中国で銀行口座を開設するには:必要書類や手順を解説!

Yuyuki Tanno

これから中国に出張や留学する予定がある人や、中国に赴任などで移住する予定のある人は、中国で銀行口座を開きたいと考えている人もいるかもしれません。

この記事では、中国で銀行口座を開設する方法について、気になる必要書類や手順などを見ていきます。日本にいながら口座を開くことはできるのか、外国人でも中国国内の講座を持つことはできるのかなどについても解説しています。

また、迅速な海外送金時間と、透明性の高い手数料、1回限りの書類提出で中国から海外送金ができるWiseについても紹介しています。

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目次🔖
  • 日本にいながら中国の銀行口座を開くことはできる?
  • 外国人も中国の銀行口座を開設できる?
  • 中国の銀行口座を開く手順
  • 中国で銀行口座を開くのに必要な書類
  • 中国の銀行口座に関わる手数料
  • まとめ
  • 日本にいながら中国の銀行口座を開くことはできる?

    中国銀行(Bank of China)¹や中国工商銀行(ICBC)²などの中国の大手銀行の中には、日本に支店を持っているものもあります。これらの支店では個人向けの口座開設を取り扱っているため、日本にいながらも中国の銀行の口座を開設することが可能です。

    しかし、この場合はあくまでも中国の銀行の海外拠点の口座となっており、日本に居住する人を対象としています。中国の本支店と同じサービスを享受できるとは限らないため、今後中国に移住の予定の人には向いていないでしょう。

    また、たとえ人民元建ての口座であっても、日本支店の場合はWeChat Pay(微信支付)AliPay(支付宝)のチャージには利用することができないようです。³

    中国の支店の銀行口座を日本にいながら開設する方法は、残念ですが2023年9月現在ではありません。そのため、中国国内の銀行口座を持ちたいと考えている人は、中国に渡航してから手続きを行う必要があります。

    外国人も中国の銀行口座を開設できる?

    中国国内の銀行口座は、外国人でも開設することが可能です。ただし、中国に合法的に滞在し、中国国内に住所があることが証明できる居留許可証の提出が求められるのが一般的です。つまり、口座を開設するには、赴任や留学などで中国に中長期間滞在する必要があります。

    中国では、銀行や支店、担当者などによって対応が異なることもあるため、インターネット上では「中国の非居住者でもパスポートだけで口座が開設できた」という声も聞かれます。しかし、2016年以降は規制が強化されており、中国に居住していない外国人が中国国内の銀行口座を持つことは非常に難しくなっていると言えるでしょう。⁴

    就労や留学ビザなどを取得し、中国で生活する予定のある人なら、外国人であっても中国の銀行口座を開設することができます。

    ちなみに、口座開設の目的が「WeChat Payを中国本土で使いたい」ということだけであれば、香港の銀行の口座を開くことを検討してもいいかもしれません。というのも、2018年10月から、香港のWeChat Pay HKが中国本土でも利用可能になりました。つまり、香港で銀行口座を開設して、WeChat Pay HK(およびWeChat Pay)を使えるようにするというのも手かもしれませんね。⁵

    中国の銀行口座を開く手順

    では次に、実際に中国で銀行口座を開くステップを見ていきましょう。

    1. 口座を解説したい銀行の支店を訪問する

    中国の銀行の口座開設手続きは、実際に支店を訪問して行います⁶。大規模な支店では英語の申込書や英語を話せる行員がいることがほとんどですが、言語に不安がある人は事前に日本語を話すスタッフがいる支店を調べておくのも良いでしょう。

    また、手続きをスムーズに進めるために、事前に支店に連絡し、口座開設の要件で訪問する予約を取っておくのもおすすめです。

    2. 申込書と順番待ちの札を受け取る

    新規口座開設の申込書と順番待ちの札を受け取ります。混雑していることが多いため、申し込み用紙は紙を受け取ってから座ってゆっくり書くのがおすすめです。

    また、最近では順番待ちの整理券の発行にアプリが必要な場合もあるようです。後ほどのSMS認証の際にも必要になるので、スマートフォンを忘れずに持参しましょう。⁷

    ネットバンキングの利用も検討しているなら、申し込み用紙の「开通网上银行」の部分にチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。(最近ではネットバンキングが主流なので、係員の人が勝手に申し込み用紙にチェックして処理してくれることも多いです。)

    3. 窓口で開設手続きを進める

    順番が来たら窓口に行って、申込書、パスポート、その他必要書類を提出します。必要書類については後ほど解説しています。基本的に、担当者の指示通りに手続きを進めていけば問題ないでしょう。

    この段階で、カードの暗証番号の設定も行います。日本とは違い6桁の番号を設定するので、忘れてしまわないように気をつけましょう。

    また、スマートフォンでSMSを受信することによる本人確認手続きが行われることもあります。分からない時は携帯ごと窓口の人に携帯電話を渡して、必要な手順を済ませてもらうのも良いかもしれません。

    4. 初期費用を入金する

    口座開設手続きを完了させるために、初期費用の入金が求められることが一般的です。50〜100元程度の現金を持参するようにしましょう。

    5. カードを受け取り口座開設完了!

    無事に手続きが完了したら、口座番号等の情報が記載された通帳、そしてATMなどで使えるカードが発行されます。また、加えて銀行によっては、ネットバンキングのログイン時に必要な解析機械を受け取る場合もあります。

    ネットバンキングが使えるようになるためにはここからさらにIDやパスワードなどの設定が必要になることがほとんどなので、心配な人はその設定まで係員の助けを借りて完了させてしまうのも良いでしょう。

    中国で銀行口座を開くのに必要な書類

    中国で銀行口座を開く際に必要となる書類は次のとおりです。ただし、これらはあくまでも目安であり、実際に求められるものは変わってくる場合があるので、必ず実際に自分で銀行に問い合わせることをおすすめします。

    • パスポート
    • 有効なビザ(観光ビザでは受け付けてもらえないことがほとんどです)
    • 居留許可証
    • 就業許可証または在学証明書

    中国の銀行口座に関わる手数料

    中国で銀行口座を持つと、日本の銀行口座とは違った手数料がかかることがあるため注意が必要です。以下では、中国の銀行の気になる手数料について見ていきましょう。

    口座維持費

    口座維持費とは、口座の残高が一定の金額に満たない場合に発生する手数料です。口座の種類やグレードによって、最低残高や月々の口座維持手数料は異なります。口座維持費は日本の銀行にはないものなので、「気が付かないうちに手数料が引かれてしまっていた…」ということがないように、しっかりと確認しておきましょう。

    口座維持費は月々50〜60元程度であることが多いようです。グレードの高い口座ほど、必要となる最低残高が高く、口座維持手数料も高くなる傾向があります。⁸

    毎月一定額以上の利用があれば口座維持手数料が無料になるケースもあるので、普段は気にならないかもしれません。しかし、日本に帰国するなどして口座を使わなくなった場合に、毎月手数料が引かれ続けられてしまっては困りますよね。

    中国で口座を開設する前には必ず口座維持手数料について確認するようにしましょう。

    ATM手数料

    中国の銀行口座を開設したら、キャッシュカードを使ってATMから現金を引き出すこともあるかもしれません。そんな時に気になるのがATM手数料です。

    特に、中国のATMカードを使って、日本などの海外に出張や旅行した場合にATMを使ったときは、中国国内でATMを利用するときよりも手数料が高くなるので注意しましょう。

    海外送金手数料

    中国に銀行口座を開設したら、その口座から日本の口座などに海外送金する機会があるかもしれません。中国では国外への人民元の持ち出しが規制されているため、まずは送金の規定をしっかり確認しましょう。

    海外送金の際には、送金手数料に加え、人民元から日本円に両替する際に為替手数料がかかることにも注意が必要です。海外送金手数料は銀行や口座の種類によって異なりますが、送金金額の0.1%〜0.2%程度であることが一般的です。⁹⁻¹⁰

    中国への送金、中国からの送金に:Wise

    銀行や多くの送金サービスは、送金手数料以外に、為替レート自体に手数料が含まれていることが多いです。海外送金の際は、必ずGoogleなどでミッドマーケットの為替レートを確認して、銀行や送金サービスが定める為替レートに手数料が含まれているかどうかチェックしてみるといいでしょう。

    送金サービスの一つであるWiseは、ミッドマーケットレートを使用しています。日本から中国への送金、また中国から日本への送金もできるので、手数料や送金時間などシミュレーションしてみてください。

    The true cost of sending JPY to CNY

    なお、中国からWiseを使って海外送金をするためには、以下の項目を満たす必要があります。

    • 中国本土の国民でないこと(香港・台湾・マカオ国籍の場合は、使うことができます)
    • 現在中国本土で働いている人。又は、以前中国で働いていた人。
    • 2019年1月以降に、中国本土で得た給料に対して税金を払った人
    • 規制遵守のため、海外のご自身の口座へのみ送金できます。

    中国・元(CNY)の送金についてよくある質問もチェックしてみてくださいね。

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    中国の銀行、どこがおすすめ?

    中国には多数の銀行があり、銀行選びに悩むかもしれません。もちろん、自分が住む地域において支店やATMの数が最も多い銀行を選べば、日常使いに便利です。また、勤務先などから給与の受け取り先として銀行が指定されている場合もあるかもしれません。

    中国で最も支店やATMの数が多く、外国人の対応にも慣れている銀行を選ぶなら、5大銀行を検討してみましょう。5大銀行とは日本で言うメガバンクのようなもので、

    • 中国工商銀行
    • 中国建設銀行
    • 中国農業銀行
    • 中国銀行
    • 交通銀行

    を指します。これらの銀行であれば、中国本土のほとんど場所で通用するでしょう。また、どれも日本支店もあるので、日本でもサポートを受けられるかもしれません(ただし、中国本土と日本支店はあくまでも別々に運営されているため、全く同じサービスが受けられるわけではありません。例えば、中国で開設した口座を日本支店で閉鎖するなどはできないようです)。

    口座を開設する銀行選びに困ったら、5大銀行を検討してみるのが良いですね。

    まとめ

    ここまで、中国で銀行口座を開設する方法について見てきました。中国では最近規制が厳しくなっており、中長期の滞在許可がない外国人(観光ビザ所持者など)の口座開設は難しくなっています。

    しかし、中国で就業・留学などで居住している人なら、中国の口座を開設することができます。中国の口座があればWe Chat PayAliPayなど、中国で主流の決済サービスも使えるようになるので便利ですね。ただし、中国の口座を持つ際には、口座維持費や海外送金手数料などに気をつけるようにしましょう。

    銀行よりも手軽に安く海外送金をしたいなら、Wiseの利用も検討してみましょう。条件を満たせば、今すぐにでも中国から、あるいは中国への送金ができるようになります。

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    ソース

    1. 普通預金 | 中国银行@日本
    2. 個人のお客様向け人民元預金 | 中国工商銀行
    3. よくある質問 | 中国工商銀行
    4. 中国における個人預金口座開設の規制強化について | 西日本シティ銀行
    5. WeChat Pay HK expands payment services to mainland - Chinadaily.com.cn
    6. 定期一本通 | 中国銀行
    7. 中国で銀行口座を開く − 安住生活
    8. 中国银行企业帐户费用应该有什么费用?
    9. Rates for BOCNET/BOC MOBILE Account Transfer/Remittance Services
    10. 【中国から日本へ送金】中国駐在者必見!!人民元を日本へ送る方法 - mato Blog

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