後悔しない、フィリピン移住完全ガイド:物価・ビザ・永住権まで徹底解説!

Hoi Yi Leung

近年、ビザの取得しやすさや経済成長を背景に、フィリピンが移住先として注目を集めています。日本在住でも「将来的に移住を考えたい」という方も多いのではないでしょうか。本記事では、物価やビザ、基本情報、移住のメリット・デメリットを解説します。

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目次🔖

フィリピンの基本情報

フィリピンは日本から近く、親しみやすい国です。主食のお米や人口規模(1億人超)など、日本と共通点も多く、安心感があります。1

フィリピン国家統計局によると、2022年の時点でフィリピンの輸出相手国の第2位は日本になっています。また、輸入相手国の第3位も日本です。輸出入でもフィリピンは日本に馴染みの深い国です。2「海外移住を検討しているが、あまりに国や遠い国や馴染みのない国だと不安」という方には、フィリピンは良い移住候補先のひとつだと言えるでしょう。

フィリピンの基本的な情報は次のようになっています。

  • 人口:1億903万5,343人(フィリピン国勢調査/2020年)
  • 首都:マニラ3
  • 中心都市:セブ島(ビーチで有名な観光地)ダバオ(農作物で有名な自然豊かな都市)クラーク(首都マニラの近くにある都市。留学などで人気があり、米軍基地があった関係でアメリカ文化の影響が色濃い)など4 & 5
  • 移民の割合:フィリピンは海外への移民が多い国。10人に1人の割合で海外移住/海外居住している6
  • 在住日本人の数:14,522人(外務省領事局『海外在留邦人数調査統計』2022年)7
  • 平均年収・物価:23万ペソ(日本円で約60万円)物価は日本より安い8
  • 日本からの距離:東京から首都マニラまで3,000㎞ほど。日本から飛行機で4時間~6時間9 & 10
  • 天気・気温:年間の平均気温は26度~27度。6月~10月が雨季で、11月~2月は乾季で涼しい。3月~5月も乾季だが、この時期は比較的暑い。ただし天気や気候、気温は地域差がある。たとえばセブには明確な雨季がない。標高の高い地域は朝・夕などは冷え込む11

フィリピンはASEANの中で唯一のキリスト教国であり、スペインやアメリカに統治されていたという歴史があります。12また、日常会話には英語が使われますが、フィリピノ語など他の言語もある国です。

フィリピンへの移住を決めるときは、こうした歴史背景や文化、言語などについてもよく調べておくことをおすすめします。

フィリピン移住のメリット・デメリット

フィリピン移住にはメリットもある反面、知っておきたいデメリットもあります。

フィリピン移住のメリット

フィリピンに移住するメリットは9つあります。13

  • 永住権を比較的取得しやすい国である14
  • 日本から近い(飛行機で3時間ほど)
  • 移住後も日本と行ったり来たりしやすい
  • 日本との時差が1時間ほどである
  • 1年を通して暖かい国である
  • 英語ができれば生活や買い物などの会話に困らない
  • 日本より物価や家賃が安い15
  • シニア層向けの割引サービス(シニアシチズンシップ)がある
  • 家政婦などのヘルパーを雇いやすい

フィリピン移住の大きな魅力は、日本との近さや低い物価、温暖な気候に加え、永住権の取得が比較的簡単な点です。生活費を抑えつつ、移住後も日本と行き来しやすいため、柔軟に生活の基盤を整えられます。また、英語が広く通じるため、買い物や日常生活において言語の壁も低いです。

シニアシチズンシップなどシニア層に魅力的な生活環境

フィリピンはシニア層が移住しやすい国として人気です。16

シニア向けの割引制度「シニアシチズンシップ」により、お店などで割引を受けられるほか、家政婦を雇いやすい点も魅力です。家政婦は国の養成機関や資格制度により専門的なサポートが期待でき、家事代行や生活支援が手軽に依頼できます。これらの仕組みにより、シニア層が安心して暮らせる環境が整っています。17

フィリピン移住のデメリット

フィリピン移住のデメリットは6つあります。

  • 商品によっては販売価格が高い
  • フィリピンは税制も日本と異なる
  • 日本と同じように自然災害がある
  • インフラや衛生面に不安がある
  • 国民性や価値観が日本とは異なる
  • 主食はお米でも食文化は日本と違う18

物価が安いフィリピンですが、家電など一部の商品は日本より高くなることがあります。

また、フィリピンは日本と税金の仕組みが違っています。たとえば日本の消費税は10%(軽減税率だと8%)ですが、フィリピンの消費税(付加価値税)は12%です。19 & 20

さらに、フィリピン移住で注意したいのは、自然災害やインフラ、衛生面などです。21

フィリピンも日本と同じく自然災害リスクのある国ですので、注意が必要です。雨季は特に水害が発生しやすくなります。22

加えて、フィリピンは日本と比較して衛生面やインフラが不安定です。都市によってインフラや医療などの水準に格差がある他、蚊などの害虫にも注意が必要になります。23

食文化や価値観の違いもデメリット

フィリピンは日本と同じくお米を主食としていますが、食文化自体は日本とかなり違っています。食材や料理が異なる他、甘い味付けを好む傾向にあります。お米の品種も日本とは異なりますので「日本と似たような食事だろう」と想像して現地に移住すると戸惑うかもしれません。

また、フィリピンは日本と距離の近いアジア圏の国ですが、価値観もかなり違っています。時間に関する考え方や人との距離感などは日本とかなり違うのが特徴です。移住してから「価値観が合わない」と悩まずに済むように、しっかり調べておくことをおすすめします。

フィリピン移住を考えているなら、実際に現地へ何度か足を運び、価値観や食文化を体験してから決めてはいかがでしょう。

フィリピンの気になる物価・生活費

フィリピンは一般的に日本より物価・生活費の相場・賃料などが安くなっています。

ただ、「フィリピンは物価が安いから」という情報だけで移住してしまうと、想像していたよりお金がかかってしまい生活に困る可能性もあります。フィリピンに移住する場合、どのくらいお金がかかるのでしょうか。

フィリピン移住後の生活でかかるお金について、簡単に相場をまとめました。24

フィリピン移住でかかる主な費用フィリピンで生活するときの費用相場(月/日本円換算)
食費自炊 / 3万円~5万円

外食 / 1万円~10万円

家賃2万円~10万円以上

※ コンドミニアムだと3万円~、一軒家だと10万円~

交通費1,000円~6,000円

※ タクシーだと4,000円~

光熱費ガス / 300円~750円

水道 / 1,000円~3,000円

電気 / 3,000円~8,000円

フィリピン移住で注意したいのは、「ヘルパーさんを利用するか」などです。家政婦など生活をサポートしてくれる人を雇う場合は別途費用がかかります。

家政婦などの雇用形態は「通い」「住み込み」の2パターンあり、どちらでお願いするかによっても費用相場が変わってきます。また、個人で契約するか仲介会社を挟むかによっても費用に差が出るのが基本です。

費用の相場はフルタイムで5万円~12万円くらいです。25フィリピンの物価上昇や為替相場によってはもっとお金がかかる可能性もあります。

老後にフィリピン移住し「家事は家政婦など人を雇って任せたい」「生活をサポートして欲しい」と考えている方の場合、移住時にこうした費用についても考えておくべきです。

フィリピンの物価上昇率なども注視する必要があります。26

Wiseを活用してフィリピン移住の費用を大幅に節約しよう

フィリピンへの移住には、多くの費用がかかるものです。不動産購入費用、ビザ申請手数料、賃貸物件のデポジットなど、国境を越えての支払いが必要なケースも多々あります。

しかし、通常の銀行を通じた国際送金は、手数料が高額で手続きも複雑になることが少なくありません。複数の通貨を保有する際にも、対応が限られていたり、不便さを感じたりすることもあります。

そんな問題を解決するために登場したのが、Wiseアカウントです。この口座は、国際的に生活する人々のニーズに応じて設計されています。Wiseでは、海外送金や複数通貨の保有・決済を、ミッドマーケットレート(隠れ手数料のない為替レート)で行い、透明性のある手数料を提供しています。

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  • 1つのアカウントで40以上の通貨を保有・両替
  • 160カ国以上で利用できるデビットカード
  • 世界で1600万人の利用者、日本では資金移動業者として認可

Wiseは、常に市場レートに基づいた為替レートを採用しているため、特にフィリピンへの移住の際に発生する高額な送金手数料を大幅に節約することができます。

また、Wiseは「送金系のサービスがよく分からない」「自分も使えるか不安だ」というシニア層の方でも安心して利用できる簡単な仕組みになっています。フィリピン移住の際に分かりやすい送金サービスを使いたい方、送金手数料の節約をしたい方、どちらにもおすすめです。

フィリピン移住前にWiseを活用して、コストをどれだけ削減できるか、どれだけ便利に送金できるか、ぜひ試してみてください。

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フィリピン移住のビザ・永住権3種類を紹介!条件・費用

フィリピン移住のビザ/永住権の中から代表的なものを3種類ご紹介します。

  • フィリピン特別居住退職者ビザ SRRV
  • 結婚ビザ Immigrant Visa by Marriage (13A)
  • APECO​特別永住権(ASRV)

1. フィリピン特別居住退職者ビザ SRRV

「フィリピン特別居住退職者ビザ(SRRV)」は、海外の退職者などにフィリピン移住してもらうためのビザです。27主にシニア層のフィリピン移住の際に使われる代表的なビザでもあります。

フィリピン特別居住退職者ビザを取得すれば無期限でフィリピンに移住でき、配偶者や20歳までの子供も連れて行くことが可能です。一定の金額内かつ免税で生活に必要なものを持ち込めるという特徴もあります。

  • 滞在できる期間:永住
  • 条件:クラシックプランの年金なしの場合は20,000米ドル/年金ありの場合は10,000米ドル、スマイルプランだと20,000米ドルの預金(資産)が必要、50歳以上であるなど28
  • 手続きにかかる時間:2カ月ほど

2. 結婚ビザ Immigrant Visa by Marriage (13A)

「結婚ビザ(Immigrant Visa by Marriage 、13A)」は、日本の方がフィリピンの方と結婚したときに取得できるビザ/永住権です。29

フィリピンの結婚ビザには半年ほどの試用期間があり、期間経過後に結婚の永住ビザに切り替えできる仕組みになっています。30

  • 滞在できる期間:永住
  • 条件:フィリピンの方と結婚する など
  • ビザの手続きにかかる時間: 3カ月以上、結婚の手続きも関係するため半年以上かかることもある31

3. APECO特別永住権(ASRV)

「APECO特別永住権(ASRV)は、フィリピンでの経済振興プログラムに出資することで得られるビザ/永住権です。フィリピンに永住して仕事や生活ができる取得しやすいビザとして人気があります。

ビザの年間維持費が安いことや法人を設立しやすいこと、リゾート施設利用の特典があることなども特徴です。32

  • 滞在できる期間:永住
  • 条件:年齢などの条件はないが5年に1度の更新が必要 など
  • ビザの手続きにかかる時間:連続4日の滞在期間で取得可能33

4. その他のビザ

結婚ビザなどの他に「Quota Immigrant Visa(通称・クオータービザ)」などもあります。34

クオータービザは年間50枠(人)限定のビザで、フィリピン移住の永住権を取得可能です。

クオータービザの対象は20歳以上になっています。ただ、フィリピンのビザの中では比較的取得手続きが難しいところがデメリットです。35

フィリピンは永住権が取りやすい国ですか?

フィリピンは比較的永住権が取りやすい国として知られています。36また、シニア層にとっても永住権が取りやすい国です。

フィリピンは「50歳以上である程度の資産がある人」であれば取得できるビザもあるため、日本で生活していて退職後に海外に移住したい方などには特に人気があります。

ビザ/永住権の取りやすさを重視するのであれば、フィリピンはおすすめの国です。

まとめ

フィリピンは日本からも近く、輸出入などで関連の深い国です。

フィリピンは島国という点や主食がお米という点も日本と似ており、親近感を持つ方も少なくありません。ビザ/永住権の取得が比較的容易であることや物価の安さから、日本の移住先としてよく選ばれている国でもあります。

フィリピンはシニア層も移住しやすい国なので、「老後の海外移住を検討したい」という方はフィリピンを候補のひとつに考えてみてはいかがでしょう。

ただ、フィリピンをはじめとした海外移住では生活費や送金などが問題になります。日本と送金などでやり取りする際に「手続きが難しい」「手数料などのコストがかかる」と困りがちなのです。

今回の記事でフィリピンの基本的な情報と併せてご紹介したWiseは、海外移住の際に便利な送金サービスです。

シニア層も使いやすいWiseなどのサービスを併用し、フィリピン移住をより便利かつ快適にしてはいかがでしょう。

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ソース
  1. フィリピンの主食
  2. フィリピンの輸出入など
  3. フィリピンについて
  4. 中心都市
  5. 中心都市(2)
  6. フィリピンの移民について
  7. 日本人の数
  8. 平均年収
  9. 日本からの距離
  10. フライト時間
  11. フィリピンの気候について
  12. フィリピンの歴史
  13. フィリピン移住のメリット
  14. 永住権の取得
  15. 物価や家賃(ニュース記事)
  16. シニア層の特典
  17. フィリピンの家政婦・ヘルパー
  18. 時間や価値観
  19. 消費税
  20. 付加価値税
  21. 自然災害や衛生など
  22. 自然災害リスク
  23. 衛生・医療・害虫など
  24. 生活費の相場
  25. 家政婦の相場
  26. 物価上昇率
  27. SRRV
  28. ビザ取得の条件など
  29. 結婚ビザ
  30. 結婚ビザ、特徴や条件など
  31. 手続き期間について
  32. ASRV
  33. ビザの特徴など
  34. クオータービザ
  35. ビザの特徴など
  36. 永住権の取得難易度

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