みずほ銀行で法人口座を開設するには:高い手数料に注意!

Wise

会社を設立したら、次に欠かせないステップが法人口座の開設です。取引先とのやり取りや経費の管理、給与の支払いなど、ビジネスをするにあたって法人口座は必須です。

「自分の個人口座がみずほだから、法人口座もみずほにしたい」「名の知れたメガバンクだから信頼できそう」と考えている人も多いのではないでしょうか。みずほで法人口座を開設したい人向けに、この記事では主な手数料・口座開設の手順や必要書類、メリット・デメリットなど、事前に知っておきたい情報をまとめました。

みずほ銀行は手数料が高い傾向にあります。海外とのやり取りが多い企業が特に気を付けたいのは、みずほ銀行の法人口座の海外送金手数料です。

法人がアメリカの銀行口座に1000ドルを送金する場合にかかる手数料(みずほ銀行とWiseで比較)

プロバイダ 送金手数料(中継銀行手数料を含む) 使用する為替レート 合計コスト
みずほ銀行 みずほ銀行 7,000円 みずほ銀行が独自に定める、為替手数料を含む為替レート 7,000円+為替手数料
Wise Wise 214円+0.64% 実際の市場為替レート 916円

(2019年5月24日12:25(GMT+2)シミュレーション)

為替手数料は、銀行や海外送金プロバイダが使う為替レートに含まれる「隠れコスト」です。実際の為替レートで送金したい場合、Wiseのように海外送金に特化したサービスがおすすめです。上記の例のように、為替手数料を上乗せした為替レートを採用する銀行や他の海外送金プロバイダよりも、お得に海外送金ができるでしょう。

では、みずほ銀行の法人口座について詳しく見ていきましょう。

みずほ銀行の法人口座に関わる手数料

法人口座を開く銀行を選ぶにあたって、まず気になるのが何にどれだけ手数料がかかるのか、ということですよね。以下は、みずほ銀行の法人口座で主なサービスにかかる手数料の一覧です。

みずほ銀行法人口座に関わる手数料 価格
振込手数料 【みずほ銀行同一支店あて】
  • 窓口:216円(3万円未満)、432円(3万円以上)
  • ATM(現金):108円(3万円未満)、324円(3万円以上)
  • ATM(キャッシュカード):0円
  • みずほダイレクト:0円
【みずほ銀行本支店あて】
  • 窓口:324円(3万円未満)、540円(3万円以上)
  • ATM(現金):108円(3万円未満)、324円(3万円以上)
  • ATM(キャッシュカード):108円(3万円未満)、216円(3万円以上)
  • みずほダイレクト:108円(3万円未満)、216円(3万円以上)
【他行あて】
  • 窓口:648円(3万円未満)、864円(3万円以上)
  • ATM(現金):432円(3万円未満)、648円(3万円以上)
  • ATM(キャッシュカード):216円(3万円未満)、432円(3万円以上)
  • みずほダイレクト:216円(3万円未満)、432円(3万円以上)
ATM入金・出金手数料(みずほ銀行のATM)
    【月~金】0時00分~8時00分:216円8時00分~8時45分:108円8時45分~18時00分:0円18時00分~23時00分:108円23時00分~24時00分:216円
    【土・日】0時00分~8時00分:216円8時00分~22時00分:108円22時00分~24時00分:利用不可
    【祝日・振替休日】0時00分~8時00分:216円8時00分~23時00分:108円23時00分~24時00分:216円
インターネットバンキング
    【みずほe-ビジネスサイト】ベーシック:(初期契約料)27,000円、(月間基本料金)5,400円 、スタンダード:(初期契約料)54,000円、(月間基本料金)21,600円
    【みずほビジネスWEB】ライトプラン:(初期契約料)無料、(月間基本料金)3,240円 ※最初の6か月は無料
口座維持費 無料
海外送金手数料
    【電信送金】 本支店向け:4,000円、他行向け:4,500円
    【送金小切手】4,500円
    +中継銀行手数料 2,500円
海外送金受取手数料 1,500円
みずほビジネスデビット年会費 無料(2枚目以降は1,000円)

みずほ銀行の法人口座にかかわる手数料は、全体的に見て高額なことが分かりますね。利用が多いと考えられる他行あての送金手数料は特に高く設定されています。また法人に便利な様々なサービスが使えるみずほe-ビジネスサイトは、ベーシックプランでも年間約65,000円の出費になります。

また、海外送金手数料にも注意が必要です。海外送金は送金手数料以外にも、為替レートに上乗せされた為替手数料が徴収されます。

実際の為替レートは市場の動きに合わせて常に変動しています。Google検索やWiseの通貨コンバーターで確認できます。これを知ったうえでみずほ銀行が海外送金に使う為替レートを確認すると、同じ値ではないことが分かります。

これは、みずほ銀行が実際の為替レートに、1ドルあたり1円(通貨によって異なる)というように為替手数料を上乗せしているからです。例えば、アメリカに1万ドルを送金する場合、上記の送金手数料以外に1万円の為替手数料がかかるということ。海外とのやり取りが多い企業には、大きな痛手です。

法人の海外送金がお得に:Wise(ワイズ)の海外送金

Wiseは常にリアルタイムの為替レートを使う海外送金サービスです。為替手数料が一切かからず、海外送金にかかるコストを最大で銀行の7分の1にまで抑えることができます。

なぜWiseが安価な海外送金をできるのか、その秘訣は複数の国内送金を活用した新しい送金方法にあります。

Wiseは法人の送金にも対応しています。法人アカウントの送金限度額は1度につき100万円までですが、送金できる回数に制限はありません。また、複数の送金を一括に管理できるAPIなど、企業の利用に便利なサービスも提供しています。またWiseでは、無料の請求書テンプレートもダウンロードできます。

世界での利用者は500万人を超え、毎月の総送金額は40億ポンド(約5600億円)に上ります。日本でも、関東財務局に資金稼働業者として登録し、取り扱い資金は法務局によって100%保証されており、セキュリティ面も安心です。

海外とのお金のやり取りが多い企業は、ぜひWiseの利用を検討してみましょう。

みずほ銀行が法人口座に提供するお得なサービス

みずほビジネスデビット

みずほビジネスデビットは、みずほ銀行の法人口座に直結しているデビットカードです。クレジットカードと同じように使えながら、口座から即座に引き落とされるので、経費の精算や出張時なでに便利に使えます。みずほビジネスデビットを使えば、個人の建て替えや清算手続きの業務を効率化できます。みずほ銀行では、1枚目のデビットカードが年会費無料、2~10枚目は1,000円とお得に作成できます。

みずほWEB帳票サービス

今まで紙で提供されていた各種帳票類をウェブ上で見ることができるサービスです。閲覧できるタイミングが郵送の場合に比べ数日早まるだけでなく、過去13ヶ月分まで閲覧可能、また最大で100人まで閲覧者を登録することができます。初期費用・月額利用料は無料です。

みずほ銀行の法人口座開設方法

みずほ銀行の法人口座開設の申し込みをする方法は店頭とインターネットの2つの方法があります。店頭の場合、合計で3回来店する必要があります。インターネットで申し込んだ場合も、必要書類提出のために1度来店する必要があります。

店頭で申し込む場合

  • 必要書類を持って来店し、事業内容確認などの手続きを行う
  • 1~2週間後、1次審査の結果と次の来店日時の案内が届く
  • 再度来店し、申込書に記入・捺印
  • 電話で手続き完了の連絡が届く
  • 来店し、店舗で通帳などを受け取る

インターネットで申し込む場合

  • WEB画面で必要事項を入力
  • 翌営業日~1週間後、1次審査の結果と次の来店日時・必要書類の案内が届く
  • 来店して必要書類を提出し、申込書に記入・捺印する
  • 口座開設完了の連絡が郵送で届く(即利用可能)

みずほ銀行法人口座開設の必要書類

  • 履歴事項全部証明書(ただし、みずほ銀行にて本人特定事項の確認が完了した場合は提出不要)

  • 来店者の本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証など)

  • 印鑑

  • (必要に応じ)事業内容が分かる資料など

  • 法人番号関係書類(以下のうちいずれか1つ)

 (1) 法人番号指定通知書(作成後6ヵ月以内)

 (2) 法人番号指定通知書(作成後6ヵ月超)+法人確認書類

 (3) 法人番号印刷書類(作成後6ヵ月以内)+法人確認書類

みずほ銀行の法人口座メリット・デメリットまとめ

メリット

  • メガバンクならではのネームバリュー・信用度がある

  • 同一支店の取引先があれば手数料が安い

  • 口座開設の必要書類が少ない

デメリット

  • 手数料が高い

  • 海外送金時に為替手数料がかかる

みずほ銀行の法人口座に関する問い合わせ先

みずほ銀行の法人口座開設に関して疑問があれば、以下に問い合わせてみましょう。

【店舗で問い合わせる】

みずほ銀行の法人業務に関しては、基本的に口座を開きたい店舗に直接問い合わせをするようになっています。店舗はこちらから検索できます。

まとめ

以上、みずほ銀行の法人口座について抑えたいポイントを詳しく見てきました。みずほ銀行はメガバンクのネームバリューと信頼度がありますが、実際の利用にかかる手数料は業界一高いといってもよいでしょう。しかし、みずほの同一支店に主な取引先がある場合など、便利になることもあるので、自分の会社のニーズを把握して最適な銀行を選びましょう。

みずほ銀行の法人口座は海外送金に対応していますが、その送金手数料は高く、また為替手数料も結構かかってきます。海外との取引が多い企業は、ぜひリアルタイムの為替レートで送金ができるWiseの利用を検討してみましょう。


ソース

  1. https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/fee_forex_corporate.html
  2. https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/fee_furikomi.html
  3. https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/fee_atm_cd.html
  4. https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/ebservice/account/ib_fb.html
  5. https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/ebservice/account/ebusiness/charge.html
  6. https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/ebservice/account/b_web/index.html
  7. https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/fee_netbranch.html
  8. https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/ebservice/payment/businessdebit/index.html
  9. https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/fee_sonota.html
  10. https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/ebservice/account/webreport/index.html
  11. https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/account/ac_open/index.html
  12. https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/mynumber/index.html
  13. https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/info/index.html#otoiawase

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