シンガポールで銀行口座を開設するには:必要書類や手順を解説!

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シンガポールの銀行は「世界の安全な銀行ランキング」でアジアのトップ3を独占するなど、国際的に高い信用を得ています。さらにシンガポールの銀行口座は、利用方法によって預金利息が3%以上付くなど、金利の高さでも注目を集めています。この記事では、シンガポールで銀行口座を開設する具体的な手順や必要書類などを紹介します。シンガポールに移住・留学予定のある人は必見です!


日本でシンガポールの口座情報を取得し、シンガポールからの送金を受け取れる!

後から見るように、シンガポールの銀行口座開設は原則日本から行うことはできないでしょう。しかし、Wiseのようなサービスを使えば、シンガポールドルの口座情報を日本からでも取得できます。

これを使えば、シンガポールの友人や会社からの送金を、まるでシンガポール国内にいるかのように、シンガポールドルのまま受け取ることができます。さらに、受け取ったお金は送金や、Wiseカードで買い物に使えます。

Wiseではシンガポールドルなどの口座情報を取得する他にも、実際の為替レートと格安の両替手数料で銀行の16倍安くお得に海外送金ができるサービスなどがあります。

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外国人もシンガポールの銀行口座を開設できる?

外国人であっても、シンガポール居住者であればシンガポールで銀行口座を開設することが可能です。

シンガポールの銀行で外国人(シンガポール国民、永住権保有者以外)が銀行口座を開設するためには、パスポートの他にEmployment Passや、S Passと呼ばれる就労許可証または学生証など、合法的にシンガポールに居住していることを示す滞在許可証が必要になります²³。そのため、旅行などで一時的にシンガポールに滞在している外国人が、シンガポールの銀行口座を開くことは原則できません。

なお10年ほど前までは、非居住者であってもパスポートのみで口座開設ができていたため、今でもインターネット上でそのような口コミを見かけることがあるかもしれません。しかし現在ではシンガポールの滞在許可証を持たない非居住者の銀行口座開設は極めて難しくなっていますので、注意が必要です。

シンガポール非居住者がシンガポールで銀行口座を持つ例外的な方法としては、シンガポール地場の銀行ではなくCitibankやHSBC、Standard Charteredといったインターナショナルバンクのシンガポール支店で口座を開設する選択肢が考えられます。しかしその場合には、既に口座を保有しているシンガポール在住の紹介者が必要となったり、最低預金額が数千万円規模であったりという厳しい条件が存在すると言われています。そのため、原則、非居住者の人が、シンガポールの銀行口座を開設することは非常に難しいと言えます。

シンガポールで銀行口座を開く方法

シンガポールで銀行口座を開設する時、シンガポール人はオンライン上で申請をすることができます。しかし外国人の場合には、原則として銀行の店舗に出向いて開設手続きをする必要があります²⁴。例外的に、DBS銀行は外国人でも必要書類が揃っていれば、オンライン上での口座開設申請を受け付けています⁵。

シンガポールの銀行に出向いて銀行開設をする場合の手順は以下の通りです。

  • 必要書類(後述)を揃えて口座開設をしたい銀行の店舗に出向く

  • 担当者の指示に従って、必要書類の提出、口座開設申請書への記入やサイン、キャッシュカードの暗証番号設定などを経て口座開設

(※多くの場合、キャッシュカードは即日その場で入手可能です。通帳は発行されないので、取引履歴などはオンラインバンキングで確認することになります。)

シンガポールで銀行口座を開くのに必要な書類²³⁴⁶

シンガポールで外国人居住者が銀行口座を開設するには、以下のものが必要になります。

  • パスポート

  • シンガポールの滞在許可証

就労許可証(Employment PassやS Pass)や配偶者・家族ビザ(Dependant’s Pass)、学生ビザ(Student Pass)など、合法的にシンガポールに滞在していることを示す滞在許可証が必要です。まだ手元に就労許可証が届いていない場合、DBS銀行では労働許可申請が承認済のことを示す書類(In Principal Approval、通称IPA)で代替が可能ですが³、他の銀行では口座開設を断られる可能性もあります。そのため手元に滞在許可証が届いてから口座開設を申請するのが確実です。

  • 住所証明書類

電話料金や水道光熱費などの請求書にシンガポールの住所と自分の名前が入っていれば、それが一番確実な住所証明書類になります。DBS銀行の場合、会社や学校が発行した書類でも可能となっています。いずれも過去3か月以内の新しい日付のものが好ましいでしょう。住所証明書類は英語で書かれている必要があります。

  • 最低預金額分の現金(1,000SGD程度)

OCBC銀行、口座開設時に初回入金額として1000SGDが必要と明記されています。⁷他の銀行では口座開設時のデポジットが必要ない場合もあります。ただし多くの銀行で普通口座の最低預金額が1,000SGD程度に設定されており、これを下回ると毎月口座維持手数料が発生します。シンガポールでは現金の預け入れができるATMの数が限られているため、口座開設時に最低預金額分を持参して入金しておくのがスムーズでしょう。

日本にいながらシンガポールの銀行口座を開くことはできる?

シンガポールの主要銀行は日本にも支店を持っていますが、日本支店の取り扱いは大手金融機関等の機関投資家や特定投資家向け業務のみとなっています。つまり、シンガポール主要銀行の日本支店に出向いても、原則個人向け業務を取り扱っていないので、個人が銀行口座を開くことはできません。⁸⁹¹º

シンガポールの銀行口座に関わる手数料

シンガポールで銀行口座を開設・利用するにあたってどのような手数料が掛かるのか、日本と異なる点を中心に紹介します。

口座維持費¹¹

日本ではあまり馴染みがありませんが、シンガポールの銀行では口座を保持すること自体に毎月手数料が掛かります(1口座当たり月額2SGD程度)。ただし決められた金額以上を口座に預金しておけば、口座維持費は免除されます。最低預金額は銀行や口座の種類によって異なりますが、500~3000SGD程度です。

ATM手数料¹²

シンガポール国内で自分が口座を保有している銀行のATMで現金を引き出す場合、手数料は掛かりません。(夜間や土日でも無料です)他行のATMで引き出しをする場合には手数料が掛かりますが、1回数十セント程度と日本よりは割安になっています。また、月に数回までは手数料が免除となるケースもあります。

振込手数料など普通の銀行の手数料

シンガポールには政府主導で手数料無料の送金サービスが複数存在し、利用が拡大しています。24時間365日ほぼリアルタイムで送金が可能なFAST、口座番号不要で携帯電話番号のみで送金が可能なPayNowなどが、ATMでの振込手続きに代わって主流となっています。

早期口座閉鎖手数料¹³

シンガポールでは開設した口座を規定より早期に閉鎖する場合(6か月未満など)、数十ドルの閉鎖手数料が掛かります。

これらの他にも、キャッシュカードや小切手帳を再発行する場合や、送金をキャンセルする場合などにも手数料が発生します。シンガポールの銀行で何かイレギュラーな手続きをする場合には、全て手数料が発生すると考えた方が良いでしょう。

海外送金手数料

シンガポールに移住・留学した際、家族からの仕送りを受け取ったりなど、日本からシンガポールへ送金する機会があることが多いかと思います。

海外送金にかかる手数料は銀行によって異なりますが、送金手数料、中継銀行手数料、受取手数料など様々なコストがかかり、手数料の合計額が5000円を超えることも珍しくありません。

さらに、銀行や多くの海外送金プロバイダは海外送金を行う際、為替市場によって定められた仲値に為替手数料を上乗せした為替レートを採用しています。
例えば、2019年6月18日の仲値は1SGD=79.24円ですが、みずほ銀行で日本円口座からシンガポール口座へ海外送金する場合のレートは1SGD=80.07円です¹⁴。つまり、みずほ銀行からシンガポールへ50万円送金したい場合、仲値では50万円は約6310SGDに相当しますが、みずほ銀行のレートでは約6245GDと、送金額が65SGD(約5151円)分も目減りしてしまいます。

海外送金の手数料を安く抑えたいと考えている人は、Wise(ワイズ)のように為替手数料0円の、実際の為替レートを採用した海外送金サービスがおすすめです。銀行と比べて、最大で手数料が8倍も節約できることもあります。また、送金者がWiseを使った場合、受取手数料も無料なので、海外からの送金を受け取る際にも便利に使えます。

どのくらい節約できるのか、Wiseの送金シミュレーションから見てみましょう。

シンガポールの銀行、どこがおすすめ?

現在シンガポールの銀行はDBS銀行、OCBC銀行、UOB銀行の大手3行体制になっています。3行とも前述の「世界の安全な銀行ランキング」上位に入り、シンガポール国内に多くの店舗・ATMを持っているため、安全性・利便性共に高いレベルとなっています。この3行であれば、どの銀行の口座を開設してもシンガポールで生活する上で不便に感じることはないでしょう。それぞれの特徴についてご紹介します。

DBS銀行

  • 東南アジアで最大規模、世界18カ国に展開¹⁵
  • 1968年にシンガポール政府によって設立されたシンガポール開発銀行(The Deveopment Bank of Singapore Limited)が前身
  • 1998年にPOSB Bank(日本のゆうちょ銀行に当たる存在)を買収し、現在ではDBS、POSB両方のブランド名でサービスを提供。DBS、POSBどちらのATMでも同じように利用することが可能
  • 政府系銀行ということもあり、高齢者や外国人労働者なども含めた幅広い顧客層をターゲットにしているイメージ

OCBC銀行 (Oversea-Chinese Banking Corporation)

  • 世界19カ国に560か所以上の支店・事業所を持つ¹⁶
  • 1932年に華僑系の地場銀行3行が合併してできた、シンガポール3大銀行の中でも最も長い歴史を持つ銀行
  • 近年オランダのINGグループやイギリスのバークレイズから、アジア市場でのプライベートバンキング事業を立て続けに買収。富裕層向けサービスの拡大に力を入れているイメージ

UOB (United Overseas Bank)

  • 世界19カ国に展開し、500か所以上の支店・事業所を持つ¹⁷
  • 1935年にUnited Chinese Bankという銀行名で誕生し、初期は福建省出身の華僑コミュニティ向けに銀行事業を行う
  • その後買収を通じて大規模化し、現在ではシンガポールに加え、マレーシア、タイ、インドネシア、中国などでも存在感を持つ

Wise

最近では、銀行以外の選択肢もあります。

Wiseマルチカレンシー口座を開設すれば、シンガポールにまだ到着していなくても、現地の銀行口座情報を得ることができます。これを使えば、友人や家族、会社や取引先から、シンガポールの銀行口座を持っているのと同様に、シンガポールドルで支払いを受けることができます。

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Wiseマルチカレンシー口座で得られる銀行口座情報は、シンガポールのものだけではありません。米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドルなど10通貨も外貨のまま受け取ることができます。

また、Wiseを利用すれば、実際の為替レートと格安の送金手数料でお得に海外送金をすることもできます。

さらに、Wiseデビットカードを発行して、お得な両替手数料で日本円残高をシンガポールドルに両替して、買い物を楽しむこともできます。日本の多くのクレジットカードの海外事務手数料が1.60%〜2.50%に設定されているのに対し、Wiseデビットカードの両替手数料は、日本円→シンガポールドルであれば0.69%で済みます。

Wiseアカウントを使ってシンガポールからシンガポールドルを受け取る方法

  1. Wise登録
  2. ウェブサイトまたはアプリから、受け取りたい通貨の残高を開設する
  3. まだ済んでいない場合、本人確認手続きをする
  4. 取得した口座情報を送金人(会社、クライアント、ご友人など)に知らせ、送金を依頼する
  5. Wiseアカウントの口座で直接送金を受け取る

Wiseマルチカレンシー口座は無料で簡単にオンラインで開設することもできるので、ぜひ利用を検討してみてください。

Wiseマルチカレンシー口座💡

まとめ

以上、シンガポールで銀行口座を開設する方法を見ていきました。シンガポールの銀行で口座を開くには、原則シンガポールに居住している必要があります。世界でも評価の高いシンガポールの銀行で口座を開設したら、シンガポール生活がより快適になるでしょう。

また、日本にいながら簡単にシンガポールの口座情報を取得したい人や、シンガポールから日本、日本からシンガポールへの海外送金をする場合は、Wiseの利用も検討してみてください。


ソース

  1. Wise為替レート比較ツールより。2019年6月18日16:47(GMT+2)時点のシミュレーション。
  2. UOBウェブサイト One Accountページ Apply Nowの箇所の、「Actions or documents required」に説明あり。
  3. DBSウェブサイト Documents Required for Account Opening
  4. OCBC Personal banking 「Ways to apply Open your OCBC 360 Account today with us」箇所を参照。オンラインで口座開設申請ができるのは、MyInfoのIDを持つシンガポール国民もしくは永住者のみ。
  5. DBSウェブサイト Open an Account with DBS/POSB
  6. UOBウェブサイト よくある質問
  7. OCBC Personal banking「Before you apply」の「Fees」内「initial deposit」を参照
  8. DBS Japanウェブサイト 「口座に関するお問合せ」参照
  9. UOB Tokyoウェブサイト「About UOB Tokyo」参照
  10. OSBCウェブサイトBusiness Banking International Presence「Japan Branch」を参照
  11. OCBC Bank Fees & charges 4ページ目「Service fee」を参照
  12. OCBC Bank Fees & charges 8ページ目「ATM」を参照
  13. OCBC Bank Fees & charges 5ページ目「Early Account Closure Fee」を参照
  14. FOREIGN EXCHANGE QUOTATIONS(公示仲値表)6月18日 シンガポールドルを参照
  15. DBS Annual Report 2018 2ページ目を参照
  16. OCBC Bank Media Release 4ページ目を参照
  17. UOB Annual Report 2018 「Our International Presence」を参照

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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