録しましょう。

  • 友人や家族への送金にカードを使おうとしている
    →PayPalでクレジットカードを使うことができるのは、商品やサービスに対する支払いを行うときのみです。既にPayPalアカウントはにカードが登録されていたとしても、個人間送金にはクレジットカードを使うことができません。口座振替設定をしましょう。

  • 支払いが通常のパターンと異なるため、カード発行会社がセキュリティ上の理由で支払いをブロックしている
    →今までに利用したことのない海外サイトなどで購入する場合、不審なアクティビティとみなされ、カードがブロックされる場合があります。カード会社に問い合わせ、ブロックを解除しましょう。

  • 登録しただけで、カードの確認が済んでいない
    →登録したクレジットカードを実際に利用する前に、カードの確認を行う必要があります。手順に従ってカードを確認しましょう。また、確認時にコードを5回間違えて入力すると、PayPalシステムでクレジットカードを使用できなくなります。その場合、PayPalに問い合わせてリセットする必要があります¹º。

  • カードがオンライン決済に対応していない
    →クレジットカードのセキュリティ設定で、オンライン決済不可になっている場合があります。心当たりがあれば、カード会社に問い合わせましょう。

  • カード発行会社で技術的な問題が発生している可能性がある
    →上のどれにも心当たりがない場合、カード会社で技術的な問題が発生している可能性があります。カード会社に問い合わせましょう。

PayPalの問い合わせ先

以上のことを確認し、またカード会社に問い合わせても原因が判明しない場合は、PayPalのカスタマーサービスに問い合わせましょう。¹¹

【PayPalカスタマーサポートへの問い合わせ方法】

  • ログイン後→[ヘルプ]→[ヘルプセンター]の順にクリック
  • 画面をスクロールダウンし、[お問い合わせ]を開く
  • [メールで問い合わせる]または[電話で問い合わせる]を選択
  • 電話で問い合わせる場合は、画面に表示される「一時お問い合わせ用番号」を控えて電話する
  • メールで問い合わせる場合は、内容を選択する

PayPalでJCBカードを登録する方法まとめ

以上、PayPalでJCBカードを登録する方法、使えない場合の対処法を見てきました。

PayPalで海外に送金する際は、為替手数料を上乗せされたレートが適用されます。クレジットカードの為替レートを使用するように設定を変えることもできますが、この場合もカード会社の定める為替手数料(海外事務手数料)がかかることに注意しましょう。

為替手数料なしのリアルレートで送金したいなら、Wiseを使ってみるのもいいかもしれませんね。


ソース

  1. PayPal | ご利用手数料|個人向け 「海外送金手数料」
  2. User Agreement for PayPal Services|Exhibit A - Fees. 「2. Fees for Currency Conversion」
  3. PayPal | Log in to your PayPal account ログイン後、支払いシミュレーションを2020年4月20日16:06(GMT+2)時点に行ったところ、1,000ドル = 112,573円という結果に。そこから、PayPalの為替レートを1ドル = 112.573円と計算した。
  4. Wise送金シミュレーション シミュレーションを2020年4月20日16:06(GMT+2)時点に行った。
  5. PayPal | ご利用手数料|個人向け 「カード・銀行口座でのショッピング時の支払いが無料」
  6. PayPalヘルプセンター|アカウントにデビットカードまたはクレジットカードを追加するにはどうすればよいですか。
  7. PayPalヘルプセンター|PayPalアカウントに登録したデビットカードまたはクレジットカードの確認手続きはどのように行いますか。
  8. PayPalヘルプセンター | クレジットカードまたはデビットカードを使ってpaypalで支払いができない理由を教えてください。
  9. PayPalヘルプセンター | PayPalアカウントに登録されているデビットカードまたはクレジットカードを確認できない場合はどうすればよいですか。
  10. PayPal|カスタマーサポートへの問い合わせ方法

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



当社は明示的または黙示的にかかわらず、この内容が正確、完全または最新であることを表明または保証しません。

国境のない金融

詳しくはこちら
パーソナルファイナンス

海外赴任をした際に、つみたてNISAを継続して利用できる?

海外赴任の際は一定条件のもとで積立NISA口座の保有を続けられる可能性があります。証券会社によって対応が異なっているため、まずは取引先会社への確認が重要です。海外赴任時のつみたてNISA口座の扱いや、海外赴任を便利にするWiseのサービスについて解説します。

Yuyuki Tanno
2023年11月21日 6分で読めます

役立つ情報、ニュース、お知らせ