インドネシア銀行口座開設ガイド:必要書類・人気な銀行
この記事では、インドネシアでの銀行口座開設方法について必要書類から手数料まで詳しく解説します。
目次
外国人もインドネシアで銀行口座を開設できる?必要な条件とは
インドネシアではマネーロンダリング対策から、以前よりも、外国籍の人が銀行口座の開設をすることに対して審査が厳しくなっていると言えます。外国人が銀行口座を開設するには、パスポートおよびKIMS (外国人登録証明書)、KITAS (暫時居住許可証)、KITAP (5年滞在許可証)のいずれか、そしてインドネシアの納税者番号(NPWP)が必要となる銀行が多いです²。まだ納税者番号を持っていない場合、銀行によっては代替の方法を提案してくれるところもあります³。しかし原則、インドネシアに生活拠点がなく、ただ旅行でインドネシアに行って現地で銀行口座を開設するというのは、難しいと言えるでしょう。
インドネシアの銀行の日本支店では?
インドネシアの銀行では、バンクネガラインドネシア(Bank Negara Indonesia)が日本(東京)にも支店を展開しています。しかし、BNIの日本支店ではインドネシア国内における預金口座の預け入れ、払い出し、通帳やカード発行などは取り扱っていません⁴。つまり日本支店であらかじめインドネシアで使うための銀行口座を開設しておく、ということはできません。
日本からインドネシアへ、リアルレートの海外送金
インドネシアで銀行口座を開設したら、日本からインドネシアへの送金をすることもあるかもしれません。しかし、銀行や多くの海外送金プロバイダでは、実際の為替レートではなく、銀行が独自に定めた為替手数料が上乗せされた為替レートが適用されていることを知っていましたか?
海外送金に特化したWiseのようなサービスでは、実際の為替レートで送金ができます。
例:日本の口座からインドネシアの口座へ10万円を送金する(コルレス手数料を送金人が負担する場合)
銀行/プロバイダ | 送金手数料(コルレス手数料を含む) | 為替レート | 合計コスト |
---|---|---|---|
銀行 | 1,480円〜8,500円(銀行により異なる) | 銀行が独自に定める、為替手数料が上乗せされた為替レート | 1,480円〜8,500円+為替手数料 |
Wise | 202円+送金額の1% | 実際の為替レート | 1,190円¹ 送金する |
(2019年8月28日時点)
海外送金時には、送金手数料だけではなく、各銀行・各プロバイダの為替レートを比較してみましょう。Wiseは常に実際の為替レートを使用しているので、お得に海外送金できる可能性が高いですよ。
インドネシアで銀行口座を開くのに必要な書類・持ち物
インドネシアで、銀行口座を開くために必要な持ち物・書類を紹介します²³。
- パスポート
- KIMS (外国人登録証明書)、KITAS (暫時居住許可証)、KITAP (5年滞在許可証)のいずれか
- 納税者番号(NPWP)(持っていない場合も対応可能なことも)
- 口座への最初の入金として、100,000インドネシアルピア(約742円)〜500,000インドネシアルピア(約3,704円)が必要
インドネシアで銀行口座を開く手順
インドネシアでは、直接銀行の窓口に出向いて手続きをする必要があります。窓口にさえ行けばあとは担当者の指示に従って口座を開設できますよ。
- 銀行の窓口へ行く
- 窓口で銀行口座の新規開設をしたい旨を伝える
- 銀行口座開設の手続きに入る
- キャッシュカードやパスワードが書かれた書類が後から届く
日本の口座からインドネシアの口座へ送金するには?
留学、移住や転勤などに伴い、日本の銀行口座からインドネシアの口座へ海外送金しなくてはいけないことも多いかもしれません。
銀行の海外送金は送金手数料だけでも5,000円を超えるところもあるなど、よく調べないと思わぬ出費になりがちです。
日本の円口座からインドネシアのルピア口座へ10万円を送金する場合
銀行/プロバイダ | 送金手数料(中継銀行手数料を含む) | 為替レート | 合計コスト | 受取概算額 |
---|---|---|---|---|
楽天銀行⁵ | 1,750円 | 楽天銀行が独自に定める為替レート(10,000ルピア =84.9796円) | 1,750円+為替手数料 | 11,561,598.23ルピア |
SBIレミット | 1,480 円⁶ | SBIレミットが独自に定める為替レート(10,000ルピア= 74.32円)⁷ | 1,480 円+為替手数料 | 約13,255,405.81ルピア⁷ |
BNI(バンクネガラインドネシア)(エクスプレス送金) ⁸ | 2,000円 | BNIが独自に定める為替レート(10,000ルピア = 77.2円) | 2,000円+為替手数料 | 12,694,301ルピア |
Wise⁵ | 1,190円 | 実際の為替レート(10,000ルピア = 74.1532円) | 1,190円 | 13,325,121.36ルピア 送金する |
(2019年8月28日時点のシミュレーション)
上記の例から、同じ10万円を元手にインドネシアに送金しても、受取り概算額が銀行・プロバイダによって違うことがわかります。
例えば、楽天銀行とWiseでは、インドネシアの受取概算額が約170万ルピア(日本円にして約1万3,000円)もの差が出ています。これは、各社の手数料の違いだけでなく、適用される両替レートの違いにも理由があります。
銀行や多くのプロバイダが実際の為替レートに手数料を上乗せした独自のレートを使用する一方、海外送金サービスの一つ、Wiseでは実際の為替レートを使用しています。為替手数料を気にする必要がないので、銀行での海外送金に代わる選択肢として検討してみてもいいかもしれません。
Wiseが送金コストを安く抑えられる理由は、複数の国内送金を活用した新しい海外送金の仕組みにあります。
海外送金シミュレーションから、送金コスト・着金予定日を見ることができますよ。
インドネシアの銀行、どこが人気?
インドネシアでよく利用されている3つの銀行をそれぞれ紹介します。
- Bank Mandiri(マンディリ銀行)
- Bank Central Asia(セントラルアジア銀行)
- Bank Negara Indonesia(バンクネガラインドネシア)
マンディリ銀行(Bank Mandiri)⁹ ¹º ¹¹
- インドネシア最大の銀行
- 支店数が圧倒的に多く、便利
- 2,631支店を持つ
- ATMは17,766存在
- 支店や街の商店でチャージが可能な電子マネーも展開。マンディリ銀行の口座を持っていない人でも利用可能
- Facebookメッセンジャーなどから気軽に質問ができ、回答も素早い
セントラルアジア銀行(Bank Central Asia:BCA)⁹ ¹²
- 出金だけではなく、入金できるATMが多い
- 135支店と854出張所を持つ
- ATMは17,207存在
- 公式サイトのチャットなどから気軽に質問ができ、回答も素早い
バンクネガラインドネシア(Bank Negara Indonesia:BNI)⁹
- インドネシアの銀行の中では国際展開に力を入れている
- 東京に支店がある
- 196支店(国内)と944の出張所。海外にも、5支店を持つ。
インドネシアの銀行でかかる手数料
マンディリ銀行、セントラルアジア銀行(BCA)、バンクネガラインドネシア(BNI)の手数料を比べてみました。
マンディリ銀行 | セントラルアジア銀行(BCA) | バンクネガラインドネシア(BNI) | |
---|---|---|---|
口座維持費(月額) | 20,000IDR¹³ | 15,000IDR¹⁶ | 11,000IDR¹⁸ |
振込手数料 | 6,500IDR¹⁴ | 他行宛は、6,500IDR。BCA口座宛であれば、無料¹⁷ | 手数料の記載なし |
ATM出金手数料 | 無料¹³ | 無料¹⁷ | 手数料の記載なし |
海外送金手数料 | 35,000IDR(送金手数料)+25/30USD(中継銀行手数料)¹⁵ | 50,000IDR +25USD (中継銀行手数料)¹⁷ | 手数料の記載なし |
海外送金受け取り手数料 | 手数料の記載なし | 5USD¹⁷ | 手数料の記載なし |
上記で見たように、日本の銀行からインドネシアの銀行への海外送金は高額な手数料がかかりがちです。また両替レートに含まれる「隠れコスト」の為替手数料にも注意が必要です。
また、インドネシアの銀行で日本からの送金を受け取る際には、海外送金受け取り手数料もかかる場合があります。
一方、日本からWiseを使ってインドネシアに送金した場合、インドネシアの銀行で特別な海外送金受け取り手数料はかかりません。これは、Wiseの国内送金を生かした仕組みによって、国内振込を受け取るのと同じように処理されるからです。
また、リアルレートで両替されるので、「隠れコスト」となりがちな為替手数料の心配もありませんよ。
インドネシア口座開設まとめ
以上、インドネシアで銀行口座を開設する方法を見ていきました。インドネシアの銀行で口座を開くには、原則、各種ビザが必要です。インドネシアで暮らすうえで、口座を開設しておくと送金する際、また現地でお給料を受け取る際などに便利になるでしょう。
インドネシアの銀行口座開設後、日本・インドネシア間の海外送金の際には、通常の銀行での海外送金に代わる新しい選択肢としてリアルレートと安価な手数料で送金できるWiseを検討してみてもいいかもしれません。
ソース
- Wiseウェブサイトのシミュレーションより(2019年8月28日15:13(GMT+2))
- マンディリ銀行ウェブサイト「Terms and Conditions」を参照
- Bank BRIウェブサイト:How to open a BRI account account
- BNI Tokyo:バンクネガラインドネシア東京支店について
- Wise:為替レートを比較 (2019年8月28日15:13(GMT+2)の結果より)
- SBIレミット:手数料について
- SBIレミット:為替レート (2019年8月28日15:16(GMT+2)の結果より計算)
- BNI Tokyo:送金シミュレーション (2019年8月28日15:22(GMT+2)の結果より)
- Corporate Finance Institute: Top Banks in Indonesia
- マンディリ銀行ウェブサイト e-money
- マンディリ銀行Facebookカスタマーサポート
- Halo BCA Chat
- マンディリ銀行ウェブサイト:手数料
- マンディリ銀行Facebookカスタマーサポートよりチャットにて確認
- マンディリ銀行ウェブサイト:Outgoing Transfer
- BCAウェブサイト:Saving and Saving and Funding
- Halo BCA Chatよりチャットにて確認
- BNIウェブサイト:BNI Taplus
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*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
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