ATMで100万円以上の振込はできる?主要銀行の限度額と注意点も
ATMで100万円以上の振込を行う方法と注意点を解説。銀行ごとに異なる現金・キャッシュカード別の振込限度額や注意点もわかりやすく記載しています。
これまで海外送金と言えば銀行を利用するのが一般的でしたが、近年は銀行以外にも、インターネットから送金できる新しい海外送金プロバイダが増えています。PayForex(ペイフォレックス)もその一つです。
安く速く送金できることをうたっているPayForexですが、実際のところはどうなのでしょうか?この記事では、リアルレート海外送金サービスWiseと比較しながら、PayForexの手数料や評判を徹底的に検証します。PayForexのレートに含まれた手数料に注意しましょう。
海外送金サービス | 海外送金手数料 | 両替レート | 必要な日本円入金額 |
---|---|---|---|
PayForex(ペイフォレックス) ¹ | 4,480円(送金手数料:1,980円+着金額指定サービス:2,500円) | PayForexが独自に定める為替手数料を上乗せしたレート(1ドル=109.11円) | 113,590円 |
Wise(ワイズ)² | 1,104円(225円+0.79%) | 実際の為替レート(1ドル=107.825円) | 108,929円 送金する |
(2019年9月30日10:40(GMT+3)時点のPayForex・Wiseシミュレーションに基づく)
PayForexのアメリカ口座宛の送金手数料は、4,999USD以下は一律1,980円かかります³。また、受取人の受取額を確定するためには、追加で2,500円がかかります⁴。上記の場合、合計で4,480円の手数料がかかります。
しかし、PayForexでかかる手数料は実はこれだけではありません。PayForexが海外送金に使う為替レートの中にも為替手数料と呼ばれる手数料が上乗せされています。
実際の為替レートを利用して海外送金を行うWiseと比較すると、その差がわかりやすいでしょう。PayForexのレート(1ドル=109.11円)では、1000ドルを送金するのに109,110円かかる一方、Wiseが使う実際の為替レート(1ドル=107.825円)では107,825円で済むことがわかります。
海外送金の際には、送金手数料だけではなく、為替レートにも気をつけるといいですね。代替案として実際の為替レートを使うWiseの利用を検討してみてもいいかもしれません。
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Payforex(ペイフォレックス)は、インターネットで送金の手続きを完了できる海外送金サービスです。クイーンビーキャピタル株式会社が運営しており、関東財務局に資金移動業者として登録している企業です。⁵
「スピード送金」と「通常送金」の2種類があり、スピード送金の場合は、対象となる国・地域や通貨が限られていますが、通常依頼から数時間~24時間以内に相手の銀行口座に送金額が振り込まれます。通常送金では200以上の国・地域への送金が可能。通常、着金までに1〜3営業日程度かかります。⁵
PayForexは、特にアジア地域の送金に特化しています。アジア諸国への送金はスピード送金を利用でき、手数料も500円~1,980円と、銀行に比べ安く設定されているため、アジアへの送金に利用する人が多くなっています。また、問い合わせはアジア諸国の言語(タイ語やベトナム語など)に対応しており、これらの言語で送金依頼もできるようになっています⁶。
PayForexの送金手数料は、送金する国や送金金額に応じて送金手数料が異なります。以下では主要国の送金手数料をまとめてあります³。これ以外の国や地域への送金は、PayForexの送金手数料一覧で確認してください。また、キャンペーンなどで送金手数料が変わる場合もあるので、送金前には必ずシミュレーションで手数料を確認するようにしましょう。
送金先・通貨 | 送金方法 | 送金額 | 送金手数料 |
---|---|---|---|
アメリカ(USD) | 通常送金 | 1~4,999 USD | 1,980円 |
5,000~8,200 USD | 無料 | ||
カナダ(CAD) | 通常送金 | 1~4,999 CAD | 1,980円 |
5,000~10,300 CAD | 無料 | ||
ユーロ圏(EUR) | スピード送金 | 1~599,999 JPY | 800円 |
600,000~1,000,000 JPY | 無料 | ||
イギリス(GBP) | スピード送金 | 1~699,999 JPY | 800円 |
700,000~1,000,000 JPY | 無料 | ||
中国(CNY) | 通常送金(※中国国内の法人口座への入金に限る) | 1~39,999 CNY | 1,980円 |
40,000~51,000 CNY | 無料 | ||
スピード送金(※中国国籍の個人が保有する口座への入金に限る) | 1~179,999 JPY | 800円 | |
180,000~300,000 JPY | 無料 | ||
香港(HKD) | スピード送金(※香港はHKD以外の通貨でもスピード送金利用可能) | 1~49,999 HKD | 1,980円 |
50,000~59,000 HKD | 無料 | ||
韓国(KRW) | スピード送金 | 1~100,000 JPY | 1,300円 |
100,001~599,999 JPY | 1,980円 | ||
600,000~1,000,000 JPY | 無料 | ||
フィリピン(PHP) | スピード送金 | 1~10,000 JPY | 450円 |
10,001~30,000 JPY | 700円 | ||
30,001~50,000 JPY | 900円 | ||
50,001~300,000 JPY | 1,000円 | ||
300,001~699,999 JPY | 1,450円 | ||
700,000~1,000,000 JPY | 無料 | ||
ベトナム(VND) ※ | スピード送金 | 1~10,000 JPY | 450円 |
10,001~30,000 JPY | 700円 | ||
30,001~50,000 JPY | 900円 | ||
50,001~300,000 JPY | 1,000円 | ||
300,001~699,999 JPY | 1,450円 | ||
700,000~1,000,000 JPY | 無料 | ||
オーストラリア(AUD) | スピード送金(オーストラリアはUSDでもスピード送金が可能) | 1~4,999 AUD | 1,980円 |
5,000~10,500 AUD | 無料 |
※ベトナムあて送金では、銀行口座入金のほかにも、現金受取と宅配送金を利用できます。その際の手数料はベトナムへの送金についてを参考にしてください。
この表を見ると、PayForexでは大口の送金(例:5,000USD以上)を行う場合、送金手数料が無料になることがわかります。そのため、高額な送金(留学費用の支払いなど)や法人の利用に魅力的に聞こえるかもしれません。しかし、送金手数料が0円であるからと言って、送金コストが完全に無料になるわけではありません。これは、PayForexが利用する為替手数料に、為替手数料が隠れているからです。
「え、為替手数料って何?」と思った方も多いのではないでしょうか。以下で具体例とともに詳しく解説していきます。
海外送金サービス | 海外送金手数料 | 両替レート | 必要な日本円入金額 |
---|---|---|---|
PayForex(ペイフォレックス) ⁷ | 2,500円(送金手数料:0円+着金額指定サービス:2,500円) | PayForexが独自に定める為替手数料を上乗せしたレート(1ドル=109.11円) | 548,050円 |
Wise(ワイズ) ⁸ | 4,617円 | 実際の為替レート(1ドル=107.845円) | 543,842円 送金する |
(2019年9月30日10:42(GMT+3)時点のPayForex・Wiseシミュレーションに基づく)
日本からアメリカの口座に5,000ドル分を送金する場合、PayForexでは送金手数料が無料になります。着金額指定サービスを利用した場合でも、手数料は合計2,500円と、Wiseの4,617円よりも一見安く感じられます。
しかし、PayForexの為替レートでは5,000ドル分の日本円は545,550円ですが、実際の為替レートを使っているWiseの場合は539,225円です。結果として、PayForexで送金する際に入金しなければならない日本円が548,050円(545,550+2,500円)であるのに対し、Wiseでは543,842円(539,225+4,617円)と、約4,200円分もPayForexの方が高い結果になってしまいます。
PayForexのWebサイトには、
両替レートは外国為替のマーケットレートに所定のスプレッドを加算して提示いたします。
この差が外貨へ両替する際の「両替コスト」という位置付けになります。⁹
との表記があります。つまり、PayForexの為替レートには独自の手数料が含まれているということがわかります。
なおPayForexの両替レートは15分毎に更新され、夜間・土日祝日の方が為替手数料が高く設定されています(取引時間帯によって外国為替市場における各種リスクやカバーコスト等を勘案して決定しているため)¹º。
為替レートに含まれる手数料は一見気付きづらいものです。銀行や多くの海外送金プロバイダも同様に為替レートに手数料を上乗せしているので、PayForexだけが例外というわけではありません。最近では実際の為替レートで送金できるWiseのようなサービスもあるので、比較検討してみましょう。
PayForexでは、送金手数料以外や為替手数料以外にも、その他の手数料が発生する場合があります。
手数料 | 負担者 | 値段・説明 |
---|---|---|
着金額指定サービス | 送金人 | 2,500円 |
組戻手数料 | 送金人 | 4,000円 |
照会手数料 | 送金人 | 4,000円 |
送金内容修正手数料 | 送金人 | 4,000円 |
商品の支払いなどで、相手が受け取る金額をしっかり確定させたい場合は、PayForexの着金額指定サービスを利用することができます。これは、2,500円追加で支払うことで、着金額から中継銀行手数料が引かれないようにするものです。ただし、中継銀行手数料が2,500円以下であった場合でも返金はありません。また、カナダやハワイ、モルガンスタンレー銀行、チェイス銀行あての送金など、着金額指定サービスが使えない場合もあります(PayForex手数料についてのページで確認できます)。
一方、Wiseで送金する場合、着金予定額サービスを使う必要はなく、事前に指定した金額を受取人に届けることができます。
上でも見た通り、為替レートは海外送金のコストを左右する重要な指標です。PayForexのWebサイトにも記載がありますが、各銀行・資金移動業者・両替所ごとにレートは異なります。では、為替レートはいったいどのように定められているのでしょうか?
実際の為替レートは市場の動きに合わせて毎分毎秒変動しています。しかしこれでは不便なので、銀行などは午前9時55分時点の為替相場をもとに、基準レートである「仲値」を定めています。仲値は1日固定されるもので、24時間変動しません。この仲値に各銀行が定める為替手数料を上乗せし、TTSレート(円→外貨)とTTB(外貨→円)の2種類の為替レートを決定しているのです。
対してPayforexは、銀行とは若干異なる方法を採用しています。Payforexのレートは15分ごとに変動します。銀行の1日1回の更新に対し、15分毎に更新されるので、銀行よりも実際のレートにより近いことは確かです。しかし、ここでも為替手数料が上乗せされていることに変わりはありません。
では、銀行や海外送金プロバイダごとに違う為替レートの中で、最も公正なものはどのように見分けることができるのでしょうか?
結論から言えば「ミッドマーケットレートに近ければ近い方がフェアなレート」です。世界の為替市場では、為替トレーダーは「買い」または「売り」の通貨レートを選択しています。ミッドマーケットレートは、その通貨の需要と供給の中間にある値であり、リアルタイムで変動します。つまり、ミッドマーケットレートはその瞬間の世界の為替情勢を最も適切に反映した値ということです。ミッドマーケットレートはGoogleやXE、Yahooファイナンス、Wise両替レート計算ツールなどで確認することができます。
送金前には、銀行や海外送金プロバイダの為替レートを、このミッドマーケットレートと比較してみてください。差が小さい方がよりフェアなレートとなっています。
Wiseは、ミッドマーケットレートを使って送金を行う新しいオンライン海外送金サービスです。言い換えれば、為替手数料がかからず、リアルタイムで変動する実際のレートで送金ができるということです。
また、Wiseなら、受取人の受取額や着金予定日、送金コストをシミュレーションから事前に確認することができます。
実際の為替レートと格安の送金手数料で海外送金できる理由は、その新しい送金システムにあります。気になる人はこちらの記事もチェックをしてみて下さい。
Wiseのアカウント開設は無料。日本円から全52通貨へミッドマーケットレートを使って送金ができます。アカウント開設から数分以内に最初の送金を済ますこともできるでしょう(Wiseの詳しい使い方はWiseの使い方ガイドを参照)。Wiseが本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっていますので、確認してみてくださいね。
Webサイトで「新規ユーザー登録」から新規登録
myPayホーム画面上の「口座有効化」をクリック
口座の種類(個人もしくは法人)、情報を入力
本人確認書類・マイナンバー書類を提出する
提出方法は画像のアップロード、Eメール、FAX、郵送のいずれか。本人確認書類として有効なものはPayForex提出書類ページで確認可能。
書類確認後、翌日〜3営業日以内に転送不要の簡易書留にて「取引パスワード」が届く
口座開設完了
口座に入金する
入金方法は銀行振り込み、コンビニ入金、Pay-easy(ペイジー)ATM、スピード入金(口座振替)の4つ。
受取人の情報を登録する
外貨両替を行う(必要な場合のみ)
受取人が日本円ではなく、現地の通貨で受け取ることができるようにするためには、送金前に両替を行う必要があります。ただし、スピード送金の場合は、自動的に両替されるため、手動で両替する必要はありません。
送金先の国・地域、送金先、送金通貨、送金金額、送金目的などを入力
取引パスワードを入力して送金依頼
送金完了
PayForexでは、現在20種類以上の通貨の取り扱いがありますが、送金先の口座、国・地域および送金方法(スピード送金/通常送金)によって、送金できる通貨が異なります。詳しくは「PayForex 送金可能通貨一覧」を確認してください。
【送金可能通貨一覧】
米ドル、カナダドル、メキシコペソ、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、デンマーククローネ、スウェーデンクローナ、ノルウェークローネ、人民元、香港ドル、シンガポールドル、マレーシアリンギット、タイバーツ、韓国ウォン、インドルピー、インドネシアルピア、ネパールルピー、バングラデシュタカ、パキスタンルピー、スリランカルピー、ベトナムドン、ミャンマーチャット、フィリピンペソ、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、トルコリラ、南アフリカランド
上記の中に、送金したい通貨が無い場合、Wiseを代わりに検討してみてもいいかもしれません。日本円からは全52通貨にリアルレートで送金できるので、PayForexが対応していない通貨でも見つかるかもしれません。
Payforexでは、通常送金とスピード送金で着金までの時間が異なります。
通常送金:1〜3営業日程度
スピード送金:数時間以内~24時間
Payforexに関して疑問点がある場合は、以下の問い合わせ先を利用しましょう。
【Webフォームでの問い合わせ】
PayForexお問い合わせから、フォームに問い合わせ内容を入力して送信します。
【電話での問い合わせ】受付時間:平日 9:30 - 18:00
フリーダイヤル:0120-808-774
海外から(※有料):+81-3-6809-2785
多言語対応の直通電話 (※有料)
080-7107-2785( English:英語 )
080-7107-2785( বাংলা:ベンガル語 )
080-7107-2785( हिंदी:ヒンディー語 )
080-7143-2785( ไทย :タイ語 )
080-7460-2785( Tiếng Việt :ベトナム語 )
080-7107-2785( اردو:ウルドゥー語 )
Payforex(ペイフォレックス)は、インターネットから簡単に20以上の通貨で海外送金ができるサービスです。着金までの時間が速いこと、また送金手数料が安いことをうたっています。特に、大口送金の際に送金手数料が無料になるサービスが独特です。
しかし、Payforexが使っている為替レートには為替手数料が含まれています。そのため、送金手数料が無料であっても、不利なレートで両替されるため、結果として意外と高いコストがかかることも。さらに、相手の受取額をはっきり確定するためには、追加で2,500円の手数料を払う必要があります。
海外送金サービスの中には、為替手数料が無料で、送金前にシミュレーションで相手の受取額をはっきり決定できるWiseのようなサービスもあります。送金コストを考える際は、為替手数料も含めて各社を比較検討し、自分のニーズに最適な海外送金方法を選びましょう。
ソース
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