カナダのノマドビザガイド｜デジタルノマドが利用できるビザの種類と条件とは

カナダは豊かな文化体験ができる、デジタルノマドにとっても働きやすい国です。信頼性の高い高速インターネットが利用できる上、主要都市にはコワーキングスペースが豊富にあります。そんなカナダのビザ事情について解説していきます。

カナダでデジタルノマドが利用できるビザの種類、必要な費用、税金事情、おすすめの都市などをまとめましたので参考にしてください。滞在時に利用できる決済手段Wise（ワイズ）についても触れています。

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目次 🔖
カナダに「デジタルノマドビザ」は存在する？現在のIRCCの方針 観光ビザでのリモートワークはどこまで許される？ カナダでデジタルノマドとして滞在するためのビザオプション カナダでデジタルノマドをした場合の税金はどうなるの？ カナダでのデジタルノマドにおすすめの都市 カナダ滞在中の決済や両替を低い手数料でお得に：Wise（ワイズ）

カナダに「デジタルノマドビザ」は存在する？現在のIRCCの方針

IRCCは、リモートワーカー向けに新しい施策を査定すると述べているものの、現段階ではカナダにデジタルノマドビザは存在しません。しかし、観光ビザを取得してリモートワークすることは可能です。¹

CIMMによるテックタレント戦略（Tech Talent Strategy）によると、カナダから所得を得ていなければ、最大6カ月リモートワークでカナダに滞在することを歓迎すると示しています。デジタルノマドの参入をさらに拡大するかどうか検討しているとのことです（2023年11月7日現在）。²

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観光ビザでのリモートワークはどこまで許される？

カナダの観光ビザを所有したまま現地で働くことはリスクがあります。人脈作りや面接など、求職活動は許可されているものの、有効な就労許可証がなければ就労できないので注意が必要です。

ただし、カナダ国内で直接雇用されていなければ、滞在中にリモートワークすることは許可されています。つまり、カナダ国外の雇用主と仕事をする場合、問題なくリモートワークすることができます。³

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カナダでデジタルノマドとして滞在するためのビザオプション

カナダではデジタルノマドビザの代わりになるビザがいくつかあります。主要なビザオプションを以下にご紹介します。

訪問者ビザ

カナダの訪問者ビザはTemporary Resident Visa（TRV）とも呼ばれる、短期滞在用のビザです。申請時はIRCCポータルの利用が求められます。

申請条件⁴：

• パスポートなどの有効な渡航文書を持っている
• 健康であること
• 犯罪歴や移民関連の有罪判決を受けていないこと
• 仕事、家、金融資産、家族など、母国に帰国できるつながりがあることを証明すること
• 入国管理官に、訪問期間の終了時にカナダを出国することを証明できるかどうか
• 滞在に十分なお金を持っていること
  • 滞在期間やホテル滞在、友人や親戚の家に滞在など、必要な金額は状況によって異なります。

滞在可能期間：最長6ヶ月

※ただし、入国審査官が6カ月未満または6カ月以上の滞在を許可する場合もあります。このようなケースでは、出国日の日付はパスポートに記載されます。Visitor Record（ビジター記録）の書類を受け取ることもあります。⁵

費用：100 CAD⁶

以下の条件をすべて満たしている場合のみ、カナダ国内から訪問者ビザを申請できます。⁷

• すでにカナダにいる
• 有効な就学許可証または就労許可証を所持している
• 近い将来にカナダを離れて帰国したいと考えている
• 有効期限が切れたビザ、またはもうすぐ切れるビザ、あるいは1回の入国のみ有効な既存の訪問者ビザを持っている

eTA（電子渡航認証）⁸

日本人であれば、eTAの申請対象なので訪問者ビザを申請する代わりに、オンラインでeTAを取得することも可能です。カナダ政府の公式ウェブサイトからeTAを申請します。個人情報やパスポート情報を入力する必要があります。

申請条件⁹：

• ビザ免除の外国人で、カナダの空港へ渡航または乗り継ぎをする場合
• （カナダの二重国籍者の場合）有効なカナダのパスポートを保有していること

滞在可能期間：一回あたり最長6カ月

※ eTAの有効期限は5年間のため、パスポートの有効期限のいずれか早いほうが期限になります。一回あたり6ヶ月以内であれば、その間何度でもカナダに渡航できます。

費用：7 CAD（デビットカードまたはクレジットカードによる支払いのみ）

ワーキングホリデービザ（IECプログラム）¹º

日本はカナダのワーキングホリデービザ制度を利用できる国なので、IECプログラムに参加することができます。IECとは、カナダ政府による旅行しながら働くことを目的としたプログラムです。

申請条件¹¹：

• 日本国籍であること
• カナダに滞在中、有効な日本のパスポートを所持していること
• 申請時に日本在住であることを証明できること
  • 日本国内の住所または郵送先住所を入力する必要があります。
• 18～30歳であること（30歳含む）
• 最低2500カナダドルを持っていること
• 滞在期間中、健康保険に加入していること
• カナダへの入国を拒否されていない人
• 出発前に往復航空券を所持しているか、カナダでの滞在許可期間終了時に出国航空券を購入するための資金があることを証明できること
• 扶養家族を同伴していない
• 費用を支払うこと

滞在可能期間：IEC参加一度につき、最大12か月

※2025年4月1日から、IECに最大2回まで参加が可能になりました。

費用：179.75 CAN

※追加料金もかかる場合があります。

就学許可証（学生ビザの代わり）¹²

カナダでは、学生ビザはなく就学許可証とビザを取得する必要があります。学生として学びながら働きたいデジタルノマドでも取得できる許可証ですが、同時にビザの申請も必要です。就学許可証は、カナダ到着前に申請と承認を受けておく必要があります。

申請条件¹³：

• DLIに登録されていること
• 以下の費用を支払うのに十分な預金があること
  • 授業料
  • 申請者とカナダに同行する家族の生活費
  • 申請者とカナダに同行する家族の帰国交通手段
• 法律を遵守し、犯罪歴がないことを証明する警察証明書があること（必要な場合）
• 健康状態が良好であり（必要な場合）健康診断を受けていること
• 就学許可証の有効期限が切れたらカナダを出国することを証明できること

滞在可能期間：最大6か月

※パスポートと観光ビザまたはeTAが必要になります。

費用¹⁴：

就学許可証の申請費用：150 CAD

一度失効した滞在資格を再取得する場合：389.75 CAD

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カナダでデジタルノマドをした場合の税金はどうなるの？¹⁵

カナダでは複雑な税制があるのでデジタルノマドなら知っておくほうが安心です。

まず、居住地に基づいて個人に課税される仕組みがあります。カナダに183日以上滞在する場合、税務上の居住者とみなされ、他国から得た所得も含めて課税されます。183日未満の滞在の場合、通常は非居住者とみなされます。

デジタルノマドは税務上、非居住者なので外国の所得に対してカナダの税金を支払う義務はありません。しかし、カナダの労働市場から受け取った所得があれば課税対象になるので注意が必要です。

関連ページ 💡 カナダの所得税の計算方法と税率を解説！ワーホリにも対応

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カナダでのデジタルノマドにおすすめの都市

バンクーバー

カナダ西海岸に位置する港町であるバンクーバーは、自然と近代的な都市が融合しており、「世界でいちばん住みたい都市」として選ばれたこともあります。カナダの中では温暖で雪が少なく、多文化のグローバルな環境があります。バス、スカイトレイン、シーバス（フェリー）の3種類の交通手段があります。

治安が良く、医療も充実しているためデジタルノマドにも安心な街ですが、デメリットは高い生活費です。住宅費に加え、外食費が日本よりも高額です。リモートワークできる環境は整っており、大きな日本人コミュニティもあるので、現地で日本人とも交流したいと思うノマドにもおすすめ。

トロント

トロントはオンタリオ州に位置するカナダ最大の都市のひとつですが、個性豊かな地区が多く、多様なグルメも楽しめます。また市内には有名な一流キャンパスもあります。学生に優しいカフェやコワーキングスペースも数多く見つかることでしょう。

トロントに住むメリットは充実した公共交通機関（バスや地下鉄）があること。家賃が高く、物価が上昇しており、雪が多く降る地域ですが、それ以上にコネクション作りや起業、事業拡大を重視する人にはおすすめの都市です。同じ州にあるオタワもグローバルでリモートワークに最適な都市のひとつだと言われています。

モントリオール

モントリオールは、カナダ東側に位置する2番目に大きな都市です。フランス系のカナダ人も含め、移民が多く暮らす国際的な街です。そのため、音楽やアート、スポーツが盛んなので活気があります。モントリオールのダウンタウンでは、路線バスが多くあり、そのほか地下鉄メトロやタクシー、バスを使うのが一般的です。

夏は平均25℃と涼しく、冬は最低気温はマイナス10℃で、物価はトロントやバンクーバーよりも比較的安いです。リモートワーカー向けの施設やコワーキングスペース、WiFiのあるカフェがいくつも見つかります。

関連ページ 💡 カナダ旅行のベストシーズンは？大自然も都会も満喫：旅行ガイド

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カナダ滞在中の決済や両替を低い手数料でお得に：Wise（ワイズ）

カナダ旅行中に外貨両替をお得にするなら、Wise（ワイズ）のデビットカードがおすすめです。両替所や銀行での両替は、市場レートではなく、隠れた手数料が上乗せされた為替レートになっています。

Wiseデビットカードなら、隠れた手数料が上乗せされていない、市場レートでお得に両替することが可能です。さらに、現金を持ち歩くことなく、現地でお得なレートのまま手数料無料で、カード決済することができます。また、現地ATMでお金を引き出すことも可能です。約40以上の通貨を１つのアカウントで保有、両替、管理ができるので、カナダ旅行でも活躍すること間違いなしです。

さらに、Wiseではカナダの現地口座情報を取得できるので、日本からカナダに留学やワーキングホリデーで滞在する場合でも、カナダドルの送金や受け取りを、さらに安く、スピーディーに行うことができます。一つのアカウントで約40以上の通貨を保有、両替、管理できるので、カナダ旅行や長期滞在でも大活躍します。

【Wiseデビットカードの特徴】

• 多くの国で活躍：150ヶ国以上でのデビットカード決済ができ、年会費も無料です。
• 最適な為替レート：上乗せコストのないリアルタイムの為替レートで日本円を外貨へ両替することができます。
• 低額な両替手数料：0.60%～（2025年10月時点）の低額な手数料で、海外旅行での支払いに最適です。
• 決済時に自動で両替：アカウントに外貨を保有していなくても、一番お得な手数料を持つ通貨から自動で両替し、現地通貨で決済が可能です。
• 海外ATMから無料出金：海外でも毎月2回、合計3万円まで無料で出金できます（※ATMから別途手数料が請求される場合があります）。
• 海外事務手数料ゼロ：クレジットカードの高額な海外事務手数料を節約できます。
• バーチャルカードも発行可能：Wiseアカウントでバーチャールカードを作成することで、オンラインでの決済などに利用できます（発行料も無料）。
• 安心のセキュリティ：紛失・盗難に遭っても、アプリ内ですぐにカードを停止することで、不正利用を未然に防げます。

一番の大きな魅力は、リアルタイムの為替レートで決済・両替できることです。一般的なクレジットカードなどでは両替するときに上乗せ手数料が加算されますが、Wiseではそのままのレートで取引できます。

また、外貨での決済時に支払い額に追加される手数料である「事務手数料」も低く、銀行の最大3分の1程度に抑えられる場合もあります。カードの発行には1,200円の手数料がかかりますが、年会費や月額手数料は一切かからず、アカウント開設も全てオンラインで完結します。

賢くお得にカナダを旅したい方は、Wise（ワイズ）デビットカードをぜひお試しください。

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まとめ

カナダではデジタルノマドビザがなく、代わりに申請できるビザがあることが本記事でお分かりになったと思われます。申請条件に加え、必要書類などその他の詳細はカナダ政府の各公式ホームページをご参照ください。

カナダでのノマドライフを快適にするWiseを利用して、現地通貨で決済したり、お得な両替レートでコストを抑えましょう。

関連ページ 💡 カナダのタックスリターンのやり方は？帰国後でも受け取れる？

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ソース：

1. Canada Visa Targets Digital Nomads To Work Remotely | Canada Immigration and Visa Information
2. CIMM – Tech Talent Strategy – Digital Nomads – November 07, 2023 - Canada.ca
3. Canada Launches new Digital Nomad Visa Work Program
4. Eligibility to apply for a visitor visa - Canada.ca
5. Visitor visa: About the document - Canada.ca
6. Visitor visa (temporary resident visa) - Canada.ca
7. Visitor visas for workers and students: How to apply from inside Canada
8. Electronic Travel Authorization (eTA)
9. Electronic travel authorization (eTA): Who can apply - Canada.ca
10. Work and travel in Canada with International Experience Canada - Canada.ca
11. International Experience Canada: Who can apply
12. Study permits and visas
13. Study permit: Who can apply - Canada.ca
14. Citizenship and immigration application fees: Fee list
15. Canada Visa Targets Digital Nomads To Work Remotely | Canada Immigration and Visa Information