大和証券で外貨送金はできる?レートに注意!

Yumiko Kijima

大和証券から外貨を送金することはできるのでしょうか?結論からいうと、他人名義宛に送金することはできません。代わりに利用できる海外送金サービス・Wiseなどと比較しながら、大和証券での海外送金・受け取りについて解説します。

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他人名義の口座へは外貨送金できない

大和証券では、他人名義の口座へ外貨送金することはできません¹。日本円を外貨に両替する「外貨取引」をして外貨を持ち、それを本人名義の国内外の口座に送金することは可能となっています。

外貨送金の受け取りはできる

大和証券の口座や、スウィープサービス(連携)を行う大和ネクスト銀行の口座で、海外からの送金を受け取ることは可能です。その際の受取手数料は無料となっています。²

つまり、他人宛に外貨送金したいときには、大和証券以外の他の銀行・サービスを使う必要があります。その際、利用する銀行やサービスによってかかるコストが違うことに注意しましょう。

日本の円口座からアメリカのドル口座へ10万円を元手に送金する場合(手数料:送金人負担)

銀行/海外送金サービス 海外送金手数料 適用される為替レート 合計コスト 受取概算額
Wise Wise(ワイズ)³ 1,007円 実際の為替レート(1ドル=109.660円) 1,007円 902.73ドル
みずほ銀行 みずほダイレクト 8,000円 為替手数料を上乗せしたレート(1ドル=110.590円)⁵ 8,000円+為替手数料 831.90ドル
楽天銀行 楽天銀行³ 1,750円 為替手数料を上乗せしたレート(1ドル=110.696円) 1,750円+為替手数料 887.56ドル
PayPal PayPal(ペイパル)499円 為替手数料を上乗せしたレート(1ドル=115.016円) 499円+為替手数料 865.11ドル

(2019年12月27日確認)

表中で、各銀行や海外送金プロバイダの手数料・為替レートを比較したところ、もっとも多くの米ドルを送金できるのは、Wiseでした。送金手数料に加えて、為替レートに含まれる為替手数料がかからないことが理由です。

海外送金の際に気をつけたい為替レートに含まれる「隠れコスト」

為替手数料は、海外送金手数料の一覧表には記載されていないことが多いです。そのため「隠れコスト」といわれています。ではどのように計算すればいいのでしょうか。

為替レートは24時間ずっと変動していますが、銀行では、顧客との取引のために利用する基準レート「仲値(TTM)」を定めています。例えば、みずほ銀行の12月26日の仲値は、1ドル=109.59円でした⁵。

しかし銀行が海外送金する際はこの仲値ではなく、為替手数料が含まれた「TTSレート」を利用します。この日のみずほ銀行のTTSレートは、1ドル=110.59円でした⁵。つまり、1ドル当たり1円の為替手数料が上乗せされているということです。

みずほ銀行 為替レート 1,000ドルに値する日本円
仲値 1ドル=109.59円 109,590円
TTSレート 1ドル=110.59円 110,590円

1,000ドル分を送金する場合、為替手数料がかかることでコストが1,000円分上がります。為替レートに含まれているので気付きずらい為替手数料は、海外送金の「隠れコスト」とも言えます。

どの為替レートならよりフェアと言えるのか?

では、どの為替レートならフェアと言えるのでしょうか?それは「ミッドマーケットレート」かもしれません。

為替は24時間世界中で売り買いされています。そして、為替トレーダーは「買い」または「売り」の通貨レートを選択して取引を行っています。この買いレート・売りレートの中間に当たるレートが、「ミッドマーケットレート」です。これは銀行が1日に1回定める仲値とは違い、為替相場の買いレート・売りレートと共にリアルタイムで変動します。

ミッドマーケットレートを確認するには、GoogleやXE、Yahooファイナンス、Wise両替レート計算ツールなどから調べることができます。

銀行の代わりに使える、リアルレート海外送金サービス:Wise(ワイズ)

海外送金サービス・Wiseは世界各地で利用されている送金プロバイダで、日本円から全52通貨へミッドマーケットレートで送金可能です。受取人に届く外貨の金額や送金コスト、着金予定日は送金時に判明しますので、受取人も安心できるでしょう。実際にかかる各国への海外送金日数も紹介していますので、確認してみてください。

Wiseを利用する際は、スマートフォンアプリやインターネットブラウザでアカウントを開設し、オンラインで送金手続きをすればOK。銀行のように窓口に行く手間はなく、登録料もかかりません。まずはWiseガイドを参照に、登録から始めてみましょう。

ちなみに、Wiseが安価な送金手数料とミッドマーケットレートで送金できる理由は、独自の送金システムにあります。場合によっては、銀行の最大8倍も安いコストで送金できることもあるんですよ。
こちらの記事も合わせてご覧ください。

大和証券の外貨送金に関する問い合わせ先

大和証券の外貨送金や外貨受け取りに関する問い合わせ先はこちらです。

<大和証券で取引がない場合>

  • 大和証券コンタクトセンター

フリーダイヤル:0120-010101

受付時間:平日 8:00~19:00、土日祝 9:00~17:00

※土日祝は資料請求ならびに一部の書類請求の受付のみ

  • メールでの問い合わせ先

https://daiwa.dga.jp/form/contact.html

<大和証券で取引がある場合>

  • ダイワ・コンサルティングコースの方

取引店舗へ連絡するとスムーズです

全国のお店一覧

  • ダイワ・ダイレクトコースの方

コンタクトセンター

フリーダイヤル:0120-030303

受付時間:平日8:00~19:00、土日祝:9:00~17:00

※ 土日祝は資料請求ならびに一部の書類請求の受付のみ

大和証券では他人名義宛に外貨送金ができませんので、その他の銀行や海外送金サービスを利用して送金しましょう。その際は送金手数料だけでなく、為替レートに含まれた為替手数料がかかっていることも注意しておくといいですね。

ミッドマーケットレートで海外送金できるWiseのようなサービスも視野に入れつつ、各サービスを比較検討して、自分に合った利用手段を選びましょう。Wiseが本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっていますので、確認してみてくださいね。


ソース

  1. 電話確認
  2. 外貨普通預金口座での外貨送金受取について
  3. 海外送金にかかる手数料を比較 | 為替レートを比較(2019年12月27日01:32(日本時間)確認)
  4. 外国送金 - みずほ銀行
  5. 外国為替公示相場(米ドルのみ)- みずほ銀行(2019年12月27日01:33(日本時間)確認)

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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