✍️Wise(ワイズ)の使い方:ステップバイステップガイド

Yumiko Kijima

国際送金サービス「Wise(ワイズ)(旧TransferWise、トランスファーワイズ)」に興味はあるけれど、なんだか難しそうで使い方が分からない…そんな方のために、この記事ではWiseの使い方を詳しく説明します。

🔖目次

Wise(ワイズ)とは

Wise(ワイズ)は、実際の為替レートと格安の手数料で海外へ送金できるサービスです。本人確認を含む送金手続きは全てオンラインで完了します。

なお、「Wiseと言えば海外送金」ですが、実はそれ以外にも便利な機能がたくさんあります。詳しくはあとから説明しますが、Wiseでは、海外送金以外に、海外口座情報の取得およびそれを使った海外送金の受け取り、またWiseデビットカードの発行なども行えます。ぜひチェックしてみてください。

Wiseを使う前に:必要なもの

Wiseの使い方を見る前に、まずWiseの使用に必要となるものをチェックしましょう。

Wiseを使うには、日本の顔写真付き身分証明書とマイナンバーが確認できる書類、カメラがついたスマートフォン、ペンと紙が必要となります。

Wiseを使うのに必要なもの詳細
日本の顔写真付き身分証明書
  • マイナンバーカード
  • 日本の運転免許証
  • 2020年2月以前に発行された日本国パスポート
  • 在留カード
  • のいずれか
    マイナンバーが確認できる書類
  • マイナンバーカード
  • マイナンバー通知カード
  • 6ヵ月以内に発行されたマイナンバー記載の住民票
  • のいずれか
    カメラが付いているスマートフォン---
    ペンと紙---

    なお、マイナンバーカードがあれば、一つで「日本の顔写真付き身分証明書」と「マイナンバーが確認できる書類」の両方を兼ねられます。

    海外在住者の場合

    海外に住んでいる場合、パスポートなどの身分証明書と、現在の海外住所が確認できる書類で本人確認が可能です。マイナンバーは必要ではありません

    住所確認書類は、以下のものが受け付けられます。

    現在の海外住所が確認できる書類
  • 公共料金の請求書:電気、ガス、電話(携帯電話の請求書は不可)
  • 銀行もしくはクレジットカードの取引明細書
  • 税金の通知書
  • 運転免許証(住所と有効期限が記載されているもの)
  • 他金融機関や政府機関発行の書類
  • 車両検査証
  • Wiseの使い方、送金・口座開設方法

    Wiseの使い方は簡単です!大まかな流れは、以下になります。

    1. 会員登録またはログイン
    2. 送金金額や、自分と相手の銀行口座情報を入力
    3. (初めての送金の場合は)本人確認書類をアップロード
    4. 送金目的を選択
    5. 入金方法(銀行口座振込またはデビットカード)を選択
    6. Wiseの日本口座へ入金(お客様からの入金確認後に、本人確認書類のチェックが開始されます)
    7. 以上で送金手続きは完了です!

    リアルレート海外送金:Wise🚀

    スクリーンショット付きでさらに詳しく送金の流れを知りたい方は、以下を参照してください。

    1. Wiseホームページにアクセスし、「会員登録」をクリック

    wise-homepage

    2. メールアドレスを入力

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    3. 個人アカウントか法人アカウントを開設するか選ぶ

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    4. 居住国を選ぶ

    日本国外に住んでいても、日本円からの送金は可能です。自分の正しい居住国を選びましょう。
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    5. 携帯電話番号を登録し、SMSで届いた認証コードを入力する

    日本以外の携帯電話番号でも登録可能です。
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    6. パスワードを設定する

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    これで会員登録は完了しました!
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    7. Wiseで使いたい機能を選ぶ(送金、カード、残高)

    Wiseで最初に使いたい機能を選びましょうーWiseで海外送金をしたいのか、Wiseカードを発行したいのか、または残高を開いてさまざまな通貨を両替・管理したいのか。なお、最初に選んだ機能以外ももちろん使うことができますよ。

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    以下では、もっとも選ぶ人が多いと考えられる「送金」を選んだ場合の手順について見ていきましょう。

    8. 送金額・通貨を選ぶ

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    9. 個人の銀行口座か法人の銀行口座から入金するかを選ぶ

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    10. 送金人(自分)の情報を入力する

    ここで間違いのないように自分の情報を入力しましょう。特に、下の名前から先に書くことや住所の書き方に注意です。
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    11. 受取人のタイプを選択する

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    12. 受取人のメールアドレスおよび口座情報を入力する

    口座名義、口座番号、そしてSWIFTなど必要情報を受取人からしっかりと確認して、入力しましょう。国によっては、他の情報が必要なこともあります。イギリス:ソートコード、アメリカ:ABAルーティングナンバー、その他の国:IBAN

    受取人の口座情報が分からない場合はメールアドレスで送金することもできます。(ウェブサイトのみ)

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    13. 利用目的・年間予定送金額・収入源・収入額などを選択する

    選択肢の中から最もよく当てはまるものを選びましょう。
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    あくまで予定で構いませんので、入力しましょう。
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    規制遵守のため、お客様の収入源・収入額を知る必要があります。
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    14. 本人確認書類をアップロードする

    以下を手元に準備しましょう。

    Wiseを使うのに必要なもの詳細
    日本の顔写真付き身分証明書
  • マイナンバーカード
  • 日本の運転免許証
  • 2020年2月以前に発行された日本国パスポート
  • 在留カード
  • のいずれか
    マイナンバーが確認できる書類
  • マイナンバーカード
  • マイナンバー通知カード
  • 6ヵ月以内に発行されたマイナンバー記載の住民票
  • のいずれか
    カメラが付いているスマートフォン---
    ペンと紙---

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    ※ アップロードしていただいた本人確認書類および写真の確認には数営業日かかります。 また、入金確認後に、弊社によって本人確認書類のチェックが開始されます。送金手続きおよび入金が完了していない場合、本人確認書類のチェックは開始されません。

    ちなみに、これは日本に居住しているユーザーの場合の手順です。

    日本以外の国に居住している方は、別の本人確認手続きになり、マイナンバーがなくても、パスポートなどの身分証明書と海外住所を確認できる書類があれば登録できます。

    15. 携帯電話(スマートフォン)に切り替える

    ここからの作業はスマートフォンで行います。

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    なお、スマートフォンをお持ちでない場合、パソコンからでも可能です。画面上の「スマートフォンをお持ちでない場合」をクリックしましょう。

    16. 本人確認に使う身分証明書の種類を選択する

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    マイナンバーカードが最も簡単に本人確認を済ますことが可能です。

    マイナンバーカード以外の身分証明書(運転免許証、在留カード、または日本のパスポート)を選んだ場合、マイナンバー通知カードまたはマイナンバー記載の住民票が必要です。

    17. 4桁の認証コードを紙に書き、その紙と身分証明書を一緒に並べて撮影する

    画面に表示される4桁の認証コードを紙に書きましょう。そして、その紙と身分証明書を一緒に並べて撮影してください。

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    18. 身分証明書の厚さが確認できるように45度傾けて撮影する

    今度は、身分証明書だけを持って、指示に従い45度ほど傾けて撮影してください。

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    19. 身分証明書の裏面を撮影する

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    20. 4桁の認証コードを書いた紙と共に自撮り(セルフィー)を撮影する

    先ほど使った認証コードを書いた紙を持ち、一緒にセルフィーを撮りましょう🤳
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    21. マイナンバーを証明する書類をアップロードする

    住民票、マイナンバー通知カード、マイナンバカードのいずれかをアップロードしましょう。
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    22. 受取人の居住国を選択する

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    23. 送金の目的を選択する

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    24. 送金の詳細を確認する

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    25. Wiseへの入金方法を選択する

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    入金方法を「銀行振込」または「デビットカード」から選択します。なお、海外送金のためのWiseへの入金に、クレジットカードは使用できません。

    また、銀行振込を利用した入金の場合の方が、デビットカードを利用した入金の場合よりも安く済むことが多いです。

    26. (銀行振込を選択した場合) Wiseの日本口座に振り込む

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    Wiseの日本口座に該当金額を振り込みます。

    「Wiseの口座に振り込みするってどういうこと?」と思われる方もいるかもしれません。Wiseは国内での銀行間の送金を活用した仕組みになっています。自分の口座→Wiseの日本の銀行口座への振り込みが済んで初めて、Wiseが海外に持つ銀行口座→受取人の口座へと振り込まれます。

    22. あとは、受取人の口座に振り込まれるのを待つだけ

    Wiseの日本口座への振込が済んだら、Wiseから受取人の口座に指定した通貨で振り込まれるのを待つだけです。

    初めてWiseを利用する場合、本人確認が認証されるには平均で3営業日程度かかります。2回目以降は、より速く送金できます。

    以上、Wiseを使った海外送金の方法を詳しく見ていきました。

    Wiseの海外送金に興味がある方は、ぜひ一度送金シミュレーションをしてみましょう。

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    Wiseの仕組み・送金の流れ

    Wiseは独自のシステムによって、速く安い海外送金を可能にしています。

    通常の銀行を通した国際送金はSWIFTと呼ばれる仕組みを採用しています。これは世界中の銀行を繋げるネットワークのようなもので、送金銀行→中継銀行→...中継銀行→受取銀行のように、数多くの銀行を介して送金が行われます。そのため、手数料が高額となり、送金に長い時間がかかりがちです。

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    一方、Wiseは、送金人が自国にあるWiseの口座にお金を振り込み、その金額をWiseが受取人の国の口座へと振り込む、国内送金を生かした仕組みになっています。このため、手数料やかかる時間を抑えることができるのです。

    (例)送金人の銀行口座→Wise日本口座 Wiseのアメリカ口座→アメリカの受取人の銀行口座

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    また、Wiseが銀行と比較して本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっています。

    Wiseの安全性

    「便利なのは嬉しいけど、安全性は…?」と気になった方もいるかもしれません。ワイズ・ジャパン株式会社は関東財務局により、資金移動業者として認可されています。送金時に振り込んだお金は履行保証金として法務局に保全されており、万が一の場合でも保証されています。

    Wiseは世界中で1,300万人の方にご利用頂き、毎月の送金額は約1兆3,000億円(80億ポンド)に上ります。(2022年12月現在)

    海外送金だけではない!Wiseマルチカレンシー口座でできること

    Wiseマルチカレンシー口座では、海外の口座情報を取得して海外からの送金を海外現地にいるかのように外貨のまま受け取れたり、40以上の通貨を1つの口座で管理することができます。

    wise-account

    👩‍💻海外口座情報の取得して、外貨を受け取る

    以下該当9カ国からの送金を受け取りたい場合、Wiseマルチカレンシー口座でその国の銀行口座情報を取得しておくといいでしょう。例えば、イギリス現地に銀行口座があるかのように、国内振込でイギリスからの送金を英ポンドのまま受け取ることができます。国内送金のため、送金人・受取人ともにコストが抑えられるでしょう。

    取得できる海外口座情報は、

    • イギリス
    • ヨーロッパ
    • オーストラリア
    • ニュージーランド
    • シンガポール
    • ルーマニア
    • カナダ
    • ハンガリー
    • トルコ

    以上の国から送金を受け取る場合、現地にいるかのように、Wiseマルチカレンシー口座で受け取り手数料無料で、外貨のまま送金を受け取ることができます。

    詳しいやり方は、ヘルプページ:資金の受取り方法をチェックしてください。

    💳Wiseデビットカードで「隠れコスト」なしの外貨決済

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    Wiseマルチカレンシー口座に日本円などを入金しておけば、Wiseデビットカードを使って、格安の両替手数料で簡単に外貨で買い物ができます。

    例えば、日本円から米ドル・ユーロ・英ポンドに両替する場合では、1%未満の手数料しかかかりません。

    一般的なカードの海外事務手数料は、1.6%〜3%であることが多いので、Wiseデビットカードを使えばよりお得に外貨での買い物ができるようになるかもしれません。マルチカレンシー口座の残高にすでに該当通貨がある場合は、もちろん両替手数料はかかりません。

    また、Wiseデビットカードでは、海外ATMで月に2回3万円までならATM利用手数料無料で現金を引き出すこともできます。

    Wiseカードの発行手数料は1,200円かかります(個人の場合)。海外旅行や海外通販などを頻繁に使う人は、外貨支払いに特化したWiseデビットカードを検討してみてもいいかもしれません。

    🌎50以上の通貨を1つの口座で両替・保持

    Wiseマルチカレンシー口座に、日本円などを入金し、他の外貨に両替することもできます。利用できる外貨の種類は、50通貨以上に及びます。実際の為替レートとWiseの格安の両替手数料で、様々な通貨を保持することができますね。


    まとめ

    以上、Wiseの使い方を会員登録から本人確認、送金手続きまで説明しました。全てオンラインで完了するのが便利ですね。

    さらに、海外送金だけではないWiseの機能も紹介しました。海外への送金・海外からの送金の受け取り・外貨決済・複数の外貨の保持・両替などに、ぜひWiseを活用してみてください。

    また、Wiseの手数料ページから、海外送金手数料やWiseデビットカードを利用した際の手数料などを簡単にシミュレーションすることもできます。利用前に手数料が気になるという人は、チェックしてみるといいでしょう。

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    *最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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