キャッシュパスポートの評判は?安全性・手数料・レートを徹底解説!

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海外旅行に行く際に、なるべくお得に済ませたいのが、外貨両替です。お得な外貨両替方法として、海外プリペイドカードを検討している人も多いのではないでしょうか?今回は、そんな海外プリペイドカードの一つ、キャッシュパスポートについて解説します。

キャッシュパスポートの両替手数料、使い方や安全性など気になる疑問点について詳しく見ていきます。

キャッシュパスポートとは

キャッシュパスポートは、海外プリペイドカードの一つで、日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、シンガポールドル、香港ドルの9つの異なる通貨を同時に管理することが出来ます。

キャッシュパスポートはMastercardブランドのため、Mastercardが使えるところであればどこでもクレジットカードと同じように使うことが出来ます。また、海外のATMから現金を引き出すためのキャッシュカードとしても利用可能です。

さらに、家族などの人が代わりにチャージできるのも特徴です。

キャッシュパスポートの手数料:本当に安い?

便利な点が多そうなキャッシュパスポートですが、気になるのはその手数料。以下は、キャッシュパスポート利用時かかる手数料です。

  • 入金手数料

キャッシュパスポートでは、カードにお金を入金(チャージ)する際に、入金金額の1%が入金手数料としてかかります。つまり、5万円チャージした場合、500円が入金手数料として徴収されます。

  • 為替手数料(両替手数料)

日本円から外貨に両替する際、銀行や一般の両替所と同じように、為替手数料(両替手数料)がかかります。複数の通貨を同時に管理できるキャッシュパスポートでは、外貨を保有するための方法が2つあります。

①入金時に利用通貨の口座に振り込む(入金時に両替される)

②円口座に日本円をチャージしておいて、利用時に自動的に両替する

どちらの場合でも、振り込みは日本円で行うので、両替手数料がかかります。

①の場合は、マスターカードプリペイドマネージメントサービシーズジャパンが定めた入金確認日の為替レートが適用されます。この為替レートには注意が必要です。その日の市場のリアルレートと比較してみたところ(2019年4月22日11:06(EDT))、以下の為替手数料が上乗せされていました。

米ドル:1ドルあたり約2.4円

ユーロ:1ユーロあたり約3.7円

英ポンド:1ポンドあたり約7.5円

香港ドル:1香港ドルあたり約0.8円

シンガポールドル:1シンガポールドルあたり約4.5円

例えば300英ポンド分を振り込みたい場合、2250円もの為替手数料がかかってしまうのです。こうした為替手数料はわかりやすい手数料として明記されていないことが多いので、注意が必要です

②の場合は、海外でキャッシュパスポートを利用した時に、「MasterCard®の当日標準決済レートまたは政府指定のレートに4%を乗じた手数料がかかります」とあります。

「為替手数料4%」とは、「基準となる為替レート × 1.04 が交換レートとして使われる」という意味になります。例えばアメリカで100ドル分のお土産を購入した場合、基準レートが1ドル=110円だったとすると、

(基準レートの場合)

100ドル × 110 = 11,000円

(クレジットカード決済の場合)

100 × (110 × 1.04)= 11,440円

となり、合計で差額の440円分が為替手数料として徴収されていることになります。また、この際に使われる為替レートはMastercardが定めた当日標準決済レートで、すでにリアルタイムの為替レートより少し高いものとなっています。

どちらの場合も、良く理解しないで利用すると、知らないうちに引き落とされていた「隠れたコスト」となりがちです

  • ATM利用手数料

キャッシュパスポートを使って海外ATMから現金を引き出す際には、ATM利用手数料がかかります。ATM利用手数料は各通貨ごとに異なり、以下のように設定されています。

(ATM利用1回当たり)200円、2米ドル、1.75ユーロ、1.50英ポンド、2.50豪ドル、2.75NZドル、2カナダドル、2.50SGドル、14香港ドル

  • カード清算手数料

キャッシュパスポートにチャージされたお金を銀行口座に引き落としたい場合は、1回当たり500円(税抜き)のカード清算手数料がかかります。

キャッシュパスポート以外で、安く外貨両替する方法

以上のように、キャッシュパスポートの利用時には様々な手数料がかかることが分かりました。

では、海外旅行・出張時などに、キャッシュパスポート以外で、安く手軽に外貨両替する方法にはどんなものがあるのでしょうか。

1つ目は、一般のクレジットカードを利用する方法です。ほとんどのクレジットカードは利用額に応じたポイントの還元があり、このキャッシュバックも考慮に入れると、かなりお得になる場合があります。また、為替手数料も1.6~2.1%程度なので、キャッシュパスポートよりもお得な場合が多いでしょう。

2つ目は現地の友人・家族にあらかじめ送金をして、その友人から現金で外貨をもらうという方法です。若干面倒に聞こえるかもしれませんが、場合によっては他の方法よりも安くなる場合があります(現地の人が海外で現金を下ろすのは無料の場合が多いため)。この場合、リアルタイムの為替レートを採用し両替手数料が一切かからないWiseの利用がおすすめです。銀行と比べ、最大14倍安く海外送金することができます。受取人が受け取る額も多くなることがほとんどです。

例:オーストラリアに10万円送金する場合(ゆうちょとの比較)

銀行/プロバイダ 送金手数料 為替レート 合計コスト
ゆうちょ銀行 ゆうちょ銀行(ゆうちょダイレクト) 2,000円(ゆうちょダイレクト)、4,000円(窓口) ゆうちょが定める独自の為替レート 2000円/4,000円+為替手数料
Wise Wise 188円+0.65% 実際の為替レート 833円

キャッシュパスポートの評判・口コミは?

キャッシュパスポートは、アクセスプリペイドジャパンが2010年より発行しているプリペイドカードです。発行開始から1年で発行枚数は10万枚に達し、以降も毎年倍増のペースで人気を拡大しているようです。

キャッシュパスポートの使い方

では、キャッシュパスポートの具体的な使い方を見ていきましょう。

  • 申し込みと本人確認

ウェブサイトの「申し込み」をクリックし、必要情報を入力。ネットでの申し込みから1週間程度で、郵送でカードが届きます。

キャッシュパスポートでは、本人限定受取郵便でカードが届きます。これは、カード受領時に配達員の人に身分証明書を見せてその場で本人確認を行うということです。以下の書類のうち1つを用意しておきましょう。

1)旅券(パスポート)

2)免許証

3)健康保険証

4)在留カード

また、カードと一緒に「個人番号(マイナンバー)」に関する書類が同封されています。必要事項を記入し、以下のいずれかのコピーを同封して、返信用封筒で郵送します。

1)個人番号(マイナンバー)通知カード(両面)

2)個人番号(マイナンバー)カード

3)住民票のコピー(個人番号記載のもの)

  • 入金(チャージ)

キャッシュパスポートに入金(チャージ)するには、キャッシュパスポートが指定する銀行口座にお金を振り込みます。日本国内の金融機関・ATMから日本円で振り込む必要があります(外貨での振り込みはできません)。

キャッシュパスポートでは、どの国の通貨を保有したいかによって、入金先の口座番号が異なります。その通貨の口座に入金した時点で両替が行われるので、間違いのないように注意しましょう。まだ両替したくない場合、これらの通貨以外の通貨を利用している国に渡航する場合は、円口座に振り込みましょう。

また、キャッシュパスポートでは、オンライン上で事前に「入金委任状」を登録しておくことで、家族や友人が代理でお金を振り込むことのできるサービスもあります。

  • マイアカウントでチャージ確認・通貨管理

キャッシュパスポートにチャージされたお金の管理は、インターネット上のマイアカウントで行います。マイアカウントの新規登録は、初回のチャージが完了するまでできません。

登録が完了すれば、通貨ごとの残高の確認、通貨間のお金の移動、履歴の確認、登録情報の変更などが行えるようになります。

  • 使う

ここまで完了してはじめて海外でカードが利用できるようになります。海外でキャッシュパスポートを使う方法は

1)マスターカード取扱店でクレジットカードのように使う

2)海外ATMから現金を引き出す

の2つがあります。日本国内では利用できません。

キャッシュパスポートでは、現地通貨から優先的に使われます。例えば、キャッシュパスポート上に米ドルと日本円の両方を所有している場合、アメリカでの決済はまずは米ドル口座から行われ、米ドルがなくなったら日本円口座から引かれます。 


以上、海外プリペイドカードの1つであるキャッシュパスポートについて詳しく見てきました。キャッシュパスポートでは複数の通貨を同時に管理でき、利用前のレートが良い時に事前に両替する方法と、利用時に両替する方法の2つがあります。銀行や空港の両替所よりは安くなることが多いですが、4%の為替手数料は比較的高いとも言えます。為替手数料が安いクレジットカードの方がお得になることもあります。

海外でお金を使う際には、しっかりとリサーチしたうえで、自分のニーズにあった方法を選ぶことが大切ですね。


キャッシュパスポート
https://www.jpcashpassport.jp/
https://www.jpcashpassport.jp/howto/deposit/commission.html
https://www.jpcashpassport.jp/pdf/cashpassport_userguide.pdf#page=1
https://www.jpcashpassport.jp/cpp/mcp/?ccd=1&lpid=a01c
https://www.jpcashpassport.jp/about.html

Payment Navi
https://www.paymentnavi.com/paymentnews/20819.html


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