
カナダで銀行口座を開設するには:手順・オススメの銀行を徹底解説
ワーホリ、留学、移住した際には、現地での銀行口座が必要不可欠です。特にカナダではデビットカードが日常の支払い方法として主流なので、口座を開設しておくと便利でしょう。
カナダの銀行口座開設の方法、おすすめの銀行について解説します。
Wise: 日本・カナダ間の海外送金を安く早く
カナダに移住する際、日本⇄カナダ間の送金をすることがあるでしょう。海外送金に特化したWiseを使うと、為替手数料が含まれない実際の為替レートでお得に送金ができます。
例:日本からカナダへ10万円送金する場合
銀行/プロバイダ | 送金手数料 | 為替レート | 合計コスト |
---|---|---|---|
![]() | 2000円(ゆうちょダイレクト)4,000円(窓口) | 独自の為替レート | 2000/4000円+為替手数料 |
| 904円 | 実際の為替レート | 904円 |
初めての送金の手続きは全てオンラインで完結します。(10万円以上の送金または2回目以降は、日本の住所確認が必要です)海外送金シミュレーションで、どれだけ安い手数料で済むのか見てみてください。
カナダの銀行口座の種類
カナダの銀行口座には主に2種類のタイプがあります。Chequing Accountが「日常使い」用、Saving Accountは「貯金」用と考えておくといいでしょう。²
- Chequing Account
小切手やデビットカードを使う際にはこちらの口座から引き落とされるようになります。日本の「普通預金口座」に当たりますが、契約するプランによって月の維持費や無料で引き出せる回数が変わってきます。金利はつかない、または低金利です。
- Saving Account
Saving Accountは引き出す回数に制限があったり、引き出す際に手数料がかかるのが一般的です。日本の「定期預金口座」に当たる口座で、金利が高めに設定されています。
カナダで銀行口座を開く手順・必要な書類
カナダで銀行口座を開くには、通常以下のような手続きが必要です。³
- 銀行に本人が出向き、「口座を開設したい」と伝える。
- 必要書類を提出する。
では次に、必要書類について見ていきます。
口座を開設する際に必要な身分証明書類
口座を開設する際に必要な身分証明書(ID)には、3つの組み合わせパターンがあります。なお、提示する身分証明書は必ず原本が必要です。⁴
パターン1:リストAの中から、2つのIDを提示する。
リストA
-
カナダの運転免許証
-
カナダのパスポート
-
カナダで発行された出生証明書
-
カナダ政府発行の社会保険番号(SIN)カード
-
カナダ政府発行の老齢補償(Old Age Security)カード
-
先住民身分証明書
-
IDとして使用できる地方または地域の健康保険証
-
カナダ市民権証明書または帰化証明書
-
永住者カードまたは、移民・難民・カナダの市民権を証明する書類(IMM 1000, IMM 1442, IMM 5292のいずれか)
以下の機関とその関係機関から発行された「写真と署名付き」のカードまたは書類も利用することができます。
- Insurance Corporation of British Columbia
- アルバータ州の登記
- Saskatchewan Government Insurance
- Service Nova Scotia and Municipal Relations
- プリンスエドワードアイランド州交通運輸局
- Service New Brunswick
- ニューファンドランド・ラブラドール州のService NL
- ノースウエストテリトリーズ交通局
- ヌナブト地域社会局および運輸局
パターン2:リストAから1つと、以下のリストBから1つのIDを提示する。
リストB
-
居住地域で有名な雇用主によって発行された写真付きの社員IDカード
-
あなたの名前と署名があるデビットカードまたは銀行カード
-
あなたの名前と署名があるカナダのクレジットカード
-
カナダ国立盲人協会の写真と署名付きのクライアントカード
-
有効な自国のパスポート
パターン3:リストAから1種類のIDを提示し、また、金融機関または居住地域のコミュニティで然るべき地位にある人に身元を証明してもらう。
日本にいながらカナダの銀行口座を開くことはできる?ネットでは?
留学前やワーキングホリデーに出発する前に、カナダの銀行口座を開設することも可能です。銀行のライブチャットやメール、電話で連絡をする必要があります。
そうすると、ビザの種類などに関する質問を聞かれます。その後、数日以内に口座開設の担当者から連絡がありますので、ビザの書類を準備して待ちましょう。さらに、カナダに入国してから一度銀行窓口に出向かなくてはいけません。
このプロセスは窓口でのアポイントメントを予約したり、結局カナダに入国してから銀行の窓口に向かわないといけないので、カナダに入国してから手続きをする方が簡単でしょう。⁵
カナダの銀行口座に関わる手数料
口座維持費
カナダの銀行は、日本と違い口座維持費(monthly maintenance fee)がかかります。銀行によって値段は変わりますが、月4カナダドルから30カナダドル程になります。決められた金額(2,000カナダドル以上など)の残高が口座にあると無料になる場合があります。⁵
ATM手数料
自行のATMで引き出すのは無料で他行のATMの場合は有料、月に何回までは無料でそれ以降は有料など、銀行や口座のプランによってATM手数料は変わります。⁵
海外送金手数料
カナダに移住・留学した際、家族からの仕送りを受け取ったりなど、日本とお金をやり取りをする機会があることが多いかと思います。
日本からカナダへの送金にかかる手数料は銀行によって異なりますが、送金手数料、中継銀行手数料、受取手数料など様々なコストがかかり、手数料の合計額が5000円を超えることも珍しくありません。
さらに、銀行や多くの海外送金プロバイダは海外送金を行う際、為替市場によって定められた仲値に為替手数料を上乗せした為替レートを採用しています。
例えば、2019年3月11日の仲値は82.63円ですが、みずほ銀行の日本円→カナダドルのレートは84.23円です⁶。みずほ銀行からカナダへ50万円送金したい場合、仲値では50万円は約6051カナダドルに相当しますが、みずほ銀行のレートでは約5936カナダドルと、送金額が115カナダドル(約9500円)分も目減りしてしまいます。
海外送金の手数料を安く抑えたいと考えている人は、Wise(ワイズ)のようにリアルタイムの為替レートを採用した海外送金サービスがおすすめです。銀行と比べて、最大で手数料が8倍も節約できることもあります。また、送金者がWiseを使った場合、受取手数料も無料なので、海外からの送金を受け取る際にも便利に使えます。
カナダでおすすめの銀行、それぞれの特徴を解説
カナダには、カナダ全土や世界で展開している5つの大きな銀行があります。
- Royal Bank of Canada (RBC)
- TD Canada Trust (TD)
- Bank of Nova Scotia (Scotia)
- Bank of Montreal (BMO)
- Canadian Imperial Bank of Commerce (CIBC)
共通する特徴としては、上記全ての銀行においてカナダに最近移住した人向けのお得なプラン、そして学生向けの安価なプランが用意されています。さすが移民大国カナダですね!
では、それぞれの銀行の特徴について見ていきましょう。
Royal Bank of Canada カナダロイヤル銀行
- カナダで最大の銀行、世界でも有数の金融グループ
- 電話や窓口での多言語対応(200言語に上る)⁵
カナダに最近移住した人向け ⁷
- 初めの1年間、口座維持費が無料
- クレジットカードヒストリー無しで、クレジットカード作成可能
- 1か月につき、2回まで手数料無料で海外送金ができる(口座プランによる)
学生向け⁸
- 振込手数料やATM手数料などが無料
TD Canada Trust (TD) トロント・ドミニオン銀行
- カナダで2番目に大きい銀行。⁵
- バンクーバーに日本語窓口有り⁹
カナダに最近移住した人向け¹º
- 振込手数料、ATM手数料などが無料(回数無制限)
- 初めの6か月間、口座維持費が無料
学生向け¹¹
- 口座維持費無料
- クレジットカード年会費無料
- 振込手数料、ATM手数料などが無料(25回まで)
Bank of Nova Scotia (Scotia) ノヴァ・スコシア銀行
- カナダで3番目に大きな銀行で、カナダ本土に4,000以上のATMが設置⁵
カナダに最近移住した人向け¹²
- 初めの1年間、口座維持費無料
- 振込手数料、ATM手数料などが無料(回数無制限)
- 貸金庫サービスが無料
学生向け¹³
- 口座維持費無料
- 映画館や飲食店で使えるSCENEポイントが貯まるデビットカード
Bank of Montreal (BOM) モントリオール銀行
- トロントに本社を置くカナダ最古で、4番目に大きな銀行。⁵
カナダに最近移住した人向け¹⁴
- 初めの1年間、口座維持費無料
- 振込手数料、ATM手数料などが無料(回数無制限)
- 貸金庫サービスが無料
- クレジットカード年会費が無料
学生向け¹⁵
- 振込手数料、ATM手数料などが無料(30回まで)
- 口座維持費無料
- 卒業後1年間まで有効
Canadian Imperial Bank of Commerce (CIBC)
- カナダで5番目に大きな銀行⁵
カナダに最近移住した人向け¹⁶
- 初めの1年間、口座維持費無料
- クレジットカードヒストリー無しで、クレジットカード作成可能
学生向け¹⁷
- 口座維持費無料
- 振込手数料、ATM手数料などが無料(回数無制限)
- 卒業後6ヶ月間まで有効
- クレジットカード年会費が無料
- 航空券の購入にも使えるAventuraポイントが貯まる
Wise
カナダに留学・移住した際、周辺の国を旅行したり、日本に一時的に帰ってくる機会があるかと思います。そんな時、いちいちカナダドルから米ドルやメキシコペソ、円などに両替するのは面倒ですよね。
カナダの住所があれば、40以上の通貨をアカウント1つで管理できるWiseのボーダーレス口座を開くことができます。ボーダーレス口座を開くと、0.35%〜2%のわずかな両替手数料で世界中で使えるWiseデビッドMastercardを作ることもできます。
米ドル、ユーロ、英ポンド、ニュージランドドル、オーストラリアドルは、手数料無料でボーダーレス口座に送金を受け取ることも可能です。送金側にも手数料はかかりません。海外の複数拠点で働いている人には特におすすめです。
ボーダーレス口座の開設や口座維持費は無料なので、気軽に開設することができます。「複数の通貨を同時に管理したい!」と思う人がいれば、Wiseのボーダーレス口座をチェックしてみてください。
以上、カナダでの銀行口座開設方法、それぞれの銀行の特徴について見て来ました。カナダで生活するには、銀行口座の開設が必須です。口座維持費が無料になったり、ATMや送金の手数料がかからないなど、様々なプランがあります。自分の利用スタイルに合った銀行口座を開設して、快適なカナダライフを送りましょう。
また、海外送金を行う際は、ぜひリアルレートを使用するWiseを検討してみましょう。
ソース:
1.https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/kokusou/kj_sk_ks_koza.html
2.https://www.tangerine.ca/forwardthinking/spending/chequing-vs-savings-infographic
3.https://www.canada.ca/en/financial-consumer-agency/services/banking/opening-bank-account.html
4.https://www.canada.ca/en/financial-consumer-agency/services/banking/opening-bank-account.html#toc2
5.https://wise.com/gb/blog/opening-a-bank-account-in-canada
6.https://www.mizuhobank.co.jp/market/quote/index.html (2019年3月11日の外国為替公示相場を参照)
7.https://www.rbc.com/newcomers/index.html
8.https://www.rbcroyalbank.com/accounts/student-banking-no-limit.html
9.http://www.tdcanadatrust.com/japanese/index.jsp
10.https://www.tdcanadatrust.com/planning/life-events/new-to-canada/products-and-services/index.jsp
11.https://www.td.com/ca/en/personal-banking/solutions/student-banking/
12.https://startright.scotiabank.com/
13.https://www.scotiabank.com/ca/en/personal/bank-accounts/students.html
14.https://www.bmo.com/main/personal/newcomers-to-canada/
15.https://www.bmo.com/main/personal/students/
16.https://newcomer.cibc.com/cibc-welcome-to-canada-banking-package
17.https://www.cibc.com/en/student.html
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